サービス連合、学生に「旅行業の魅力」発信 JATAと共催セミナー開く

2024年11月19日(火) 配信

セミナーのようす

 サービス・ツーリズム産業労働組合連合会(サービス連合)は9月26日(木)、ツーリズムEXPOジャパン内で、日本旅行業協会(JATA)との共催で、学生を対象としたセミナーを開いた。サービス連合が同イベントでセミナーを開催したのは初めて。産業の持続的な発展に向けて、旅行業の魅力を発信した。

 同連合とJATAは定期的に「観光業界が選ばれる産業」となるため、人手不足の課題や人材への投資、ジェンダー平等推進の重要性について意見を交わしてきた。このようななか、人材にフォーカスしたセミナーの実施を決めた。

 セミナーには、サービス連合会長の櫻田あすか氏、JATAの運営委員でIACEトラベル社長の西澤重治氏、東洋大学客員教授の越智良典氏が登壇した。聴講したのは学生や学校関係者など約50人。

 登壇者は、労働時間の削減と有給休暇の取得増加で、年間総実労働時間が減少傾向にあることを説明。さらに、ジェンダー平等推進への取り組みや、働く人から選ばれる魅力ある企業を目指して、変革を進めている旅行会社の事例なども紹介した。その後の質疑応答では、学生と大学関係者が旅行業界の魅力や将来に向けた可能性などを問い掛けた。

第50回「100選」選考審査委員会開く 12月11日に旅行新聞HPで発表

2024年11月19日(火) 配信

第50回「100選」選考審査委員会のようす

 旅行新聞新社(石井貞德社長)は11月15日(金)、東京都内で「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の選考審査委員会を開き、50回目を迎える総合100選と、選考審査委員会特別賞「日本の小宿」10施設を決定した。

 「第45回プロが選ぶ観光・食事、土産物施設100選」、「第34回プロが選ぶ優良観光バス30選」「第8回プロが選ぶ水上観光船30選」などを加えた主なランキングは、12月11日(水)に更新する旅行新聞のホームページ(https://www.ryoko-net.co.jp)で発表する。

表彰式は来年1月17日(金)に、東京都新宿区の京王プラザホテルで開く。なお、受賞者を中心に50回の節目を記念した祝賀パーティーも開催する。

 「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」は、全国1万4292の旅行会社(支店や営業所を含む)を対象に、9月21日~10月31日まで専用ハガキおよびWebによる投票を募った。

 集計結果を後援団体の全国旅行業協会(ANTA)や日本旅行業協会(JATA)、旅行ライターや旅行雑誌編集者らで構成される選考審査委員会で審査し決定した。

 旅行会社の皆様からのたくさんのご投票をありがとうございました。

国交省、2024年秋の叙勲伝達式開く 全旅協副会長の駒井輝男氏などが授与

2024年11月18日(月) 配信

駒井輝男氏

 政府が11月3日(日・祝日)付で、2024年度秋の叙勲受章者を発表した。国土交通省の大綬章と重光章の受章者は11月6日(水)に皇居で親授式と伝達式が行われ、中綬章以下は14日(木)に東京プリンスホテル(東京都港区)で行った。

 本紙関連では、旭日双光章を受章した全国旅行業協会副会長・東日本ツーリストの駒井輝男氏と、日本旅館協会理事・十八楼社長の伊藤善男が、瑞宝双光章を受けた元全国旅行業協会事務局長の若井茂氏が勲章と勲記を授与された。

伊藤善男氏

 14日(木)の伝達式では、吉岡幹夫国土交通事務次官が中野洋昌国土交通大臣の祝辞を代読し、「国土交通行政の各分野での輝かしい功績に敬意を表する。引き続き、施策に対する支援をお願いしたい」と述べた。

厚労省・24年秋の叙勲伝達式、全旅連元会長の佐藤信幸氏(日本の宿古窯)が旭日小綬章

2024年11月18日(月) 配信

厚生労働省の福岡資麿大臣が登壇

 政府は11月3日(日)付で、2024年秋の叙勲および褒章受章者を発表した。本紙関連では、旭日小綬章に元全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会会長・日本の宿古窯会長の佐藤信幸氏、旭日双光章に全国旅行業協会副会長・東日本ツーリスト社長の駒井輝男氏ら8人が受章した。

 厚生労働省の叙勲伝達式は、11月18日(月)に東京都・ホテルニューオータニで行われた。

 伝達式で福岡資麿厚生労働大臣は、受章者に対し、「厚生労働行政の根幹を支えていただいている。引き続きのご協力を賜りたい」と謝辞を述べた。

佐藤信幸氏(左)と洋詩恵夫人
加藤昌利氏(左)と早苗夫人

 本紙関連の受章者は次の各氏。

【勲章】

旭日小綬章
佐藤信幸(日本の宿古窯会長)=元全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会会長 生活衛生功労

