4市町の2次交通利用できる電子チケット発売 4社が「オホーツク観光MaaS実証プロジェクト」

2025年7月9日(水) 配信

女満別空港から人気観光スポットへ

 網走バス(小澤友基高社長、北海道網走市)と日本航空(JAL、鳥取三津子社長、東京都品川区)、北海道旅客鉄道(JR北海道、綿貫泰之社長、北海道札幌市)、斜里バス(下山誠社長、北海道・斜里町)は7月19日(土)から、「オホーツク観光MaaS実証プロジェクト」を実施する。4市町をまたぐ広域の2次交通が利用できる、交通連携電子チケットの販売などでシームレスな移動の実現を目指す。

 同プロジェクトは今年度2年目となり、JALと斜里バスが新たに参画した。網走バスが運行するAIオンデマンドバス「どこバスplus」が女満別空港まで拡大するほか、複数の交通機関が乗り放題になる電子チケット「網走&小清水&知床ぐる旅パスポート」で移動できる範囲は知床半島まで広がる。

 道内外からの観光客の利便性を高めるため、オプションで女満別空港から網走市内のホテル約10カ所まで直接手荷物を届ける、JALの手荷物当日配送サービスを販売。このほか、オホーツク流氷館の入場チケット、人気レストランのランチチケットも売り出す。

 電子チケットの販売期間は7月15日(火)~9月30日(火)まで。利用期間は7月19日(土)~9月30日(火)まで。チケットは利用できる交通機関により、4種類用意する。価格は4500~9800円。有効時間は36~48時間となっている。

 なお、同プロジェクトは国土交通省の2025年度「日本版MaaS推進・支援事業」に選定されている。

妙高市×ロッテHD ウェルネスツーリズムに関する包括連携結ぶ 

2025年7月9日(水) 配信

(左)城戸陽二市長、玉塚元一社長CEO

 新潟県妙高市(城戸陽二市長)とロッテホールディングス(玉塚元一社長CEO、東京都港区)は7月8日(火)、「ウェルネスツーリズムに関する包括連携協定」を結んだ。協定により、観光促進と地域活性化のさらなる強化を目指す。

 妙高市には同社グループ会社が運営するリゾートホテル「ロッテアライリゾート」がある。同リゾートは昨年、施設内のスキー場を「アライスノーリゾート」から「アライマウンテンリゾート」へ名称変更。グリーンシーズン含め通年で妙高の自然を楽しんでもらえるようアクティビティの充実をはかっている。

 同市の大自然は日本でも有数の「クアオルト(療養地・健康保養地)」といわれている。なかでも、ロッテアライリゾートのフォレストウォークコースがクアオルト健康ウォーキングの認定コース「クアの道」に認定されたことから、24年度から両者は定期的に市民向けイベントを実施しているという。

 同社は協定により市との連携をさらに強め、ロッテグループの中核である菓子・アイス領域はじめ球団、ウェルネス事業など多様な資産を活用することで、地域住民の健康促進やグリーンシーズンの観光促進に寄与したい考え。

名鉄観光、「隅田川花火大会」屋形船鑑賞ツアーを発売

2025年7月9日(水) 配信

船上から観賞する「隅田川花火大会」

 名鉄観光サービス(岩切道郎社長、愛知県名古屋市)はこのほど、7月26日(土)に東京・隅田川で開催される「隅田川花火大会」を貸切屋形船の船上から鑑賞するツアーを売り出した。

 隅田川花火大会は江戸時代から続く東京都内最大の花火大会であり、毎年100万人を超える見物客で浅草周辺の道路や川沿いの観覧場所が大混雑する。そこで同社が企画・実施するツアーでは、冷房の効いた屋形船を貸し切り、隅田川の川面から花火鑑賞するため、混雑や暑さを気にすることなく花火大会を楽しめる。また、 船内では和食会席の料理とおつまみ、オードブルを用意するうえ、ビールやワイン、ソフトドリンクなどの飲み放題も楽しめる。

 同ツアーでは、越中島の乗船場所に午後2時までに集合する。屋形船に乗ってからは食事と飲み物を楽しみ、夕刻以降に浅草周辺の隅田川に停泊して、船内から花火を鑑賞する。屋形船の船内からはもちろん、船上の観覧デッキに出て花火を鑑賞することもできる。花火終了後、越中島の乗船場所に戻り解散となる。

