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10年全体売上目標200億円、ケータイ版楽パック開設、楽天ANAトラベルオンライン

2009年11月21日
編集部

 全日本空輸(ANA)と楽天が共同出資する、楽天ANAトラベルオンライン(宮川純一郎社長、東京都品川区)は11月9日、ANA航空券・宿泊施設・レンタカーの検索・予約が一括でできるダイナミックパッケージ「ANA楽パック」のモバイル版サイト「ケータイ版楽パック」( http://travel.rakuten.co.jp/package/ )を開設した。

 「ANA楽パック」は国内ANA900便と全国の宿泊施設2万軒を一括検索できるオリジナルパッケージ商品。06年10月にサービスを開始し、08年7月には全国3千店舗のレンタカーと自由に組み合わせる機能を追加した。これまでパソコンのみの展開だった。

 利用者数の7割以上は観光目的で、3周年を迎えた今年10月には、利用者累計は50万人を突破した。

 今回のサービスは、業界初のモバイル版予約サイト。全キャリアのモバイル対応で、「ANA楽パック」の全商品を閲覧でき、検索から予約までワンストップ操作が可能。PCで予約した内容をモバイルからも予約確認でき、モバイル上で取消もできる。楽天会員だけでなく、非会員でも予約可能。決済はオンラインカードまたはコンビニエンスストアで、現金かカードで行う。

 具体的な操作については、ユーザーは日程か地域いずれかを入れて検索。往路、復路の航空券、宿、レンタカーの順で選ぶ。PCよりも簡潔で最短の経路で予約ができるようなサイト構成にしてあるという。

 「ANA楽パック」の販売実績は、08年が前年比157%増、09年が前年同期比72%増と高い成長を維持している。2010年の売上高目標は200億円。

 9日に行われた新サービス説明会で宮川社長は「国内線のダイナミックパッケージの市場において、リーディングカンパニーの地位を確立したい。今の成長率であれば、十分、200億円の目標はクリアできる。モバイルサービスで全流通の10%ぐらいを目標にしている。パソコン利用者からの転用ではなく、新規利用を取っていく」と語った。

 宮川社長はANAからの出向で、4月から社長に就任。事業提携の成果について「理想的な展開ができている。旧来の旅行業界の流通は旅行会社主体だった部分がある。今は、旅行者主体の流れが急速に進んでいる。この流れに乗って、競争力を高めていくことが大事」と語った。

 また、航空会社とネット会社の違いについて「航空業界は労働集約型の業界といわれる。楽天に来て1人あたりの生産性の高さに驚かされた。やっていることの構造自体を変えていかなければ、飛躍的な生産性の向上は難しいと感じた」と語った。

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