旭日双光章
伊藤善男(十八楼社長)=日本旅館協会理事 観光事業振興功労

加藤昌利(稲取銀水荘会長)=元静岡県ホテル旅館生活衛生同業組合理事長 生活衛生功労

駒井輝男(東日本ツーリスト社長)=全国旅行業協会副会長 観光事業振興功労

鈴木茂男(ホテル南風荘社長)=神奈川県旅館ホテル生活衛生同業組合理事長 生活衛生功労

増田友宏(春日ホテル社長)=奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合理事長 生活衛生功労

森浦源泰(剣山ホテル会長)=元徳島県旅館ホテル生活衛生同業組合理事長 生活衛生功労

瑞宝双光章
若井茂(元全国旅行業協会事務局長)=元観光庁観光産業課観光産業高度化企画官 国土交通行政事務功労

2025年秋「1 Hotel Tokyo」が日本初進出 森トラストが東京ワールドゲート赤坂に開業

2024年11月18日(月) 配信

ラウル・レアルCEO(左)と伊達美和子社長

 森トラスト(伊達美和子社長、東京都港区)は11月18日(月)に会見を開き、2025年秋に「東京ワールドゲート赤坂」に「1 Hotel Tokyo」を開業すると発表した。同ホテルブランド「1 Hotels(ワンホテルズ)」は米国のホテル運営会社、SH Hotels&Resorts(ラウル・レアルCEO)が展開するサステナビリティを重視したラグジュアリーライフスタイルホテルで、日本初進出となる。

 森トラストらが進める大規模複合開発プロジェクト「東京ワールドゲート赤坂」は、東京圏国家戦略特別区域の国家戦略都市計画建築物等整備事業として認定を受けたもの。その中心を担うのが「赤坂トラストタワー」で、新ホテルはこの上層階にオープンする。同日の会見は第1期竣工を終えた同ビルのオフィスエントランスで行われた。

 伊達社長は2000年代初頭から、東京で不足していた富裕層向けのホテルを数々手がけてきたことを紹介したうえで、「その時代にあったホテルを開業し、新潮流となる新たな価値観を提案してきた」と自負した。今後も国際的な競争力維持と持続可能な観光業の実現をはかるため、「ホテル、リゾート事業を通じて真の観光立国の地位確立に寄与していきたい」と意気込んだ。

 ワンホテルズに関しては、10年ほど前から注目していたブランドであることを明かし、「理念にこだわりを持たれているので、MC(マネジメントコントラクト)方式で開業する。来年が楽しみだ」と期待した。

「1 Hotel Tokyo」ロビーラウンジイメージ

 ラウル・レアルCEOは「1 Hotels」ブランドの特性として、省エネ、節水システム、再生材料の使用などあるゆる場面でサステナビリティへの取り組みを実現していることを紹介。東京では、日本ならではの魅力とブランドコンセプトの「自然との調和」を掛け合わせたホテルとする計画。日本古来の大谷石を利用するほか、植物から作られたアートなどを配する。

 レアルCEOは「我われは単なる宿泊施設ではない。本当に大切なものとの関係を再構築する体験を提供したい。ホスピタリティとサステナビリティはパートナーになり得る」と力強く語った。将来的には、ワンホテルズのみならず、同社の他ブランドの日本進出も狙っていくという。

 新ホテルは赤坂トラストタワー(東京都港区赤坂2丁目)の38~43階、客室数は211室。レストランやカフェ、フィットネス、スパ、プールなどを備える。

沖縄ペア宿泊券が当たる、「たびとも×たびらいCP第2弾」

2024年11月18日(月)配信 

「グランドメルキュール沖縄残波岬リゾート」の1泊2日朝食付きペア宿泊券が当たる

 パム(長嶺由成社長、沖縄県那覇市)は、運営する旅行予約サイト「たびらい」と今年7月に開設した沖縄ファンコミュニティサイト「たびとも」のコラボ企画として、「たびとも×たびらいキャンペーン第2弾」を実施している。応募者から抽選で、沖縄のリゾートホテル「グランドメルキュール沖縄残波岬リゾート」の1泊2日朝食付きペア宿泊券を10組20人にプレゼントする。

 「たびとも」と「たびらい」の2サイトの無料会員に登録して、11月15日(金)~12月16日(月)までに「たびらい」でレンタカーまたはアクティビティを予約し、利用対象期間中に利用すると自動的に応募できる。利用対象期間は11月15日(金)~2025年1月31日(金)まで。

東武トップツアーズ、「ブラックフライデー」11月26日から

2024年11月18日(月)配信 

11月26日~12月2日までの7日間限定で

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)は、「ブラックフライデー」として11月26日(火)午前10時~12月2日(月)午後6時までの7日間、WEB旅行商品の一部国内ツアーを特別旅行代金で売り出す。