 旅行代金は大人1人5万3900円で、乗船料や夕食代、夕食時の飲料代(アルコール飲料込)を含む。なお、20歳未満はソフトドリンクのみ飲み放題で、旅行代金は3000円引きとなる。

鉄オタホテルマン監修! 路面電車を満喫する宿泊プラン販売 リーガロイヤルホテル広島

2025年7月9日(水) 配信

鉄オタホテルマン2人が監修

 リーガロイヤルホテル広島(室敏幸総支配人、広島県広島市)はこのほど、広島電鉄が運行する路面電車「駅前大橋ルート」の開通を記念して、路面電車の1日乗車券や、ホテルオリジナルの沿線観光マップなどが付いた宿泊プラン「鉄オタホテルマン監修!路面電車満喫ステイ2025」を売り出した。1日5室限定で、南側高層階の部屋からは線路を見下ろすことができる。

 広島の路面電車は113年前の大正時代に誕生し、市民や観光客に親しまれている。「駅前大橋ルート」は8月3日(日)に開通する予定で、路面電車では日本で初めて高架を走り、駅ビル2階に乗り入れる。新ルートにより、広島駅から同ホテルへのアクセスは約4分短縮される。

広島駅ビル2階への乗り入れ(提供:広島電鉄)

 今回はこの新ルート開通を記念し、毎日通勤で広電を利用する鉄道マニアのホテルマン2人が企画を監修した。同ホテルは5路線が交わる紙屋町交差点から徒歩3分の立地で、用意する部屋からは線路が眺望できる。

 プランには、厳島神社がある宮島までの連絡船も利用できる、1日乗車乗船券や観光やグルメの情報を紹介するオリジナルの沿線マップが含まれているほか、土産として「ひろでんグッズ」や「トミカNo.66広島電鉄650形」も用意した。650形は1945年8月6日の原爆投下で被爆しながら、復旧して現在でも運行を続ける広島のシンボル。戦後80年を迎える今年、平和を願う気持ちを込めて選定したという。

 また、同プランで宿泊した人のなかから、抽選で10人に広電の座席シートと同じ生地で作られた非売品のポーチをプレゼントする。

 企画した2人は「広電には、語り尽くせないほどの魅力が詰まっています。一番の特徴は、日本の路面電車事業者の中で、保有車両数と年間輸送人員の両方で最多を誇り、旧型から最新型までが共存しているところです。また、全国の廃線となった路面電車の車両が広島に集結しているため、まるで“動く電車の博物館”のようです。車両ごとに異なるモーター音やブレーキ音に耳を傾けるだけでも、鉄道ファンとしてはワクワクが止まりません」と広電への想いをコメント。「私たちの電車愛が詰まったこの宿泊プランで、広電と広島の魅力を体感してください」とアピールしている。

 同プランの宿泊期間は8月3日(日)~9月30日(火)まで。1泊朝食付きで、1室1人利用時2万2000円~。

トラベロカ×チューリッヒ、航空券と旅行保険 同時購入でポイント贈呈

2025年7月9日(水) 配信

航空券の購入金額に対して最大4000ポイントを付与

 チューリッヒ保険会社(東京都中野区)とTraveloka Japan(トラベロカ、東京都港区)は9月30日(火)まで、トラベロカが運営する旅行予約プラットフォームで、航空券とチューリッヒが提供する旅行傷害保険を同時に購入した人を対象とする共同キャンペーンを始めた。

 チューリッヒは、2025年4月からトラベロカが運営する東南アジアを中心に展開するオールインワンの旅行予約プラットフォームで、日本旅行者を対象に旅行傷害保険を提供している。同CPでは、トラベロカが提供する税込5000円以上の航空券と、チューリッヒが提供する旅行傷害保険を同時に購入した場合、次回以降の予約時に使用できる「Travelokaポイント」に交換できるクーポンをプレゼントする。

 付与されるポイントは、航空券の購入金額に対して最大4%(最大4000ポイント)。なお、クーポンの配布は予定数に達した時点で終了とする。

 詳細はCPサイト(https://www.traveloka.com/ja-jp/promotion/zurichjp25)から。

阪急交通社国内旅行推進協力会、245万人を集客へ 東京で25年度総会開く

2025年7月9日(水) 配信

総会のようす

 阪急交通社国内旅行推進協力会(会長=村木營介・矢太樓執行役員会長、5738会員)は7月8日(火)、東京都内で2025年度役員総会を開いた。今年度は企画旅行で220万人、手配旅行で25万人の集客を目指す。

