HIS、発電事業から撤退 HSP株式売却で
2022年10月31日(月) 配信
エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は10月31日(月)、再生可能エネルギーによる発電事業などを展開する九州おひさま発電(永山在紀社長、鹿児島県鹿児島市)にH.I.S.SUPER 電力(HSP)を売却することで合意した。バイオマス発電の燃料パーム油の価格高騰で、2022年9月期に債務超過へ陥った同社を売却し、コロナ禍で悪化したグループ全体の財務状況のさらなる改善をはかる。HISは発電事業から撤退する。売却額は未定。
HSPは17年に創業。おもな事業として、宮城県角田市の発電所「H.I.S.角田バイオマスパーク」で再生可能エネルギーを利用した発電と電力供給を行っている。
しかし、HISは同社が継続的な赤字体質だったため、再建に時間がかかると判断し、譲渡を決定。発電事業に関する知見を持ち、同事業を託すことのできる相手先として九州おひさま発電を譲渡先に選んだ。
HISは22年10月期決算で株式売却に伴う特別損失を計上する。金額は精査完了後に反映していく。