【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その64- 弘明寺(神奈川県横浜市) 「善無畏」の心と一体に 唐から来た伝説の残る寺

2026年8月15日(土) 配信

 以前、空海の足跡を訪ねて四国を巡った。仏教学者の竹村牧男東洋大学名誉教授は、宗教における旅は、真理を求めて諸国をめぐる「求道の旅」と、その真理を世間に伝える「伝道の旅」とがあると表現した。

 全国に空海伝説があり、こんなところまで空海は足を運んだのかということに驚かされるが、その地域の人々が口から口へと伝えてきた空海のエピソードを紐解くと、まさに求道と伝道との両方が見られた。

 空海は生涯を旅に生きた人だった。その空海が求道のために遣唐使船に留学生として乗り込み、伝手もないのに唐に飛び込んでいったときにたまたま出会ったのが密教の正式な継承者の恵果であった。

 恵果は長安の東に生まれ、出家したあと、金剛頂系の密教と大日経系の密教を学ぶことで、両系統を統合した張本人だ。

 この大日経系の密教を発展させたのが善無畏であり、恵果の師匠の師匠に当たる。密教が発生してから真言宗として日本に伝わるまでの8人の立役者が「伝持の八祖」と称されているが、この第5祖が善無畏、第7祖が恵果、第8祖が空海である。

 

 

 善無畏は、637年インド中部の貴族家庭に生まれる。幼年より神童と称され、若くして摩伽陀国の国王となるも、兄弟が反乱し、それを鎮圧したあと、俗世を離れ出家した。ナーランダー寺院にて真言密教の奥義を授けられ、その後諸国を歩き、真言密教の教えを弘く伝える旅に出る。善無畏の旅はついに716年唐・長安まで至る。善無畏はそのとき80歳になっていた。長安において、玄宗皇帝の深い信任を受けて「大日経」などを漢訳する。帰国を望んでいたが叶わず、735年98歳で入滅する。

参拝者が絶えない本堂。十一面観音がご本尊(撮影不可)

 この善無畏が日本に来ているという伝説があり、各地に善無畏の足跡が見られる。その伝説は、年代不詳の福岡県・篠栗町若杉山、717年の京都府京丹後市縁城寺、718年の富山県南砺市安居寺と奈良県橿原市久米寺、そして、720年横浜市弘明寺と見事に年代が一致している。

 まさか唐の高僧が80を過ぎて日本になんか来るはずがない、口伝だけで公式な記録に残っていないからこんなものはでたらめだと歴史学者の声が聞こえてきそうだが、まったく荒唐無稽だと片づけてしまっていいのだろうか。現に善無畏は70代でインドから唐まで伝道の旅を敢行しているのである。その先の日本まで足を延ばすことなど、それまでのインドから唐の旅に比べたらたやすいものである。

 観光は歴史学研究とは違う。その地に根差した伝承に触れ、その時代・出来事を想像する。荒唐無稽だ、証拠がない、だから無価値のニセモノだと切り捨てるのではなく、なぜこんな伝承がこのような長い間人々の口を伝って残ってきたのか、その過程に想いを乗せていく、それは十分に価値のある行為である。歴史ドラマでも史実通りやれとの意見が最近とくに強くなっているからこそ、時代劇が衰退してしまったのではないか。史実史実と言うことで、制作者は委縮している。これは、観光現場でも最近同じ現象が見られるようになってきた。地元に伝承として残っているということは、それだけで価値のあることで、それを楽しみに行くことはなんら咎められるものではない。

 空海は798年に大学を中退して求道の旅に出たが、その旅の途中で、この密教についての情報を得たに違いない。中国には日本のそれとは異なる新しい仏教があるということを聞き、804年に留学生として遣唐使船に乗る。どこかでこの伝説と出会っていなかったら、遣唐使船に乗ることには至らず、結果、真言宗が日本に伝わることはなかった。

善無畏がここに結界を示した「七つ石」

 荒唐無稽と切り捨てるニヒリズムよりも、善無畏の心を想像する素直な心を持ち続けたい。善無畏の心と一体となってこの寺を見ていたら、ここは真言宗なのに信徒全員でお経を一緒に唱えるという珍しい風習が定着していることも不思議と心にしみわたっていく。きっとこれは善無畏の心に違いないと思えた。

 

