25年度「ブルーツーリズム推進支援事業」2次公募で2件を採択(観光庁)

2025年9月12日(金) 配信

 観光庁は、ALPS処理水の海洋放出による風評への対策として、海の魅力を高め、国内外からの誘客と観光客の定着へ、「ブルーツーリズム」を推進する地域を支援している。

 2025年度「ブルーツーリズム推進支援事業」2次公募は、6月13日~7月14日まで実施。有識者の審査を経て、このほど支援対象事業を2件採択した。

 支援対象の実施事業と実施主体は次の通り。

 「奥松島 海と生きる文化創出ツーリズム造成事業」(インアウトバウンド東北)宮城県

 「大洗町ブルーツーリズム推進支援事業」(大洗町)茨城県

東京・丸の内で「潤水都市さがみはらの酒」試飲交流会開く(相模原市) 市内6社の酒造メーカーが集結

2025年9月12日(金) 配信

相模原市酒造メーカー6社の代表者と、中央に本村賢太郎市長

 神奈川県相模原市(本村賢太郎市長)は9月11日(木)、東京・丸の内のJPタワー「奥村組クロスイノベーションセンター」で、「潤水都市さがみはらの酒」試飲交流会を開いた。

 市内全6社の酒造メーカーの代表者らが集結。トークショーでは、お酒づくりに込められた想いや、水・素材に対するこだわり、相模原の土地ならではの味の魅力などを語り合った。

 本村市長は「水も空気も美味しい相模原市は、田舎過ぎず、都会過ぎないところが売りで、都市と自然のベストミックスと感じている」とアピール。「本市が誇る酒蔵やワイナリーなど酒造メーカーとの交流によって、相模原市との縁を築いていただければうれしい」とあいさつした。

 参加した6つの酒造メーカーは、米の旨味を引き出したバランスの良い日本酒を醸造する「久保田酒造」、県内最古の歴史を持ち伝統と品質を追求した日本酒を醸造する「清水酒造」、約7000平方㍍の自社農園を持つ市内唯一のワイナリー「Kentoku Winery」、日本でも数少ないアマーロ(イタリア発祥の薬草リキュール)を醸造する「伊勢屋酒造」、佐野川の名水を使用し活きた酵母による非加熱・無濾過の醸造を行う「Jazz Brewing Fujino」、2022年創業、個性豊かなクラフトビールを味わえる「ケンズブルワリー」。

 バラエティーに富んだ6社が提供するお酒を、参加したメディア関係者らが試飲しながら、和やかな雰囲気のなかで情報交換を行った。

北海道に浮かぶ海鳥の聖域「天売島」が注目 「天売マフレ」25年春にオープン

2025年9月12日(金) 配信

天売マフレ

 春から夏にかけて100万羽の海鳥が繁殖する「海鳥の島」天売島が注目を集めている。

 北海道の中西部に位置する羽幌町から船のみで訪れることができる日本海に浮かぶ人口250人ほどの秘境の島。天売ブルーとも称される真っ青な海、断崖連なる絶景、希少な海鳥たちの島だ。

 2025年春にオープンした「天売マフレ」は、島の名前と天売島を代表する海鳥「ケイマフリ」のアイヌ語名ケマフレに由来している。北欧風ログハウスで、コテージ5室とシングルルーム6室を備えている。

客室一例

 レストランでは天売島や羽幌町、北海道の食材を使った食事を提供、海鳥をモチーフにした土産コーナーも充実している。5月から9月までのシーズンは、島内観光やバードウォッチングツアーが楽しめる。

 島を代表する海鳥ケイマフリをモチーフにした当館のロゴは、北海道の絵本作家・あべ弘士氏によるデザインで、館内には自然写真家・寺沢孝毅氏の作品が随所に配置されており、訪れる人々は島の自然を感じられる。

 同施設は世界の秘境の旅を手掛ける「西遊旅行」www.saiyu.co.jpが運営している。

「舞浜ビューホテル by HULIC」に名称変更 「東京ベイ舞浜ホテル」が10月1日から

2025年9月12日(金) 配信

リブランド記念メニューを提供(写真は「ファンタジーダイニング」朝食)

