第11回「日展」11月1日(金)から六本木の国立新美術館で開催

2024年10月25日(金) 配信

 日本最大の公募展「日展」が2024年11月1日(金)~24日(日)まで、東京・港区六本木の国立新美術館で開催される。展示作品は日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の5部門にわたる。全国から応募された作品の入選者、日展会員、準会員、前年度特選受賞者の作品約3000点が一堂に会し、幅広いジャンルの現代芸術の作品が展示される。

 同展は1907年に「文展」として開催されたが、その後「帝展」「新文展」「日展」と名称を変えつつ、日本の美術界の中核として117年の歴史を刻んできた。当初は日本画、洋画、彫刻の3部門だけだったが、1927年に工芸美術、1948年に書が加わり、総合美術展となった。1958年から民間団体として社団法人日展となった。1968年に改組され、2012年から公益社団法人化。2014年7月から新体制となり、第1回「日展」が開催された。今年は第11回目となる。

 会期中にはシンポジウムや作品解説などが講堂で開催される。また、小中学生や保護者を対象にしたワークショップや鑑賞会などのイベントも開かれる。

 東京展の後は京都や名古屋など、全国4カ所で巡回展示される。

ジャーナリスト 貞廣 長昭

「一棟貸切の宿 旅邸 一人十色」運営企業が群馬を代表する企業100選に

2024年10月24日(木) 配信

一棟貸切旅館 旅邸 一人十色のリビング・ダイニング

 空き家をリノベーションした旅館「一棟貸切の宿 旅邸 一人十色」などを運営するアクロバティックス(依田沙希代表)が10月21日(月)、「群馬を代表する企業100選」に選出された。

 「地域を代表する企業100選」は、地方創生に特化した信頼性の高いメディア「Made In Local」が主催する、全国の地域経済を牽引する企業を選出するプロジェクト。今回の「群馬を代表する企業100選」は、群馬県内を拠点に地域経済の発展に寄与する企業を対象に100社を厳選。地域資源を生かしたビジネスモデルを実現したり、SDGsを推進している企業が選出され、群馬地域だけではなく、全国的にも注目されている。

 審査基準は①地域コミュニティに積極的に参加するなど社会活動に会社を挙げて取り組んでいる②地元の名産や地場産業と言われるビジネスに携わっている③若手の育成に力を入れている④他社にはない独自の技術やビジネルモデルを持っている⑤成長マーケットで事業をしている⑥地域平均よりも高い給与水準を実現している――。

 アクロバティックスは、宿泊施設を中心に多彩な集客方法を駆使したウェブマーケティング事業や自治体や企業などからリクエストされる業務改善のためのDXソリューション事業、ホームページの構築や映像制作、ウェブ広告を活用したプロモーションを中心としたウェブ制作事業などを展開し成果を上げているクリエイティブカンパニー。

 今回、とくに高評価となったのが、群馬県安中市にある磯部温泉の活性化を目的に、直営で運営する空き家を再生した旅館「一棟貸しの宿 旅邸 一人十色」やコンテナカフェ「hitoritoiro.café(ヒトリトイロ)」の運営を行う地域活性化事業だ。

 観光客の減少や地域事業者の高齢化などが原因で、温泉街に空き家が並ぶ状況の温泉街に、もう一度観光地としての活性化をもたらしたいという想いから、これまでの旅館の常識を覆す画期的な運営手法や販促活動で1日1組限定旅館「一棟貸切の宿 旅邸 一人十色」という新たな旅館像を確立した。2022年に立ち上げて2年が経過した今でも、年間稼働80%以上と驚異的な稼働率をキープしている。

BBQが可能なウッドデッキには2024年11月新たにバレルサウナを導入予定

 玄関ドアには宿泊者それぞれに自動で割り当てられた暗証番号キーを入力して入室するIoT技術を取り入れ、広々としたリビングに琉球畳を配した和室、温泉記号発祥の地である磯部温泉のロゴをあしらった卓球ルーム、BBQ が楽しめるウッドデッキなど、宿泊客専用のプライベート空間を守れる宿泊スタイルを実現した。

 ウェブマーケティングを駆使した集客方法は、楽天トラベルやじゃらんなどの旅行サイト、公式ホームページなどのウェブサイトのみ。重視しているのは利用者の声。アンケートを即時データ化、集約分析しており、このデータによって漠然としていた課題が目に見え、次の戦略へとダイレクトに結びつけられる。

