万博イタリア館の展示作品公開、25日から「天空のアトラス」展、大阪市立美術館
2025年10月22日(水) 配信

大阪市立美術館(大阪府大阪市)は10月25日(土)から2026年1月12日(月・祝)まで、大阪・関西万博のイタリア館で展示された一部作品を出展する特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」を開く。
2026年に迎える日本とイタリアの国交160周年を記念し、万博のレガシー(遺産)を文化的に継承することを目的とする。
同展で展示するのは、イタリア館のメイン展示の1つだった古代彫刻作品「ファルネーゼのアトラス」、レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿「アトランティコ手稿」、ルネサンス期の画家ペルジーノの代表作「正義の旗」の3件4点。アトランティコ手稿は2点展示するが、万博で展示したものとは違うもので、日本初公開という。
ファルネーゼのアトラスはナポリ国立考古学博物館所蔵で、古代ローマ時代の150年ごろに作られた石像。ギリシャ神話に登場する神「アトラス」が天球を支える姿を表現している。
同展は同美術館ホームページから日時指定予約が必要。観覧料は大人1800円、高・大学生1500円、小・中学生500円。
10月10日(金)には万博のイタリア館で記者発表会が開かれ、「2025大阪・関西万博」イタリア政府代表のマリオ・ヴァッターニ氏は「多くの来場者を引き付けたイタリア館のように物語性を持って展示してもらえる機会です。レガシーをこのようなかたちで残すことができ喜んでいます」と話した。
大阪市の横山英幸市長は「万博の成功に最も大きく力をいただいたのがイタリア館。大阪は万博が終わったあとが大事だと思っています。超一流のイタリア館の展示物が引き続き、大阪で展示されることを嬉しく思います」と述べた。