 対象商品は、同キャンペーンサイトで順次発表する予定。最大1200円引きの日帰りプランのほか、宿泊付きプランや日光・鬼怒川エリア限定のデジタルフリーパスプランなど多数用意するという。

 対象出発日は11月28日(木)~12月25日(水)。同社旅行販売サイトに掲載されている商品のうち、プランの名称に「◆ブラックフライデー企画◆」の記載がある商品が対象となる。

12月1日から大型観光CP「誰と行く?冬の秋田」 わらび座が参加型ステージ上演

2024年11月18日(月) 配信

「This is Akita!」

 秋田県と東日本旅客鉄道(JR東日本)秋田支社は、12月1日(日)から2025年2月28日(金)まで、秋田県冬の大型観光キャンペーン「誰と行く?冬の秋田」を開く。「温泉」「食・酒」「小正月行事」「雪」をキーワードに、秋田ならではの特別な体験を通じて、冬の秋田の魅力を再発見してもらうのが狙い。

 CPでは県内事業者と連携した500を超える特別企画を用意。このなかで、仙北市の「わらび座」は12月1日~1月3日まで、あきた芸術村の温泉ゆぽぽで全席参加型祭ステージ「This is Akita!」を上演する。大宴会場が特設シアター「祭の国」に変身。すべての席に太鼓と提灯を設置し、目の前の役者と一緒に太鼓を叩き、提灯を灯すことで、秋田の祭りを体験・体感できる。

 同公演は観光キャンペーン対象コンテンツとして、「秋田冬アソビ割」クーポンが適用される。クーポン利用は体験予約サイト「アソビュー!」「じゃらん遊び・体験」からの申し込み限定で、観劇のみの場合、通常価格3600円が1800円になる。

「劇映画 孤独のグルメ」とタイアップCP開始 JAL「クラスJ」20周年記念で

2024年11月18日(月) 配信

航空券などが当たる

 日本航空(JAL)は11月15日(金)から、国内線クラスJ20周年を記念して「劇映画 孤独のグルメ」とタイアップしたキャンペーンを開始した。2025年1月10日(金)の映画公開までは第1弾期間として、応募した人のなかから抽選で10組20人に国内線往復航空券(クラスJ)をプレゼントする。

 第1弾の受付は1月9日(木)までで、国内のJMB会員が誰でも専用Webサイトから応募できる。クラスJ搭乗の特典は12月1日(日)~1月9日(木)までの搭乗で加算マイルが20%にアップする。専用サイトからのキャンペーン登録が必要。

 第2弾の応募期間は1月10日~2月28日(金)まで。56人に「井之頭五郎賞」として、「孤独のグルメ セリフキーホルダー」が当たる。また、キャンペーン登録のうえ、同期間にクラスJに2回搭乗した人のなかから1000人にeJALポイント2万ポイントが当たる。

 このほか、公開日限定特典として、1月10日に羽田空港発のJALグループ国内線に搭乗した人全員に映画内で井之頭五郎が食べているJALのドライなっとうをプレゼントする。

  JALの国内線クラスJは「もっと気軽にくつろぎの空間を、より多くのお客さまにお楽しみいただきたい。」をコンセプトに2004年に開始。普通席とファーストクラスの間に位置する座席で、普通席にプラス1100円から利用できる。

皇居三の丸尚蔵館で「瑞祥のかたち」展 25年1月4日から

2024年11月18日(月) 配信

 

 新年の到来を喜び、人生の節目に幸福を願う気持ちは、古くからさまざまな造形にたくされてきた。古代中国では不老不死の仙人が住むと伝えられた蓬莱山、日本では吉祥図として描かれた長寿を象徴する鶴と亀が添えられた島台が縁起物とされ、理想郷として蓬莱山へのあこがれ、霊峰・富士の姿に重ねられる。伝説の鳥・鳳凰は高貴さを象徴して絵画、工芸に取り込まれている。麒麟(キリン)、唐獅子も空想上の霊獣だが、威厳のある凛とした姿は泰平の願いを込めて表現されている。

 東京の皇居三の丸尚蔵館では2025年1月4日(土)から3月2日(日)まで、「瑞祥(ずいしょう)のかたち」展が開かれる。皇室伝来の書跡・絵画・工芸品の中から、蓬莱山や霊峰富士、松や鶴・亀、宝船、霊獣などのめでたいモチーフの数々、巨匠・伊藤若冲や横山大観、江戸時代から近代にかけて活躍した作家による日本美術の名品46点を一堂に会し、新年の幕開けにふさわしい縁起物の美を楽しめる。

ジャーナリスト 貞廣 長昭