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太宰府天満宮に3年間限定の仮殿が完成 令和のクリエイター集結

2023年5月16日
編集部:飯塚 小牧

2023年5月16日(火) 配信

完成した仮殿

 福岡県太宰府市の太宰府天満宮は5月23日(火)から、124年ぶりに重要文化財「御本殿」の大改修工事を始める。約3年の大規模工事になることから、本殿前に3年間限定で使用する「仮殿」を建設した。

 学問・文化芸術・至誠の神として仰がれる菅原道真公が祀られている同宮は、それぞれの時代で“文化芸術の発信地”として親しまれていたことから、仮殿の建設には現代・令和の日本を代表するクリエイターが参画。デザイン・設計は、国内外で活躍している建築家の藤本壮介氏率いる藤本壮介建築設計事務所が手掛けた。1100年以上の歴史と伝統を未来につなげることを意識し、伝統的な造りと現代的なデザインを共存させた。屋根の上の植物には境内で育てられた梅も含まれているという。

「Mame Kurogouchi」デザインの御帳と几帳

 また、仮殿のために仕立てられた御帳(みとばり)と几帳(きちょう)はパリコレなどに参加し、世界的な支持を受けるファッションブランド「Mame Kurogouchi」のデザイナー・黒河内真衣子氏がデザインした。御帳は天満宮を象徴する梅の木を全面にあしらい、左右に美しいグラデーションを施した。几帳は黒河内氏が体感した境内に降り注ぐ雨をイメージ。いずれも古代染色の手法や現代の織機での技術を融合させ、令和の今でしか作れない生地に仕上げた。

 第40代宮司の西高辻信宏氏は「現代の素晴らしい才能が集結し、進取の精神を持って時代の最先端を歩まれた、天神さまのお住まいに相応しい仮殿が完成しましたことを大変嬉しく思います。ぜひ多くの方に足を運んでいただければ」とコメントしている。

 なお、本殿の改修工事完了は2026年ごろを予定している。

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