「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業」優良事例集を作成 動画でも視聴可(観光庁)
2025年5月23日(金) 配信
観光庁はこのほど、「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業の優良事例集」を作成した。北海道・阿寒湖温泉など9つの取り組みを同庁ホームページ上で紹介している。動画でも視聴できる。
観光庁は、「観光地・観光産業の価値変革と、高付加価値で持続可能な観光地づくりの実現」を後押しする取り組みを、2021年度から24年度まで実施した。
観光地経営のマスタープランとなる地域計画の構築・磨き上げや、宿泊施設・観光施設の改修、廃屋の撤去、面的DX化など、地域・産業の「稼ぐ力」を回復・強化するための取り組みを補助金と専門家の伴走で支援し、その結果を優良事例集としてまとめた。
「地域一体となった観光地経営はなぜ必要なのか」や、「持続可能な観光地経営におけるポイントと抱えがちな問題」なども掲載している。
同庁は「これから持続可能な観光地経営に積極的に取り組みたい地域の方々に向けて、取り組みの参考としていただき、ぜひ日本の観光産業のさらなる発展の一助となれば」とコメントしている。
9つの優良事例は次の通り。
「阿寒湖温泉」(北海道)組織の垣根を越えて挑むアイヌ文化を生かしたまちづくり▽「修善寺・中伊豆」(静岡県)信用金庫がハブとして関係者をつなぎ一つのチームとなって地域計画を策定▽「赤穂温泉」(兵庫県)新価値“ミネラルツーリズム”で旧来型観光地からの脱却▽「浅虫温泉」(青森県)「年3回」→「年中」を実現! いつでも“ねぶた”を楽しめるまちへ▽「加賀温泉郷」(石川県)計60もの事業者が改修工事に参加 景観も観光客も若返りを果たす▽「伊香保温泉」(群馬県)廃屋撤去をきっかけにまち並みの変革が動き出す▽「久米島」(沖縄県)「島民の人柄」で来島を誘う観光常識にとらわれないまちづくり▽「内子町」(愛媛県)観光客の食事をDXでサポートしまち歩きの満足度を向上▽「隠岐諸島」(島根県)音声ガイドアプリで滞在時間延長 4島でのDX化で魅力を最大限発揮