 人件費などの経費は、隣接するコンテンカフェに帳場の役割を持たせており、人材はカフェだけに集中できる。宿泊客がカフェでチェックインすると滞在期間中有効な暗証番号キーを発行。このキーはチェックアウト管理とも紐付いており、翌日退室すると同時に記録に反映され、情報はアウトソーシング先の清掃業者にも共有され、客室清掃と次のお客を迎える準備がスタートする。チェックインからチェックアウトまでをデジタルキーによる一括管理とすることで、人手を介することなく運営ができているという。

NBO商事、特別清算開始 負債は1億6700万円(帝国データバンク調べ)

2024年10月24日(木) 配信

 NBO商事(旧商号:のんびり温泉、茨城県坂東市、代表清算人=蓮由多賀氏)は9月26日(木)に、水戸地裁下妻支部から特別清算開始命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は約1億6700万円。

 同社は2013(平成25)年3月に設立された公衆浴場の運営業者。福島県郡山市の温泉施設を引き継ぎ、「のんびり温泉」の名称で運営。20年1月期には年間収入高約3億2500万円を計上していた。

 しかし、新型コロナの影響で利用客が減少し、21年5月末をもって閉館。今年5月に現商号に変更、同月30日開催の株主総会の決議により解散し、清算の準備を進めていたという。

「くまモンルーム」11月1日オープン、亀の井ホテル阿蘇

2024年10月24日(木) 配信

くまモンルーム フォース(イメージ) Ⓒ2010熊本県くまモン

 亀の井ホテル阿蘇(熊本県阿蘇市)は11月1日(金)、同県のPRキャラクター「くまモン」をコンセプトにした「くまモンルーム」7室をオープンする。

 室内随所に「くまモン」のイラストをあしらうほか、ベッドスローやクッションに黒と赤のカラーリングを散りばめ、「くまモン」とリンクさせる。壁紙は阿蘇の雄大な景色を表現したアースカラーを取り入れ、子供だけでなく大人も落ち着いてリラックスできる雰囲気を創出する。

 くまモンルームは、「フォース」、「トリプル」「クイーン」の3タイプをそろえる。

「万博+観光」推進 NFTアート活用し、地域の魅力発信へ(JNTO)

2024年10月24日(木) 配信 

出口まきゆ理事

 日本政府観光局(JNTO、蒲生篤実理事長)は10月23日(水)に開いた会見で、大阪・関西万博の取り組みについて説明した。「万博+観光」を推進するデジタルプロモーションを本格化させる。

 広告などのコンテンツを入口に、JNTOの万博特設ページから「万博+観光」商品予約サイトに遷移させる。

 このほか、外国人ライターによる取材記事や取材現場のショート動画を拡充する。

 また、万博テーマに関連した地域観光をテーマに、各8地域の動画を制作する。既に公開している北海道、中国・四国、九州、沖縄のほか、11月上旬までに、東北、北陸・中部、関東、関西など、各地域のテーマを設定し、外国人目線のストーリーで訴求する動画を公開する予定。

 万博テーマに関連した地域観光について、10地域各2枚のNFTを制作。日本の自然・食・文化の魅力を、「水墨画」としてデジタルアート化した。NFTアートはデジタルアートサイトで取得でき、EXPO2025デジタルウォレットでコレクションすることもできる。

 11月下旬に、北海道・美瑛の「青い池」、関東「富士山」、北陸「鶴賀真鯛一本釣り」、四国「四国遍路」などを公開する予定。

 インバウンドの最新動向も報告した。2024年は、1~9月の累計で2688万人となり、前年の年間累計である2507万人を既に上回る結果となった。

 24年9月までのエリア別の外客数推移をみると、東アジア3市場、東南アジア6市場、欧州5市場、米州・豪州が19年同月を上回る水準で推移している。

 中国は、19年水準には届いていないものの、23年を上回っており回復基調にある。

 24年7~9月期の訪日旅行消費額は、19年同期比64・8%増の1兆9480億円。24年1~9月期の累計は5兆8582億円となり、23年年間消費額を超えた。

 訪日客数も消費額も好調な一方で、都道府県別外国人のべ宿泊者数は、3大都市圏に集中している。

 出口まきゆ理事は、「今後も地方誘客に注力する。米・英・デンマークなどの主要なトラベルアワードで日本が第1位を受賞するなど、海外において高い評価を得ている」と説明した。

