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エアトリが海外ホールセラー、かもめを子会社化 海外ツアー事業を本格始動へ

2025年5月22日
編集部:飯塚 小牧

2025年5月22日(木) 配信

 

 エアトリ(柴田裕亮社長兼CFO)はこのほど、海外ホールセール事業を展開する、かもめ(柳田正弘社長、東京都港区)の株式取得と子会社化に関する株式譲渡契約を結んだと発表した。これに伴い、エアトリ20事業目となる「海外ツアー事業」を本格的に開始する。

 今年で事業開始から42年を迎えるかもめは、フィリピンを中心に中南米、ニュージーランド、パプアニューギニアを取り扱うBtoBの海外ホールセラー。傘下にランドオペレーターとして、かもめ&アースルドリームを持ち、フィリピンとパプアニューギニアには現地事務所も構える。BtoCでは、世界遺産や絶景をめぐるツアーなど、一人ひとりの旅の要望に応える「かもめツアー(eかも。)」を運営。こうしたことから、エアトリは今後の海外旅行事業全般の強化をはかるため、子会社化に踏み切った。

 かもめの柳田社長は「エアトリグループの仲間入りで、グループが有する豊富なネットワーク、ノウハウを最大限に活用し、同社の強みであるニッチな地域への航空券と地上手配業務、専門性を生かした地域をメインにした商品販売をより強化し、業界と旅行マーケットの活性化をはかっていく」と述べた。

 エアトリコンサルティング事業本部管掌の神田貴宏執行役員は、「東海大学のインハウスエージェントとしての祖を持つかもめ社は、私たちの業界では長い歴史を誇る名門企業としてその名を知られている」とし、「今後は、エアトリグループが持つITの力と、かもめ社が有する経験豊富な知識によるシナジー効果によってお互いの企業価値を高めていく」と意気込む。

 エアトリが海外事業関連のM&Aを行うのは今回で2件目。2019年5月にハワイ旅専門ブランド「ファーストワイズ」を展開するセブンフォーセブンエンタープライズ社を子会社化している。また海外ツアー分野で阪急交通社と22年7月に業務提携を行い、海外旅行商品「e-very」の掲載・販売を行っている。

 今後は海外ツアー事業で、エアトリ会員をはじめとする顧客基盤や「エアトリ」のブランド認知度、グループ各社の資産・資源を生かして拡大・強化をはかる。引き続き、M&Aや資本提携、業務提携なども積極的に検討していくという。

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