旅人・執筆 島川 崇
神奈川大学国際日本学部国際文化交流学科教授。2019年「精神性の高い観光研究部会」創設メンバーの1人。

愛犬と東京―大阪、「愛犬同伴高速ライナー」11月に運行開始

2026年8月14日(金)配信

愛犬専用バスの車内イメージ

 B・I・G(萩原正規社長、東京都葛飾区)が運営する「わんわんトラベル」は11月1日(日)、愛犬と東京―大阪間を移動できる「愛犬同伴高速ライナー」の運行を始める。専用バスと100回を超える愛犬同伴旅行の実績を生かし、新たな長距離移動サービスを目指す。

 愛犬専用バスは、床を快適に歩ける木目調にしたり、隣が気にならないよう座席を互い違いに配置したりするなど、愛犬家から寄せられた意見を反映。座席は大型犬も同乗できる広々としたスペースに、備え付けのロールスクリーンを引くと仕切りができ、プライベート空間を確保できるなどの工夫を施している。

 今回の長距離移動サービスでは、サービスエリアなどのドッグラン利用も取り入れ、愛犬のための休憩時間を長めに設定する計画だ。

 同社は、「犬の日」である11月1日の運行開始を目標に、関係行政機関との協議や必要な手続きのほか、運行体制と車内設備の確認、利用規約・安全マニュアルの整備を進めている。

「Airbnb泊まってガンバ大阪応援しようCP」開催中 アウェイ観戦などでの宿泊需要拡大へ

2026年8月14日(金) 配信 

CPのイメージ

 Vポイントを展開するVポイントマーケティング(廣田精吾社長、神奈川県横浜市)は10月11日(日)まで、ガンバ大阪(水谷尚人社長、大阪府大阪市)とAirbnb Japan(田邉泰之社長、東京都新宿区)と連携し、Airbnbを通じて、ガンバ大阪サポーターの観戦と、遠征による宿泊を促す「Airbnbに泊まってガンバ大阪を応援しよう!キャンペーン」を実施している。

 Vポイントマーケティングとガンバ大阪はこれまで、スタジアム来場時のVポイント付与、Vポイント限定グッズとの交換など多彩な取り組みを進めてきた。一方、サポーターはホームスタジアムでの応援だけでなく、宿泊を伴うアウェイゲームへの遠征や、その前後に観光を楽しむ人が増えているという。これを踏まえ、3社はスタジアムでの宿泊を含めた観戦需要の拡大をはかる。

 具体的に、特設キャンペーンページからエントリーのうえ、Vポイント利用手続き(ID連携)を行い、2026年7月1日(水)〜10月11日(日)のキャンペーン期間中にAirbnbで1万円以上の宿泊を予約・完了した人は、通常0.5%のVポイント付与率が2.5%にアップする。

 さらに、抽選で1人に選手のサイン入りの試合使用球や、10人にサイン入りユニフォームなどが当たるキャンペーンも実施する。応募は特設キャンペーンページからエントリーし、Vポイント利用手続き(ID連携)のうえ、同CPの期間中にAirbnbで1万円以上の宿泊を予約することで完了する。

航空科学博物館、初の航空グッズ市 子連れでも楽しめるイベントとして開催

2026年8月14日(金) 配信 

航空科学博物館の内部

 成田空港近接の航空科学博物館(千葉県・芝山町)は9月5日(土)~6日(日)、同館の体験館ホールで初めて、文房具やトラベルグッズなど普段使いができる関連アイテムを発売する航空グッズ市を開く。

