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元気な東北アピール、観光復興向け関西でセミナー(東北観光推進機構)

2013年3月11日
編集部
“元気な東北人”がPR
“元気な東北人”がPR

 東北観光推進機構は2月26日、大阪市内のホテルで旅行会社の担当者らを集め、関西圏観光セミナー・東北の夕べを開いた。南東北を代表する山寺「宝珠山立石寺」(山形県)の清原正田住職による基調講演や、会津若松鶴ヶ城紙芝居弁士による「新島八重物語」の上演、各県の観光従事者による魅力紹介など、「復興へ向けて元気な東北」をアピールした。

 同機構国内事業部の長谷川博樹部長は「東日本大震災から間もなく2年になるが、まだまだ風評被害が続いている。助け合いや絆の風化も懸念される」と現状に危機感を抱きつつ、「今年は1月からNHK大河ドラマ『八重の桜』、4月から東北を舞台にした朝の連続テレビ小説『あまちゃん』放送と、明るい話題がある。また、3月16日からは、秋田新幹線に新型車両『スーパーこまち』が登場。4月からは仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(DC)も始まる。DCは10月に秋田、来年4月に新潟、6月に山形も控えている。この追い風を逃さず、皆さんのご協力を得ながら、東北の観光復興に取り組んでいきたい」と述べた。

 清原住職の基調講演では、比叡山延暦寺第3代座主、慈覚大師円仁が平安時代に開いた中尊寺(岩手県平泉)、毛越寺(同)、瑞巌寺(宮城県松島)、立石寺(山形県山寺)の四寺を巡る旅「四寺廻廊」を紹介。立石寺では今年4月27日から5月31日まで、50年に1度の御本尊薬師如来像御開帳が行われる。清原住職は「四寺を巡りながら温泉、食、風景、文化と東北のさまざま魅力に触れてほしい」と語った。

 “元気な東北人”による各地のPRでは、青森県・八戸広域観光推進協議会で観光コーディネーターを務める木村聡氏が、昨年のB―1グランプリでゴールドグランプリを受賞した「八戸せんべい汁」をはじめ、横丁や朝市など、八戸自慢の食を紹介した。八幡平市観光協会(岩手県)の海藤美香事務局次長は「八幡平の読み方はハチマンタイです。桜と雪の回廊が同時に楽しめる健康と癒しの郷・八幡平へぜひお越しください」とアピールした。

 また、鎧武者とくの一の姿で登場した伊達武将隊(宮城県)は、4月からの仙台・宮城DCや仙台城下での町歩きツアーなどをPR。さらに、秋田県の角館から鷹巣までの約94キロを結ぶ秋田内陸縦貫鉄道の斎藤伸一運輸課長兼営業課長は、カタクリの群生地や阿仁の樹氷など、沿線の見どころやイベント列車を紹介した。

 このほか、会津若松観光公社の新井田信哉観光推進企画グループリーダーは、大河ドラマ「八重の桜」で注目を集める鶴ヶ城天守閣を取り上げ「国内唯一の赤瓦の城を見に来てください」とアピールした。市内では来年1月14日まで、「八重の桜」の世界を紹介する大河ドラマ館も開設されている。

 セミナー後の東北の夕べでは、山形県河北町の「かほく冷たい肉そば」や、青森県八戸市の「八戸せんべい汁」など、ご当地グルメや地酒が振る舞われた。

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