忠清圏観光振興協議会、東京都内で観光懇親会開く 新たな情報や魅力を紹介、送客促す
2025年7月1日(火) 配信

韓国・中央部にある忠清北道、大田広域市、世宗特別自治市、忠清南道の4自治体で構成する忠清圏観光振興協議会(会長=チャン・インス忠清北道庁文化体育観光局観光課課長)は6月26日(木)、東京都内で旅行会社やメディアなどを対象に、韓国忠清圏観光懇親会を開いた。同エリアの新たな観光情報をアピールし、日本からの観光客増加につなげたい考え。
チャン会長は「忠清圏は韓国の中心に位置しており、韓国全土から2時間以内に訪れることができる」とアクセスの良さをアピール。「世界遺産や歴史、文化、自然、グルメなど観光資源も豊富。旅行商品へ反映し、観光客増加へ積極的に協力してほしい」と呼び掛けた。

乾杯のあいさつでは、観光庁の国際観光課アジア市場推進室の島田泰明課長補佐が「昨年、日韓の双方向の往来者数は1200万人を超えた一方、課題は双方の首都に観光客が集中していることだ。懇親会を契機に地方への送客が増えることを祈念している」と語った。
忠清圏の玄関口である清州国際空港は現在、成田空港や関西空港、中部空港など日本国内の7空港と定期便で結ばれ、年内に広島空港と那覇空港、北九州空港との直行便が開設される。
4自治体のうち、忠清北道にある飛鳳山展望台では、多くの島々が浮かぶ海のような風景を眺めることができる。9月12日(金)~10月11日(土)には、伝統音楽「国楽」を国立音楽機関「国立国楽院」などが演奏するイベント「2025永東世界国楽エキスポ」が実施される。
大田広域市は三国時代に築城された鶏足山城などがある。麺料理「カルグクス」が有名で、辛いスープや海鮮などと一緒に楽しめる。
多くの中央省庁が集まり行政首都といわれている世宗特別自治市には、歴代大統領の文章や映像などが保存されている大統領記念館や、広げた本をモチーフにした国立世宗図書館などの名所がある。
忠清南道は、西暦500年ごろに存在していた国「百済」の首都であった場所。第25代の王「武寧王」の古墳を見ることができる。約4600点の文物が発掘されており、周辺の展示館で一部公開されている。2026年4月25日(土)~5月24日(日)には、園芸活動を通じて、来場者の心と体を癒すことを目的に、泰安国際園芸治癒博覧会が実施される。