 同館は、子供連れの家族でも気軽に航空の魅力に触れられる新しい販売イベントとして開催する。イベントには、入館料のみで入場することができる。

 なお例年開催している航空ジャンク市は、2027年3月ごろ開催する予定となっている。

JR九州「川内川花火大会」(8月16日)に合わせ臨時列車運行 新幹線「つばめ」も

2026年8月14日(金) 配信

新幹線「つばめ」も臨時運行

 九州旅客鉄道(JR九州)は8月16日(日)に鹿児島県薩摩川内市で開催される「川内川花火大会」に合わせて、新幹線と在来線(鹿児島本線)において臨時列車を運行する。

 JR九州は「会場からのお帰りの際にはぜひご利用ください」と呼び掛けている。

 新幹線は、「つばめ395号」を臨時で運行する。川内駅21時30分(12番のりば)発→鹿児島中央駅21時42分(14番のりば)着。

 鹿児島本線は、川内駅21時18分発→鹿児島中央駅22時8分着と、川内駅22時08分発→鹿児島中央駅23時8分着。

ダイブ、滋賀県彦根市の魅力発信する特集ページ開設 リゾートバイト就業希望者に選ばれる地域へ

2026年8月14日(金) 配信 

特設ページのイメージ

 ダイブグループで観光施設に特化した人材サービス事業を展開するダイブ(野方慎太郎社長、東京都新宿区)はこのほど、滋賀県彦根市のキャラクター「ひこにゃん」と、同社公式キャラクター兼ダイブ社員「ナビットちゃん」のコラボレーションにより、滋賀県彦根市の魅力を発信する特集ページを開設した。

 リゾートバイトは、沖縄や北海道など人気エリアへ就業希望者が集中する傾向がある一方、全国にはまだ広く知られていない魅力的な地域が数多く存在するなか、ダイブは、彦根市ならではの観光の魅力を発信し、新たな就業地として選ばれることを目指す。

 ひこにゃんは、滋賀県彦根市の公式キャラクターとして、観光振興や地域活性化に貢献してきた。”地域の魅力を全国へ届け、人の流れを生み出したい”という両者の想いが重なり、今回のコラボレーションが実現した。

 今回解説した特集ページでは、ひこにゃんとナビットちゃんが彦根市の彦根城や城下町、グルメ、自然などを紹介しながら、彦根市周辺で働けるリゾートバイト情報も掲載する。

 同社は「リゾートバイトを通じて地域へ愛着を持ち、移住するスタッフも少なくない。今後も、地域を訪れる人を増やすだけでなく、地域に根付き、地域を支える担い手を増やすことで、持続可能な地域社会の実現と地方創生に貢献する」とコメントしている。

中部国際空港、北海道物産展「大雪おみやげ博2026」(8月21~31日まで)

2026年8月14日(金) 配信 

農産品や海産物、人気スイーツなど500品以上が集結する

 中部国際空港(籠橋寛典社長、愛知県常滑市)は、北海道大雪圏地域(旭川市、鷹栖町、東神楽町、当麻町、比布町、愛別町、上川町、美瑛町、東川町)の魅力を発信する空港最大規模の北海道物産展「第15回大雪おみやげ博2026 inセントレア」を、8月21日(金)~31日(月)までの11日間、実施する。

 同イベントは、旭川~セントレア路線の利用促進と就航都市間の交流を目的に、2009年から開催しているセントレアの夏の恒例イベント。15回目の節目を迎えた今回は、会場に北海道ならではの新鮮な農産品や海産物、人気スイーツなど500品以上が集結する。北海道大雪圏地域の旬の味覚や特産品を通じて、地域の魅力を存分に体感できる特別企画を届ける。

 昨年好評だった「東川町産 朝採れとうきび」を各日300本限定で販売するほか、今年は新たな企画として、愛知県を代表する人気ベーカリー「パンのトラ」と特別コラボレーションした生チョココーン食パンを数量限定で販売する。また、近年人気を集めている北海道産ワインとチーズを初めて販売する。

 このほか、旭川空港開港60周年を記念した特別企画として、豪華景品が当たるガラポン抽選会を実施する。スキーリフト券や施設利用券をはじめ、北海道の特産品や旭川空港限定グッズなどの多彩な景品が当たる。

 開催場所は、中部国際空港セントレア第1ターミナル4階のイベントプラザ、3階の銘品館スカイスイーツコーナーの2カ所。イベントプラザは午前10時~午後6時(最終日は4時まで)、銘品館スカイスイーツコーナーは午前8時~午後8時(ソフトクリームのみ午前10時~午後7時、最終日は4時まで)。

首里城正殿、11月23日から一般公開 料金改定と事前予約制を導入

2026年8月14日(金) 配信

復元が進められている首里城正殿

 沖縄美ら島財団(湧川盛順理事長、沖縄県・本部町)は、那覇市の首里城正殿を11月23日(月・祝)から一般公開する。正殿内の観覧には日時指定の事前予約制を導入し、同日から入場料金を改定する。北殿、南殿、御庭などは段階的に復元を行っていく予定。また、正殿内をのぞく有料区域の施設は、これまで通り予約なしで入場できる。

