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観光客が306万人回増、837億円の経済波及効果(東北観光博)

2013年5月1日
編集部

 観光庁はこのほど、3月末で東北観光博が終了したのを受け、同期間中の東北地域における観光客の動向と経済効果などを発表した。2012年3月―13年3月の東北地域への観光目的の旅行者数は、2570万人回となり、前年度より306万人回増加。経済波及効果は837億円に及んだ。

 12年度の東北地域への延べ旅行者数は4970万人回で、11年度の5069万回とほぼ同水準だったが、観光目的でみると306万人回増の2570万人回となった。しかし、延べ旅行者数が5527万人回で、うち観光目的が3040万人回の10年度には及ばず、震災前と同水準までの回復には至らなかった。

 経済波及効果をみると、旅行消費額は全体で1兆4593億円、このうち観光目的が7378億円、そのなかで東北観光博が旅行きっかけのものは724億円。経済波及効果は全体で1兆6657億円、このうち観光目的が8385億円、そのなかで東北観光博が旅行きっかけのものは837億円。雇用効果は全体で15万3600人、このうち観光目的が7万7200人、東北観光博が旅行きっかけのものは7700人と、大きな効果を生んだ。

 東北観光博の政府予算は3月で終了したが、全30ブースは13年度以降も継続する方向という。井手憲文観光庁長官は4月25日の会見で、「予算は終了したが、地元からは『東北観光博の枠組みを継承し、独自に継続していきたい』との声もある」と報告した。

 東北博覧会は、東北の観光復興を目的に12年3月から開始。東北地域全体を博覧会会場と見立て、30カ所のゾーンを核とし、官民共同で一体的な取り組みを実施した。

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