 ヒューリックホテルマネジメントが運営する、「東京ベイ舞浜ホテル」(鈴木裕樹総支配人、千葉県浦安市)は10月1日(水)から、名称を「舞浜ビューホテル by HULIC」に変更する。同社が展開するホテルブランド「ビューホテルズ」の1つとして、新たにスタートする。

 リブランドを記念し、新コンセプト「つむぐ」をテーマにした記念メニューを館内の各レストランで提供する。

 ホテル上層階「ハースフロア」宿泊者限定の特典付きプラン「ハース・ファンタジーステイ」。その朝食会場の2階「ファンタジーダイニング」では、リブランドを記念し、期間限定の新メニュー3品に加え、人気シグネチャーメニュー「ドレス・ド・オムレツ」を加えた4品をそろえる。そのなかの「舞浜バーガープレート~kasane~」は、あおさ海苔を練りこみ焼き上げたバンズに、ハンバーグ、浅草ハムのベーコン、チェダーチーズなどの具材を重ねた。千葉県産醤油やピーナッツバターのソースがアクセント。設定期間は10月2日~12月31日まで。

 1階「レストラン ファインテラス」では、料理長こだわりの特別ディナーコース「つむぐ」を提供する。こだわりの食材を糸のようにつなぎ合わせた特別メニューという。コース料理は3日前までの予約制で、提供期間は10月1日~2026年1月31日まで。料金は1万2000円。

東武トップツアーズ、温泉宅配の取扱開始 朝採れ源泉を浴槽に届ける

2025年9月12日(金) 配信

自宅の浴槽に届ける「温泉ポーター」も開始

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)はこのほど、ヒューマンウェア(山下憲男社長、東京都千代田区)が提供する「温泉宅配」サービスの取り扱いを始めた。東武トップツアーズが東武鉄道のECサイト「TOBU MALL」内で運営する、TABIYOSE TOBUMALL本店で販売している。

 今回販売する商品は、朝採れ源泉を当日中に温かいまま自宅の風呂まで届ける「温泉ポーター」と、源泉を段ボール容器で送る「温泉宅配」の2種類を用意した。温泉ポーターは日光鬼怒川温泉と那須塩原温泉の2種類(各250リットル)で、温泉宅配は日光鬼怒川温泉と松之山温泉の2種類(各20リットル)を提供する。

 同サービスにより、温泉地で朝採れた源泉を希望の自宅や施設に直接届け、浴槽に源泉を注ぐだけで本格的な温泉が誕生する。「温泉宅配」の開始により、自身へのご褒美のほか、温泉に行かれない人、時間制限なく源泉を独り占めしたい人など大切な人への贈り物、効能別温泉療法の機会になることを期待する。

 発売記念として、鬼怒川温泉の湯を購入した人には鬼怒川温泉の仁王尊プラザの名前が入ったタオルを先着で贈呈する。

 料金は税込で温泉ポーターが8万8000円、温泉宅配が9400円。

【第50回旅館100選】山形県・蔵王温泉 「蔵王源泉 おおみや旅館」

2025年9月12日(金) 配信

「玉子風呂」

畳のぬくもりと大正ロマン香る、情緒あふれる木造りの宿

 情緒豊かな温泉街にたたずむ「蔵王源泉 おおみや旅館」は、全館畳敷きで和のぬくもりがあふれる宿だ。館内は、素足で歩く心地良さとノスタルジックな雰囲気に満ちている。

「ロビー」
和モダンツイン「302-号室」

 自慢のお風呂は、楕円形の名物「玉子風呂」、泡風呂、源泉風呂。どれも木造りの湯船で、足触りの柔らかな湯浴みを満喫できる。さらに「おおみや旅館」は、蔵王温泉随一の大湯元として知られており、石垣からは1分間に720ℓもの源泉が湧き出る。この硫黄の香り漂う乳白色の温泉は、肌を白く滑らかにする効果があることから、美人の湯としても人気が高い。

薄暮の全景
「おくつろぎラウンジ」読書コーナー

 地産美味にこだわった「蔵王山懐膳」は、地元の山の幸や山形牛など、選び抜かれた旬の素材をふんだんに使用した極上の味。オリジナルの地酒と共に山形ならではの郷土料理を楽しみたい。

