JTBツーリズムビジネスカレッジ、FDAと特別講義実施 地方と地方を直接結ぶリージョナル航空の戦略を学ぶ
2025年5月22日(木) 配信
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JTBツーリズムビジネスカレッジ(坂本友理校長、東京都豊島区)は5月19日(月)、観光科2年生の必修科目「海外旅行商品(FIT)」の授業で、「フジドリームエアラインズ」(FDA、静岡県静岡市)の協力を得て、特別講義を実施した。
同校は毎年、航空会社の担当者を招き、エアラインについて深く学ぶ授業を行っている。主任講師の髙野雅巳氏は、「地方都市と地方都市を直接結ぶリージョナル航空『FDA』の戦略や、地域社会や経済の活性化に果たす役割などを学んでほしい」との想いを学生に伝えた。
講師には、FDA営業本部営業企画部長の吉英樹氏が登壇。「東京や大阪など大都市を中心拠点としたハブアンドスポークの路線展開ではなく、『ローカルtoローカル』の独自路線によって、新しい人の交流を生み出し、日本の地方を盛り上げたい」とFDAの夢を語った。

さらに、地方自治体のニーズをしっかりと聞いて関係を強めていくことの大切さや、「他社と競合しない路線」の選定の難しさなども説明した。
吉氏は、信州まつもと空港―新千歳(札幌)線で、白馬やニセコでスキーを楽しむ外国人旅行者が増えている状況を紹介し、「訪日外国人旅行者にFDAを利用してもらうにはどうしたらいいか」と学生に問いかけた。
16人の学生は4つのグループに分かれ、約30分間のグループワークを行った。学生からは、「旅行会社と連携してアニメツーリズムなどの目的型企画旅行を実施する」や、「東京から静岡空港までのバスツアーと、地方路線を組み合わせたツアー」など、さまざまなアイデアが出され、FDAの吉氏は「皆さんがしっかりと考えてくれたアイデアを参考にしたい」と話した。