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古屋旅館(熱海温泉)温泉タンクを増設 「災害に備えた生活用水の確保」へ6万5000㍑備蓄

2025年2月4日
編集部:増田 剛

2025年2月4日(火) 配信

古屋旅館が増設した温泉タンク

 「古屋旅館」(内田宗一郎社長、静岡県・熱海温泉)は昨年12月、館内の大浴場や、客室露天風呂に供給している温泉タンクの増設を完了した。館内温泉施設への余裕ある温泉配水に加え、「災害に備えた生活用水の確保」が目的。

 同館は、客室露天風呂へのニーズの高まりに合わせて、2022年11月に室内露天風呂付き客室を新設。4つの温泉大浴場のほか、現在26室のうち20室の客室に完全掛け流し式の露天風呂・温泉風呂を備えている。

 既存の温泉タンクには、チタン製熱交換システムを導入。「温泉熱を活用することで重油使用料ゼロを達成している」という。

 これまでの温泉タンクの貯蔵量(3万㍑)でも充分に全客室と大浴場に温泉を配水できていたが、今回の増設で6万5000㍑の備蓄が可能に。「機械トラブルなどが発生した場合でも、宿泊客にご迷惑を掛けずに温泉の供給ができる態勢となった」(同社)としている。

 災害による周辺地域の断水などにも備え、入浴や洗顔、トイレ排水など、飲用を除く生活用水に対応する備蓄も想定している。

 タンク満水時の6万5000㍑は、3000㍑の給水車で約20台分、トイレ排水で約1万3000回分に相当する。タンク内の温泉の水温は約80度で、1日に約2度しか下がらない保温性の高いタンクを採用した。緊急時には、宿泊客だけでなく、近隣住民に向けた給水にも対応する考えだ。

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