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かんぽの宿、高級志向へ 来春2施設リニューアルオープン 日本郵政

2020年10月29日
編集部:木下 裕斗

2020年10月29日(木) 配信

石橋栄市次長

 日本郵政(増田寬也社長、東京都千代田区)は2021年3月6日(土)に千葉県鴨川市、4月1日(土)には静岡県・伊豆高原にある「かんぽの宿」をリニューアルオープンする。18年度からスタートした全33施設の改修は、この2施設で一段落することになる。上質な空間の提供と、地域の魅力を取り入れ、利用客を増加させる狙いだ。

 10月23日(金)に東京都内で開いた発表会で、宿泊事業部の石橋栄市次長は「利用者から施設の老朽化や、『宿泊特化型の保養所のような施設』との指摘が多かった」と課題を挙げた。そのうえで、「ニーズである高級志向に変更し、地域の魅力を取り入れ、利用客を増加させる」と意気込んだ。

 とくに高級感を強調する「かんぽの宿伊豆高原」の客室は59室から55室に減らし、1部屋あたりの面積を拡大した。定員は216人から168人に減らす。建物はプレミアム棟とスタンダード棟を用意し、全客室から海が見えるようにした。プレミアム棟の全客室には露天風呂を設けた。

 静岡茶や地元の果物を使用するフルーツジュースなどのウェルカムドリンクの提供と、客室までの案内を始める。料金はプレミアム棟が1人1泊2食2万9900円から、スタンダード棟が同2万2200円から。

 建物の大規模なリニューアルをした「かんぽの宿鴨川」は、最上階にある展望風呂は男女を分ける壁を撤去し、風呂の場の面積を広げた。

 料理は地元の海鮮料理を中心に提供する。宿泊客には地元の食材であることを伝えるほか、盛り付けの見栄えを改良していく。料金は1人1泊2食1万2000円から。

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