ツーリズムの基幹産業化実現に向け要望まとめる 東京商工会議所
2025年6月13日(金) 配信
東京商工会議所(小林健会頭)のトラベル&ツーリズム委員会(委員長=田川博己副会頭、JTB相談役)はこのほど、「ツーリズムの基幹産業化実現に向けた重点要望」をまとめた。国土交通省と東京都あてを作成し、今後政府をはじめ関係各所に提出し、要望内容の実現へ向け働きかけを行っていく。
同会議所は訪日外国人旅行者数・消費額が過去最高を記録するなか、現在開催中の大阪・関西万博やその後の国際的イベントも控え、今後さらなる訪日外国人の増加が見込まれると予測。一方、慢性的な人手不足や一部地域への観光需要の集中、持続的な発展に向けた意識醸成など、求められる施策は山積していると認識を示した。
そのうえで、重点要望項目として①人手不足への対応と次世代を担う人材育成強化②ツーリズム関連消費の拡大③集中から分散へのシフトによるオーバーツーリズム未然防止の徹底④観光予算の財源確保--の4つを記した。
継続要望項目としては、ツーリズムの持続可能な発展に向けた受入環境整備や国際文化都市東京の実現、交流人口(相互交流)の拡大などを盛り込んだ。