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「提言!これからの日本観光」 「のぞみ」30年に想う

2022年5月28日
編集部:木下 裕斗

2022年5月28日(土) 配信

 東海道新幹線の東京~新大阪間を2時間30分で結ぶ最高速度270㌔の「のぞみ」が登場して、この3月で30年が経過した。

 当初は早朝と夜間2往復ずつの運行だったが東京新大阪6時発の初発に乗れば、両都心の9時の始業(会議)に間に合うこと、またやや急げば東京大阪間が半日行動圏に入ったことの意味は大きく初日から多くのお客様のご利用をいただくことができた。翌1993年には毎時1本ずつに増発。山陽新幹線の博多までの直通運行(東京博多間5時間4分)も始まり両新幹線の代表列車となるに至った。

 その後もご利用の伸びは順調で増発を重ねていった。2003年3月品川駅開業に伴うダイヤ改正時から「ひかり」と「のぞみ」のダイヤ規格上の運転本数を逆転させ、1時間片道東京発基準で「のぞみ」7「ひかり」2「こだま」3の「7―2―3ダイヤ」に改めた。車両面でものぞみ形と言われたフルモデルチェンジ車「300系」から、さらに安全性向上、高速化(最高時速280㌔)、軽量化、環境保全省エネルギーに徹した700系車両にモデルチェンジした。

 現在東海道新幹線は1時間片道「のぞみ」12「ひかり」2「こだま」3本運転可能の「12―3―2ダイヤ」規格まで進んでおり、1日336本中「のぞみ」が最多を占めるに至っている。

 「狭い日本そんなに急いでどこへ行く」などの声もあり、鉄道のスピードアップが日常生活から「ゆとり」を失わせるとのご意見も耳にする。

 私見であるが、鉄道は今後も「時間をサービスする事業」に徹するべきと思うのでスピードアップは今後も安全快適を大前提として追求していくべきと考えている。

 「時間をサービス」する第1の方途は移動に必要な所要時間を極力短縮し、生み出された時間をお客様にお返しすることである。それをゆとりの時間と、観光にお使いになればスピードアップはお客様に「ゆとり」と「くつろぎ」の時間をサービスすることができる。

 一方、いくらスピードアップをしても移動所要時間は「ゼロ」にはならない。その時間をお客様にとって快適なまた有意義な時間としてサービスすることを考えなければならない。車両座席の居住性改善の必要はもとより、乗車時間を有意義に楽しく過ごしていただける選択肢の多いサービスの提供が必要だ。

 車内販売の多角化による「飲食」のサービス、車内でのビジネス空間の提供、乗車時間に対応した読み物の販売、沿線風景を楽しみたい方のために見どころ紹介資料提供が考えられる。このようにしてお客様のニーズに応じ、キメ細かい対応が必要である。

 スピードアップで有効な時間をお返しすることを第1とし、所要時間を有意義な時間として提供する。車内サービスの多様化を第2の柱として新幹線もお客様に「時間をサービスすること」に徹すべきと思う。

 “のぞみ”の30年に及ぶ盛況はこのような鉄道の努力へのお客様の激励の声を受け止めたい。

 

須田 寛

 

日本商工会議所 観光専門委員会 委員

 
須田 寬 氏
 
 
 
 

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