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「enCamp」、熊出没で2倍返金キャンペーン 塩尻のグランピング施設が熊対策徹底

2025年12月11日(木) 配信

夜でも明るい施設

 スタイルプラス(村上博志代表)が運営する、長野県塩尻市のグランピング施設「GLAMPING BASE enCamp」はこのほど、熊が施設に出没したら宿泊費の2倍を返金するキャンペーンを開始した。今年は全国的に熊被害が多発し、同施設でも約600人分のキャンセルが発生。一方、代表が同地に居住して以来、13年間にわたり敷地内で熊が目撃されたことはないため、対策を徹底したうえでキャンペーンに踏み切った。

 同施設は専門家の知見や科学的根拠に基づき、外周全面に高電圧の電気柵の設置や、侵入経路となり得る箇所への光センサー・高周波音響の害獣回避システム導入、敷地内200カ所への狼尿の天然忌避剤「ウルフピー」設置、ヤギ2頭放牧による「下草ゼロ」の状態維持など、設備投資を行った。また、同敷地の四方を道路が囲む特異な立地や、24時間照明なども熊を遠ざける好材料になるという。万が一に備え、環境保護機関認可の熊スプレーは全13棟に完備している。

 村上代表は「この夏は熊のせいでキャンセルが続いたが、これからは“熊対策がすごい施設”として、困難を安全への投資機会に変えたい」と意気込む。返金キャンペーンは熊騒動が収束するまで実施予定だ。なお、冬を迎えたこの時期は北アルプスの雪化粧や満点の星空が楽しめるとアピールする。

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