 同会は1999年9月に観光産業の発展を目的として、阪急交通社が契約のある全国の旅館・ホテル、バス事業者、食事施設、観光施設などの協力を得て、設立した。阪急交通社と同会が相互連携をはかり、会員施設の販売拡大を通じた国内旅行の発展に取り組んでいる。2025年4月1日(火)時点で、宿泊施設2825会員、船車施設1472会員、食事・観光施設1441会員が加入している。

 村木会長は、「観光産業は、コロナ禍で販売できなかった宿泊在庫を再び売ることはできない。これが尾を引いている」と話し、今後の会員のさらなる業績向上に向けて、「国内をはじめ、訪日も全国各地に来てもらえるよう、皆様と取り組んでいきたい」と呼び掛けた。

村木營介会長

 来賓の阪急交通社の酒井淳社長は「国内旅行が、今年度上期において早めの商品の仕入れや造成で順調に推移し、下期も計画通りに進んでいる。今年設立した教育旅行営業部も堅調に伸びている」と報告。「グループ旅行で(業界)ナンバーワンとなる目標の実現に向けて、お客様に何回も旅行してもらえるよう、テーマ型や全国の地域との連携した商品などの販売で、高い満足度を維持していく。今後も商品造成するうえで、協力してほしい」と語った。

酒井淳社長

 その後、会員をはじめ、観光関連団体や阪急交通社の社員など約200人が集う懇親会が開かれ、国内観光の活性化に向けて、交流を深めた。

箱根海賊船が「花火クルーズ」を運航 箱根芦ノ湖夏まつりウィーク花火大会期間に

2025年7月8日(火) 配信

船上からの花火(イメージ)

 小田急箱根(水上秀博社長、神奈川県小田原市)が運航する箱根海賊船は7月31日(木)~8月5日(火)に開催される箱根芦ノ湖夏まつりウィーク花火大会に合わせて、「花火クルーズ」を運航する。小学生以下の子供は通常の半額料金で乗船できる。

 「花火クルーズ」は芦ノ湖の湖上から打ち上げられる花火を、ライトアップされた海賊船のデッキや船室から間近で観覧できる。同社は「色鮮やかで大迫力の花火を眺めながら、湖上の涼を感じる優雅なひとときをお過ごしください」とアピールしている。

 クルーズは7月31日が湖水祭花火大会、8月1日が例大祭奉祝花火大会、8月2・3日は箱根園サマーナイトフェスタ納涼花火大会、4日が湖尻龍神祭花火大会、5日は鳥居焼まつり花火大会を鑑賞する。乗船港は元箱根港、箱根町港または桃源台港で各日により設定は異なる。いずれも午後7:30~40に出発し、同じ港に8:30~9:00に帰着する。

 乗車運賃は7月31日が大人3500円・子供880円、8月1~5日が大人3100円・子供780円。チケットは「じゃらんnet」「アソビュー」で事前予約販売する。

読売旅行協力会、岡崎会長、2期目へ 名誉会長は読売旅行新社長の岩上氏

2025年7月8日(火) 配信

総会のようす

 読売旅行協力会(岡崎彌平治会長、893会員)は7月3日(木)、京王プラザホテル(東京都新宿区)で2025年度通常総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、岡崎氏が会長を再任し、名誉会長を今年6月に読売旅行の社長に就いた岩上秀憲氏が就任した。

岡崎彌平治会長

 岡崎会長は、訪日外国人旅行(インバウンド)客が伸長している地域がある一方で、急増したインバウンド客で「国内旅行客が取り込めなくなる問題も起きている」と指摘。問題の解決を含め、読売旅行との連携を一層強化し、会員施設の宣伝活動や送客促進事業、会員数拡大を目指すなどの事業方針を示した。

読売旅行の岩上秀憲社長

 来賓で出席した読売旅行の岩上秀憲社長は「協力会との関係は、2人3脚で利益を共有する重要なパートナーである認識に一点の曇りもない。今年はこれまで以上に取り組みを強めて送客を増やし、会員の要望に応えていく」と力を込めた。各支部での商談会や視察研修、イベントの開催などを通じて、積極的に送客を支援したい考えだ。