清流の国、日本最深部で歓待する美術を 岐阜県下呂市で「南飛騨 Art Discovery」開催 11月24日(日)まで

2024年10月24日(木) 配信

 

 岐阜県は、2024年10月19日(土)から11月24日(日)まで、自然、歴史、文化などの様々な地域資源を掘り起こし、芸術の力によって地域の新しい価値を見出すアートプロジェクト「南飛騨 Art Discovery 」を、下呂市内の南飛騨健康増進センター一帯で開催している。現在開催中の「清流の国ぎふ」文化祭の事業の1つとして取り組む。

 会場内にある施設や森の散策路では、21組のアーティストによる地域の特徴を生かしたアート作品の展示や、パフォーマンスイベントを実施する。会期中の毎週末は、岐阜の匠・健康・福祉・食をテーマとした体験型マルシェやワークショップ、セミナーも開く。

 総合ディレクターを務める北川フラム氏は、木工や和紙など、自然を生かした匠が生まれ、関ケ原の戦いなど時代の変わり目になった地・岐阜を「日本最深部」と表現。県南の美濃と県北の飛騨の結束点にある下呂市で開かれる「日本列島と岐阜の特徴が凝縮された芸術祭にご期待ください」と来場を呼び 掛ける。

 アート作品の鑑賞パスポート(入場券)は一般1300円、高校生500円、中学生以下無料。パスポートの提示で、下呂市内観光施設やパフォーマンスイベント料割引など各種優待が受けられる。

 

今月の目玉は国内特定航空券のマイル減額 ANAにキュン!

2024年10月24日(木) 配信

毎月29日に販売

 ANA X(神田真也社長、東京都中央区)はこのほど、毎月29日に開催している「ANAにキュン!」の10月のキャンペーン内容を発表した。29日はANA(全日本空輸)感謝の日と位置づけ、月替わりでさまざまな割引クーポンなどを用意する。今月の目玉企画は「国内線特典航空券 冬旅減額マイルキャンペーン」。12月搭乗分の一部路線が対象となる。

 冬旅減額マイルキャンペーンは、北海道と九州、沖縄発着の一部路線で12月1日(日)~25日(水)に搭乗するものが対象となる。

 ANAトラベラーズの国内ダイナミックパッケージは冬旅に使える5種類のクーポンを用意し、最大で2万円割引のクーポンもあるという。このほか、ANAにキュン!専用プランを販売する。海外ダイナミックパッケージは最大25万円の割引クーポンが登場。ハワイオプショナルツアーはマイル付与が3倍になる。

 ANAトラベラーズホテルでは、冬旅行に最適な北海道・信越エリアの特別宿泊プランを設定。スキーやスノーボードが楽しめる。

 ANAにキュン!は10月29日(火)の午前零時~午後11:59まで。今月は12企画を用意する。詳細は当日の発表となる。

山口県宇部市で「UBEビエンナーレ」開催 世界28カ国からの応募経て、野外彫刻15点など展示

2024年10月23日(水) 配信

第30回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)会場風景

 第30回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)が2024年10月27日(日)から12月22日(日)まで、山口県宇部市のときわ公園内UBEビエンナーレ彫刻の丘で開催される。入場は無料。世界28カ国から183点の応募作品があり、その中から第1次審査で選ばれた野外彫刻15点と入選模型30点が展示される。

 同市は石炭産業を中心とした産業都市だったが、その発展とともに大気汚染や環境問題に悩まされた。街の美化と心の豊かさを求める市民運動をきっかけに、1961年から2年ごとに野外彫刻コンクールを開催し、今年で第30回の節目を迎える。27日のオープニングでは美術史家・水沢勉氏と俳優・山本美月さんとのトークショーやダンスパフォーマンス、絵画コンクール、写真コンテストなど、多彩なイベントが開かれる。

 また、同展は今年3月、「最も長く続いている野外彫刻展」としてギネス世界記録にも認定された。「ギネス世界記録™町おこしニッポン認定記念特別展『彫刻世界 かたち・つくり・ひらくも』」、10月18日(金)~12月15日(日)に開かれる。会場ではビエンナーレを通じて築いてきた室内彫刻を展示する。展示監修は美術史家の水沢勉氏。会場はときわ湖水ホール内のアートギャラリー。毎週日曜日は、午前11時からギャラーリートークも開かれる。