「蔵王山懐膳」

「全館畳敷き」

 館内すべてが畳敷きのやすらぎ空間。玄関を一歩入れば素足でくつろげる非日常空間を演出。畳の香りと肌触りが和の温もりを伝え、心と身体を静かに整える。和のやすらぎを全身で感じる特別なひとときを。

 

交通:《車》山形自動車道 山形蔵王ICから西蔵王高原ラインを経由し蔵王温泉方面へ約30分、P30台(無料)
   《電車》JR山形新幹線 山形駅から蔵王温泉行バスで約40分、終点蔵王温泉バスターミナル下車※バスターミナルより送迎有
チェックin14:00 out10:00
食事:《夕・朝食》レストラン
部屋:全32室
風呂:男女別源泉風呂各1、男女別源泉露天風呂各1(露天風呂は冬期閉鎖)
泉質:硫黄泉
料金:1万5,550円~5万2,950円

〒990-2301 山形県山形市蔵王温泉46
☎023(694)2112 FAX023(694)2115
https://www.oomiyaryokan.jp/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

TEJ2025、出展は1200小間以上に 「来場者10万人達成を」(JATAツーリズムEXPOジャパン推進室)

2025年9月11日(木) 配信

早坂学室長(左)と猪飼敬副室長

 日本観光振興協会と日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)は9月25日(木)~28日(日)まで、Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で「ツーリズムEXPOジャパン2025 愛知・中部北陸」(TEJ2025)を開く。テーマは「旅は“知”の再発見」、キャッチフレーズは「見たことないものを見に行こう。

 JATAのツーリズムEXPOジャパン推進室は9月11日(木)に開いた定例会見で、注目出展ブースの情報などを紹介した。早坂学室長は「出展小間数は1100小間目標のところ、1200を超えた。とくに海外が想定の380を超え、410ほどまで伸ばしている」と報告。「何としても来場目標者数の10万人を達成したい」と意気込んだ。

 注目の出展ブースは中部国際空港(セントレア)から直行便で行ける国・地域。現地ならではのコンテンツをプチ体験できる企画や、週末を中心に著名人をゲストに迎えたトークショーなどを各ブースが展開する。

 なかでもTEJ2025で最大ブースを構える韓国観光公社の「韓国館」は60小間を使い、韓国観光関連33団体がさまざまな出展を行う。毎年、女性に人気のビューティートレンドを体験できるものや、ブースを巡ってスタンプを獲得するとオリジナル巨大ガチャが回せるデジタルスタンプラリーを実施する。28日(日)には、タレントの千秋さんによるトークショーも開く。

 国内は、東京都・東京観光財団による「シン・江戸さんぽ」をコンセプトにしたブースに注目。まだ知られていない東京観光の魅力をPRする。ブース内のステージは、27日(土)にお笑い芸人・みやぞんさんによる「江戸・現代の銭湯トーク」、28日(日)には「孤独のグルメ」原作者の久住昌之さんによる「江戸・現代グルメトーク」などを予定する。

 国内外で成長分野として今注目を集めているのは、話題のコンテンツと地域の観光を組み合わせた「コンテンツツーリズム」。デジタルを中心とした「“イマーシブ” なコンテンツ体験」を企画・開発・プロデュースする企業、モッチハックが出展するブースでは、ホテルで体験するイマーシブサウンドアトラクションの「変な部屋」が体験できる。

 また、企業ブースでは「エアロトヨタ」や「川崎重工業」などヘリコプター関連のブースが充実。2次交通や新たな観光の足として提案する。

ステージイベント

 会場はAステージ、Bステージ、プロモーションエリア、特別ステージの4つのステージを設け、各出展者や特別ゲストによる多彩なイベントを開催する。

 注目はJATA海外旅行アンバサダーの岩田剛典さんによる、スペシャルトークイベント。27日(土)の午後1~2時まで、Aステージで行う。観覧には整理券が必要。詳細は公式ホームページの案内を要確認。

 28日(日)の午後2:30~3:20は同じくAステージでTEJ2025のスペシャルサポーターを務める、瀬戸朝香さんによるトークショーが開かれる。愛知県瀬戸市出身の瀬戸さんが地元や旅への想いを語る。