 岩上社長は「協力会にできる唯一無二の恩返しは『会員の皆様への送客』。今後の協力会と当社の結びつきをさらに強固なものにするため、このミッションを確実に積み上げていく」と決意の言葉を述べた。

読売旅行の阪本健司取締役事業統括本部長

 続いて、読売旅行の阪本健司取締役事業統括本部長は、読売旅行の現状報告と今後の方向性を説明した。このうえで、集客を見込める地域に根差した営業所の復活を視野に入れた活動を検討していると明かした。

 コロナ禍により営業所の店舗数を縮小したものの、コロナ禍前から収益性の高かった地域は、日帰り旅行や1泊旅行などのツアーを企画・推進する。阪本部長は「皆様の期待に応えるべく、地域に送客できるように努めていきたい」と述べた。

読売旅行の河野勝執行役員

 最後に、読売旅行の河野勝執行役員は「今年度の業績向上が必須のなか、当社の良いところは残しながら時代に合わせて変わっていくことが求められている」と現状を語った。

8月1日「HOTEL&SPA センチュリーマリーナ函館」が一新 3つのレストランや新客室など誕生

2025年7月8日(火) 配信

土鍋炊き立てご飯と炭火焼き朝食コース

 OTAなどが主催する各ホテルランキングで上位にランクインする「HOTEL&SPA センチュリーマリーナ函館」(北海道函館市)は8月1日(金)、新しい客室やレストランを増築し、リニューアルオープンする。

 「食」に重点を置き、「朝食がおいしいホテルランキング(Relux)」全国1位の朝食をさらに進化させるほか、「炭火焼」がテーマの3つのディナーレストランもオープンする。1日50人限定の朝食メニュー「囲炉裏朝食」は、炭火で炙る「海の幸」と土鍋炊きの「銀しゃり」、最高級の「いくら」かけ放題が特徴。また、専用ワゴンで提供される小鉢料理や、炭火で炙る和菓子、彩りのデザートも楽しめる。

 オープンに先駆け、7月1日にジンギスカン料理の「炭火成吉思汗 北ジン」が、7月16日には囲炉裏料理が楽しめる「海鮮炉端 北乃路」が開業。囲炉裏料理は生け簀で管理された新鮮なホタテやカニなど、季節に合わせた北海道食材をスタッフが香ばしく焼き上げる。8月1日には職人が目の前で腕を振るう、囲炉裏会席料理の「SUMI KITANOJI」がオープンし、3つのレストランがそろう。

 新客室は、客室露天風呂に専用サウナを備えた特別室「マリーナサウナスイート」などを備える。

 改装を記念して、1日10室限定の「海鮮炉端コースディナー付プラン」を用意した。7月16日以降の宿泊利用プランとなっている。

「つながる、二地域暮らし」を始動へ JALと1県6市町らがコンソーシアム

2025年7月8日(火) 配信

JALマイル積算で移動費サポート

 日本航空(JAL、鳥取三津子社長)はこのほど、1県6市町を含む12団体で構成するコンソーシアム「二地域居住応援ネットワーク」が国土交通省の二地域居住先導的プロジェクト実証事業に採択されたと発表した。ネットワークでは、9月から12月まで、持続的な2地域居住モデルとして、「つながる、二地域暮らし」プログラムの提供を行う。参加者は7月中旬から募集する予定。

 JALグループは、「移動を通じた関係・つながり」の創造に取り組んでおり、地域への関わりを深める取り組みの一環として、2地域居住を推進している。これまでの実証実験で得られた知見や課題をもとに、2地域居住者の費用負担軽減や利便性向上を促すスキームをより広めるため、コンソーシアムを立ち上げた。

 「つながる、二地域暮らし」は、各自治体のサポートで、参加する2地域居住者に片道分を想定したJALマイルを積算。自治体、2地域居住者、関係事業者の3者にとって持続可能なモデルの確立を目指す。また、地域とのつながりを醸成するため、2地域居住者が農作業を手伝いながら暮らしを体験できるプログラムや、JALマイルの寄附、自治体を応援するJALふるさと納税などさまざまなプログラムを用意する。

 参画する自治体は北海道・上士幌町と和歌山県、同県田辺市・白浜町・すさみ町、香川県三豊市、長崎県壱岐市。なお、参加者募集を開始する際に具体的な内容や要項などを発表するという。