大阪市内で現代アートの国際フェスティバル開催中 「Study:大阪関西国際芸術祭 2025」 万博に合わせ10月13日まで
2025年4月28日(月) 配信

大阪・関西万博の開催に合わせて2025年10月13日(月・祝)まで、大阪市内で現代アートの国際フェスティバル「Study:大阪関西国際芸術祭2025」が開かれている。 会場は、夢洲の万博会場をはじめ、安藤忠雄氏設計の大阪文化館・天保山、黒川紀章氏設計の大阪府立国際会議場(中之島)、さらに西成・船場エリア、万博記念公園にある国立民族学博物館など、大阪を象徴する各地で展開される。
取り組みはStudy(実験・研究)として2022(令和4)年から小規模なプレ芸術祭として3回開催。本祭ともいえる今回は、一過性でなく、継承・発展する文化芸術イベントの創造を目指す。
万博会場では「Study:大阪関西国際芸術祭/EXPO PUBLIC ART」と題して、美術家・奥中章人氏の野外彫刻や壁画などが展示されている。メイン会場の大阪文化館・天保山ではチーフキュレーターにマキシミリアン・レッチェ氏を迎え、ドイツの研究機関と共に「リシェイプド・リアリティ:ハイパーリアリズム彫刻の50年」展を開催、ロン・ミュエク氏ら27組、39点の作品を展示している。
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うめきたエリアは「都市とアートの関係性」をテーマに、ビルや公共空間など街全体をミュージアムに見立て、アートの展示場にしている。釜ヶ崎などの西成エリアではNPOこえとことばとこころの部屋(ココルーム)、釜ヶ崎芸術大学、山王ハモニカ長屋などを会場に、新しい出会いと創造の場を生み出している。
船場エリアは、1970(昭和45)年開催の大阪万博の前年に建てられ、現在はその役目を終えた船場エクセルビルが会場。「Re:Human―新しい人間の「条件」をテーマに、キューレーターの岸本光大氏を中心に100人以上の芸術家が参加している。中之島エリアでは、日韓合同のアートフェア「Study×PLAS:Asia Art Fair」が7月21日(月・祝)~23日(水)の3日間、グランキューブ大阪の大阪府立国際会議場で行われる。
期間中、各展覧会場に1度ずつ入場できる「展覧会パスポート」は一般3500円、学生3000円。このほか単館チケットなども発売する。
【旅行ライター&エディター 三堀 裕雄】