 TEJ2025は25~26日が業界日となり、一般日は27~28日の2日間。一般日の入場料は当日が1300円、前売が1000円。保護者同伴の小学生以下は無料、事前登録で学生も無料となる。

日本旅館協会、「観光と金融全国懇談会㏌金沢」開く 復興モデル構築へ宣言採択 輪島視察も

2025年9月11日(木) 配信

宣言の採択後のフォトセッション。(左から)大西特別顧問、桑野会長、村田長官、山下長官、伊藤長官、佐藤副会長、相原委員長

 日本旅館協会(桑野和泉会長)は9月4日(木)、金沢市アートホール(石川県金沢市)で「宿泊業界における観光と金融に関する全国懇談会in金沢」を開いた。会員をはじめ、観光庁や金融庁、中小企業庁、金融機関など約300人が参加。宿泊業が能登地方の復興に向け、地域経済再生の役割を担うため、「行政と金融機関、地域社会と連携した持続可能な復興モデルの構築に努める」など4項目で構成する「能登地方の復興と地方再生に向けた行動宣言」を採択した。

 桑野会長は冒頭、2023年から金融問題をはじめ業界が抱える課題を考えるため、全国懇談会を継続的に開催してきた趣旨を述べた。

桑野和泉会長

 そのうえで、「能登半島地震で日本有数の代表的温泉地である和倉温泉や輪島温泉などは豪雨被害も重なり、1年半以上経過した現在でも一般客を受け入れている宿泊施設は少ない」と現状に触れ、「各省庁や金融機関を交えた幅広い議論を行い、北陸地域における早期の復旧・復興に貢献していく」と意志を表明した。

 来賓の馳浩石川県知事は「和倉温泉では護岸の修復から旅館を復活させることが決まった。従業員の雇用維持に向けて政府には雇用調整助成金の延長も要請し、温泉街の復活が復興の象徴となるよう取り組んでいる」と報告し、継続的な連携を求めた。菅義偉元首相はビデオメッセージを寄せた。

馳浩石川県知事

 基調講演では、伊藤豊金融庁長官、山下隆一中小企業庁長官、村田茂樹観光庁長官、多田健太郎和倉温泉創造的復興まちづくり推進協議会代表が登壇した。

 金融庁の伊藤長官は……

「ホテルルートイン下妻」が開業 茨城県内で13店舗目

2025年9月11日(木) 配信

ホテルルートイン下妻

 ルートインジャパンは9月10日(水)、茨城県下妻市に「ホテルルートイン下妻」(茨城県下妻市平沼117-3)を開業した。茨城県内では13店舗目。

 新ホテルは関東鉄道常総線・下妻駅から車で約4分、首都圏中央連絡自動車道常総ICから車で約20分に位置し、付近には9つの工業団地があることから、ビジネス拠点としての需要が期待できる。また、関東最古の八幡宮として知られる「大宝八幡宮」は車で約4分、車で20分圏内には筑波サーキットもあり、観光にも便利という。

 客室数は197室、総収容人数は277人。人工温泉の大浴場「旅人の湯」を備える。

 オープンを記念し、宿泊代が1000円割引になるクーポンを公式アプリで配信している。利用は12月31日(水)まで。タオルハンカチプレゼントクーポンは先着500人で、なくなり次第終了となる。

東旅協・城東地区商談会開く 104人が参加し親睦深める

2025年9月11日(木) 配信

104人が参加した

 東京都旅行業協会・城東地区会(地区長=北川マリ子・ヴァリューツーリスト社長)は8月27日(水)、商談会と懇親会を東天紅上野店(東京都台東区)で開き、会員と受入施設など104人が参加した。

 当日は、地区会員と受け入れ施設が出席して、名刺交換会や情報交換会が行われた。北川地区長は冒頭、「受け入れの皆様と親睦を深めていただきたい」と語った。

 第2部では、東京都旅行業協会協定会員連盟の児島博司会長(月下美人社長)が受入施設を代表してあいさつ。山内和廣城東会会長の乾杯で、福引などの懇親会で親睦を深めた。