ジャーナリスト 貞廣 長昭

5地域を農泊モデル地域に選出 JTB総研が農水省の農山漁村振興交付金で支援事業

2024年10月23日(水) 配信

前列がモデル地域の選出者

 JTB総合研究所(風間欣人社長、東京都品川区)は、農林水産省の2024年度農山漁村振興交付金を活用し、持続可能な農泊モデル地域創出支援事業を展開している。この取り組みとしてこのほど、農泊のモデル地域を選定し、10月22日(火)に発表会を行った。選定された農泊モデル地域は岩手県遠野市(遠野ふるさと体験協議会)など5地域。

 農泊は農山漁村地域における多様な地域資源を生かした滞在型の旅行のこと。農業体験や農家民宿だけではなく、旅館や宿坊、一棟貸しのコテージを利用するものなど多様なスタイルがある。

 同社地域交流共創部長の河野まゆ子氏は農泊について、「前身のグリーンツーリズムのときから考えると30年近い歴史がある」とし、「従来の観光地ではない地域も地域の事業者が連携して協議会を立ち上げ、一から活動を積み上げてきた」と述べた。現在は、農水省が2017年から開始した支援で農泊に取り組む地域は656地域まで増えている一方、「まだ魅力が浸透していないことと、従来の観光旅行よりも単価が低いことが課題だ」とした。

 このため、農水省は23年に「農泊実行計画」を策定。農泊をスタートアップから成長期へ移行させるため、誘客増大や消費機会拡大、高付加価値化に向け、地域の磨き上げに取り組んでいる。今回の事業では今後の農泊のモデルとなる地域を全国から応募があった18地域のなかから、「持続可能」「高付加価値」「関係人口」の3つの視点から5地域選定。5つの協賛企業とともに、地域の磨き上げを支援していく。また、事業の成果は今後とりまとめて広く発信していく予定だ。

 発表会では5つの地域が取り組みや今後の目標をプレゼンテーションしたほか、協賛企業の紹介などを行った。

 5つのモデル地域、協賛企業は以下の通り。

 【モデル地域】遠野ふるさと体験協議会(岩手県遠野市)多様な世代が「ありのままの遠野旅」を体験できる農泊▽逢瀬いなか体験交流協議会(福島県郡山市) いなかのぬくもり、再び訪れたくなるつながりと貢献の農泊▽みのぶ農泊地域連携協議会(山梨県・身延町)750年の仏教文化体験×精進(ヴィーガン)料理×本物の日本体験ができる農泊▽南丹市美山観光まちづくり協会(京都府南丹市)かやぶきの里をともに守り伝える農泊▽太田川流域農泊振興協議会(和歌山県那智勝浦町)学び、感じて、繋がる お寺から始まる 心を満たす農泊【協賛企業】レタスクラブ・レタスクラブWEB(KADOKAWA LifeDesign)▽マイナビ農業(マイナビ)▽JTB▽楽天グループ▽つぎと

世界遺産5周年古墳サミット、世界3大墳墓の魅力テーマに、大阪府堺市

2024年10月23日(水)配信

 大阪府堺市(永藤英機市長)は11月30日(土)、フェニーチェ堺・大ホールで、同市の百舌鳥(もず)および羽曳野市、藤井寺市の古市の2つからなる百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録5周年を記念した古墳サミットを開く。

 サミットは古墳の魅力の1つである墳墓の大きさにスポットを当て、全長約486㍍の日本最大の前方後円墳「仁徳天皇陵古墳」(堺市)と、クフ王のピラミッド、秦の始皇帝陵の「世界3大墳墓の魅力」をテーマとする。

 有識者による講演のほか、永藤市長と山入端創羽曳野市長、岡田一樹藤井寺市長によるトークセッションを行う。

 巨大墳墓が生まれた背景や文化、技術を掘り下げ、3大墳墓の共通点や違いを明らかにすることで、百舌鳥・古市古墳群の価値と魅力を発信する。

 午後1時から同3時30分まで。参加無料。募集人数1700人で定員に達し次第締め切る。堺市電子申請システムや電子メールで受け付ける。