 正殿は2019年の火災で焼失し、復元が進められてきた。一般公開に伴い安全性の確保とオーバーツーリズムの未然防止のため、観覧人数を制限する。正殿内は30分ごとの入場時間枠を設け、個人と団体に分けて予約を受け付ける。団体の正殿内観覧は当面、団体予約フォームによる抽選制とする。

 新料金は個人の場合、大人1000円、高校生760円、小・中学生370円で、6歳未満は無料。20人以上の団体は大人800円、高校生610円、小・中学生300円となる。年間パスポートは一般2000円、県民1500円。

 個人予約はウェブで受け付け、1決済につき9枚まで購入できる。11月23日~12月31日入場分は、9月1日(火)と10月1日(木)の午後1時から販売する。27年1月1日以降の入場分は、入場予定日の2カ月前の1日午後1時から販売する。

 団体の正殿内観覧は、大幅な混雑が予想される11月23日~12月6日までは申し込みを受け付けない。12月7~31日入場分の団体申込期間は8月14~24日までで、抽選結果は8月31日までに通知する。詳細は首里城公園のホームページで確認できる。

岐阜県、9月1日からアウトドア観光キャンペーン 県内施設の割引や投稿企画

2026年8月14日(金) 配信

「岐阜県アウトドア観光キャンペーン」

 岐阜県は9月1日(火)から、秋・冬の大自然を満喫する「岐阜県アウトドア観光キャンペーン」を実施する。対象施設の割引特典やSNS投稿企画、交通事業者などと連携した周遊企画を展開する。期間は2027年2月28日(日)まで。

 キャンペーンでは、県内のアウトドア施設や宿泊施設、飲食店、土産物店などで利用できる特典を用意する。対象施設に設置した二次元コードを読み取ると、割引やノベルティ進呈などが受けられる。

 SNS企画では、県内で撮影した自然やアウトドアに関する写真を、指定ハッシュタグを付けてInstagramまたはXに投稿すると、抽選でアウトドア関連用品や県の特産品が当たる。応募期間は9月1日(火)~12月31日(木)までで、公開アカウントからの投稿が条件となる。

 交通事業者や旅行会社、アウトドア関連企業との連携企画も実施し、自然やアクティビティを軸に県内観光を促す。じゃらんや楽天では、限定宿泊プランの販売を行い、クラブツーリズム、阪急交通社とは県内の自然やアウトドア体験を盛り込んだ旅行商品の造成を行う。さらに、JR東海はウォーキングイベント、名鉄グループとは沿線ローカル線のデジタルスタンプラリーを企画。このほか、道の駅を巡る企画や高速道路の周遊ドライブプランなども実施する。

 アウトドア関連企業との連携では、買い物の割引やキャンプ体験、会員向け優待などを展開する。

 県はキャンペーン情報を掲載する特設ウェブページを開設し、A4判32ページの情報冊子「岐阜アウトドアWalker」も発行した。冊子にはアクティビティやモデルコース、連携企画を掲載し、大都市圏でのPR出展やアウトドア関連企業の店舗などで配布する。

中部国際空港セントレア、愛知・名古屋2026大会 新装飾登場

2026年8月14日(金) 配信 

陸上トラック装飾。奥には今年2月に設置した表彰台装飾も

 中部国際空港(籠橋寛典社長、愛知県常滑市)は、9月から開幕する「愛知・名古屋2026大会」の大会オフィシャルスポンサーとして、大会組織委員会が空港館内を大会装飾で彩る「エアポートドレッシング」に協力している。開幕まで残り50日を切った8月から新たに、陸上トラックデザインの床面装飾や、手荷物カートへの装飾などが登場した。

 陸上トラックデザインの床面装飾は、海外からの乗客が到着する国際線到着ロビー(第1ターミナル2階)に、大会記念や空港での思い出として、館内で自然と目に入るだけではなく、実際に選手になり切って記念写真を撮影できる装飾を施した。

大会装飾が行われた手荷物カート

 空港内の手荷物カート2680台にも大会装飾が行われた。スーツケースなどを載せて館内を移動するカートに装飾し、利用者全員に「動くエアポートドレッシング」となってもらい、館内のさまざまな場所で大会の機運醸成を行ってもらう狙い。

 また、2025年5月に国際線到着ロビーに設置されたタペストリー装飾前には、「Aichi-Nagoya 2026」の文字オブジェが新たに設置された。国際線到着出口の正面に設置され、目を惹く装飾となっている。