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韓国・達城郡、旅行会社と懇親会 誘客強化年へ送客促す

2023年3月2日
編集部:木下 裕斗

2023年3月2日(木) 配信

日本からは旅行会社5社(左側)が出席した

 韓国の達城郡(たるそんぐん)と大邱(てぐ)広域市観光協会は2月15日(水)、東京都内で日本の旅行会社5社と観光懇親会を開いた。2023~24年に国内外からの誘客を強化する「達城訪問の年」を設定したことを受け、地域観光の魅力をアピールし、送客につなげる狙い。

 達城郡は大邱市内に位置する自治体。高速鉄道KTXを利用することで釜山からで約40分、ソウルから1時間30ほどでアクセスできる。コロナ禍前の19年に成田空港からの直行便が就航していた大邱空港からは、車で約40分。鉄道では乗り換えがあるため、釜山またはソウルから訪問が最短経路になるという。

 同郡は歴史や自然の観光資源が豊富であるほか、アクティビティや農村体験を楽しめることが特徴だ。

 具体的には、4月下旬にピスル山の約100万平方㍍に咲くツツジが見ごろを迎える。また、同山から徒歩5分ほどの場所には、9世紀に建立された大見寺が位置する。道東書院は世界文化遺産に認定。樹齢400年を超えるイチョウの木が植えられている。

 また、達城韓日友好館では韓国の伝統的な弓を体験できるほか、子供向けに坪に槍を入れる遊びを提供している。

 名物は牛肉のスープコムタンやナマズ鍋、アンマンの嘉昌蒸パンなど。

 達城郡観光課のキム・テギョン政策チーム長は「新しい郡長が昨年7月に就任し、観光に力を注ぐことになった。日本の旅行会社の皆様からさまざまな意見を聞きたい」と語った。

 キム・テヒョン観光コンテンツ長は「達城郡は大邱市市内にあるが、雰囲気は大きく異なり、歴史文化と自然が豊かな場所。旅行会社の皆様には魅力的な場所を紹介してほしい」と話した。

日本語解説士を用意 インセンティブも

 観光懇親会の前日となる2月14日(火)にはキム政策チーム長とキム観光コンテンツ長、ユン・ヒナム観光マーケティング主務官、キム・ユンジョン観光マーケティング主務官、大邱市観光協会チョ・ヒョンドク アシスタントマネージャーが、キャラバン隊として本紙東京本社を訪れ、インタビューに応じた。

(左から)キム・ユンジョン観光マーケティング主務官、キム・テギョン政策チーム長、キム・テヒョン観光コンテンツ長、ユン・ヒナム観光マーケティング主務官、大邱市観光協会チョ・ヒョンドク アシスタントマネージャー

 ――日本の旅行会社に対する支援について教えてください。

 日本語で観光を楽しんでもらおうと、郡内の大見寺や韓日友好館など10カ所の観光地に日本語で歴史や文化を説明する解説士が常駐しています。

 また、団体旅行商品に組み込む宿泊やバス、体験施設への立ち寄りなどに対して、インセンティブを用意しています。

 ――観光客にシティーツアーバスを用意しています。

 郡内の観光地をより多く巡ってもらうため、観光地のみを結ぶシティーツアーバスを土・日曜日に運行しています。

 利用客には行程に沿って、途中いくつかの観光地に立ち寄っていただくことができます。

 ――韓国では21日(水)、マスクの着用義務が解除されました。

 韓国政府は感染者数や死者数の減少を受け、義務を解除しました。引き続き、公共交通機関と医療機関では着けることが求められています。

 ただ、感染を防ぎたい人が多いため、着用率はほぼ変化していません。

 ――旅行会社へのメッセージをお願いします。

 達城郡の観光地は、韓国らしさを感じることができます。大邱市の中心部や釜山と組み合わせての旅行も可能となっています。

 またインセンティブの金額は、韓国の郡の平均額よりも高額となっています。団体と個人旅行の両者に用意していますので、達城郡への送客を検討してください。

 ――ありがとうございました。

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