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神姫バス 瀬戸内ツアー開始 豪華専用バス2両製造

2024年4月2日
関西支社:土橋 孝秀

2024年4月2日(火)配信

神姫バスの長尾真社長(左)と水戸岡鋭治氏

 神姫バス(長尾真社長、兵庫県姫路市)は4月15日、瀬戸内エリアの歴史や自然、文化の魅力に触れるバスツアー「瀬戸内周遊ツアー」を始める。同ツアーの専用車両として、工業デザイナーの水戸岡鋭治氏がデザインした「YUI PRIMA OLIVIA(ユイ プリマ オリビア)」2両を新たに製造した。

 訪日外国人客を主なターゲットとし、海外から高い評価を受ける瀬戸内エリアをゆったりとバスで移動できるサービスの確立を目指す。

 同ツアーは2つの世界遺産である姫路城(同県姫路市)と厳島神社(広島県廿日市市)がある宮島を発着点とし、西行・東行の2ルートを設定する。両ルートとも3泊4日の行程で、高速道路を極力使わず、バスの強みである自由度を生かし、ゆったりとした内容で運行する。

 ルート上のコンテンツでは、香川県東かがわ市の白鳥神社など、あまり知られていない隠れたスポットを多く訪ねるほか、白装束を着用しての遍路体験、愛媛県今治市での急流観潮船乗船や海賊体験などを盛り込む。

 専用バスは、2016年10月に導入した「YUI PRIMA」の後継車両で、外・内装を一新した。外装は瀬戸内海をイメージした鮮やかなターコイズブルーを採用。車内シートは1席・2席×7列の計21席。車両後方にはバーカウンターを思わせるサービスコーナーを配置した。同乗するアテンダントがドリンクや軽食を提供する。

「思い切ったデザイン」をしたという車両の車内

 ツアー開始を前に3月7日、同社神戸営業所でバスを報道関係者に公開した。

 長尾社長はツアー開始の狙いについて、①世界第一級の観光地である瀬戸内エリアの発信②大阪・京都のオーバーツーリズムの緩和③瀬戸内観光の経済連携の促進――を掲げた。「当面はツアー形式で運行するが、半年から9カ月後には一般バス化し、停留所を設け乗り降りが自由にできる商品にしていきたい。個人の方が瀬戸内エリアの観光地を自由に巡れるように目指す」と話した。

 水戸岡氏は「感動体験の提供がテーマ。利用者の代表として、商品を作っている。今回2両作ったが、勇気を思って思い切ったデザインにした方はやはり力がある。子供から大人までさまざまな人に乗ってもらえれば」と強調した。

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