「台湾百Ways」―多様な魅力を発信 訪れるたびに新しい発見がある台湾!
2026年8月8日(土) 配信
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台湾観光庁(交通部観光署)は、「台湾百Ways」をテーマに、広域観光の促進に加え、多様なニーズに応える観光コンテンツや文化体験の充実をはかっている。より深い旅のスタイルを提案し、“訪れるたびに新しい発見がある台湾”を目指す。また、台湾高速鉄道版および台湾鉄道版の周遊パスは、都市交通やシャトルバスなどの特典を組み合わせ、個人旅行者にとってより利便性の高い旅行パスへとリニューアルした。さまざまな取り組みを通して、多様化する訪台旅行者のニーズに応え、「温かみのあるライフスタイル」を体感できる台湾の魅力を発信していく。
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□台湾観光庁の海外PR戦略
台湾と日本の間には、これまでも深く、温かい交流がある。世界の観光競争が激しく変化するなか、台湾観光庁は単なる量の拡大ではなく、「質の向上」へと施策の重点を移行しつつある。
「単純な観光地のPRに留まらず、台湾ならではの『温かみのあるライフスタイル』を伝えていきたい」(同庁)と考えている。
最重要視する日本市場に対しては、現在ターゲットごとの戦略的なPRを進めている。
初めて台湾を訪れる層には、著名人やインフルエンサー、人気ドラマ・映画などを活用して「台湾へ行ってみたい」という気持ちを高めていく。
一方、リピーター層にはタピオカミルクティーやグルメだけではない、「台湾の新たな魅力」を発信している。
例えば、山岳トレッキングや文化体験など、より深い旅のスタイルを提案し、“訪れるたびに新しい発見がある台湾”を目指している。
2026年は台湾観光にとって重要な転換点となる。台湾観光庁は「観光双輪駆動プロジェクト」をスタートさせた。
具体的には、国際リピーターやMICE、インセンティブ旅行への支援を強化する。合わせて、国際コンサートなど大型イベントを通じて、台湾の活気を体感してもらう考えだ。
30年に向けては、台湾を持続可能な観光のモデル国家として発展させる長期ビジョンも進めていく方針だ。「台湾観光2030プラン」では、「サステナビリティ」と「デジタルイノベーション」を軸に、国際競争力を持つスマート観光国家を目指していく。
□台日の相互往来 過去最高の824万人
2025年の海外からの訪台旅客数は857万人を数え、日本や香港・マカオ、韓国はいずれも100万人を突破した。なかでも日本市場は全体の17%を占め、引き続き「最大の市場」を維持している。
このようななか、25年の台湾と日本の相互往来人数は過去最高の824万人を記録した。
依然として台湾側のアウトバウンド超過という課題はあるものの、日台間を就航している航空便数は既にコロナ禍前の19年を超える水準まで回復している。
□中南部への広域周遊へ

台湾観光庁は「日本各地からの高雄線、台中線など地方直行便も増加しており、北部だけでなく、中南部への周遊観光促進にもつながっている」と見ている。
そのうえで、①各国市場に合わせた精密なマーケティング②日本市場における教育旅行、インセンティブ旅行、クルーズ観光などテーマ型旅行の強化③世界24カ所の海外拠点を活用したグローバルネットワークの整備――の3つの重点施策を掲げて、台湾観光の国際競争力向上に取り組む構えだ。

□「若い女性層」と修学旅行の回復
日本市場は、大きく2つの傾向が見られる。
一つは、「消費意欲の高い若い女性層」。台湾のライフスタイルに魅力を感じ、台湾各地を積極的に旅行しており、地方観光にも大きな経済効果をもたらしている。
これまで人気の中心だった台北に加え、台中や高雄も日本人旅行者から高い注目を集めている。
もう一つは、修学旅行市場の本格的な回復がある。とくに12歳から19歳の学生層が大きく戻ってきており、26年の最新分析では、「日本人旅行者のニーズが『My Taiwan Style』、つまりカスタマイズ型の深度旅行へと大きく変化している」ことに着目している。
具体的には、団体旅行から「ローカル体験型旅行」へ、有名店中心から「路地裏グルメやデザインホテル」へ、台北中心から「中南部への広域周遊」へ、定番土産から「台湾らしいセレクト雑貨」へ――といった変化が見られるのが特徴だ。
さらに、旅行情報の取得や移動手段についても、SNSや鉄道交通への依存度が非常に高くなっている。
円安の影響は課題ではあるが、台湾観光庁は「これを『チャンス』に変えていきたい」と考えている。
□個人旅行(FIT)へ 「深度体験」強化

海外個人旅行(FIT)に向けた利便性向上では、交通面で大きな統合を進めている。
今年4月にリニューアルした「Taiwan PASS」は、高速鉄道版または台湾鉄道版の3日周遊券に、都市交通MRT1日券や観光施設の入場券、体験、各種特典が選択できる個人旅行にお得なパス。台湾を自由に巡りたい個人旅行者に便利で充実した旅のサポートを強化していく。
中南部を訪れる外国人旅行者向けには、高鉄の「1枚購入でもう1枚無料」キャンペーンなど、お得な施策も継続している。桃園空港で乗り継ぎの旅行者には、600元分(約3千円)の消費クーポンも提供している。
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9月末の「ツーリズムエキスポ2026」には、約90人規模の台湾観光プロモーション団を派遣予定で、台湾観光庁は「台湾観光の新たな魅力を積極的にPRしていきたい」と準備を進めている。
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□台湾観光庁の陳長官がJATA訪問 リピーターに最大4万円 再訪促進へ旅行特典
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台湾観光庁の陳玉秀長官は6月16日、日本旅行業協会(JATA)の蝦名邦晴理事長を表敬訪問し、台湾への送客拡大と、双方の観光交流・協力のさらなる深化について意見交換を行った。
同庁は、台湾を訪れるリピーター向けに旅行特典を用意しており、日本からの台湾旅行客数拡大に期待を寄せている。
日本のパスポート保有率は現在約18・4%で、コロナ禍前の水準を下回っている。日本政府は7月からパスポート発給手数料を引き下げ、10年有効パスポートの手数料は1万5900円から8900円と大幅に負担が軽減された。
これに呼応してJATAは6月16日、「もっと!海外へ」キャンペーンの開始を正式に発表した。
2025年の訪台日本人旅行者数は前年比12%増の約148万人と、コロナ禍前の19年実績の7割強まで回復している。
「依然として日本市場は台湾にとって重要な市場」であるとの認識から、台湾観光庁は国際旅客者向けの再訪促進インセンティブ制度を計画。
条件を満たした旅行者に最大8千台湾元相当(約4万円)の旅行特典を提供し、最大の訪台市場である日本からの旅行需要の拡大につなげたい考えだ。
また、MICE旅行向けの支援策も継続し、リピーター層やビジネス目的の訪台を促進していくほか、富裕層市場にも焦点を当て、体験型やテーマ性の高い旅行商品の開発に取り組んでいく。
さらに台湾南部や東部、離島へ誘う周遊型商品を通じて、「リピーター層に新たな台湾の魅力を発見してもらえる取り組みも推進していきたい」(台湾観光庁)としている。
イベント面では、6月27日に新北市で、JATAと台湾観光庁による「野柳石光~ライトアッププレミアナイトイベント」の日本人向け特別観光イベントを開催したところ、約250人での貸し切りイベントとして盛り上がりを見せた。

同企画は、翌日からの約2週間にわたり開催する台湾の夏を代表する人気観光イベントの前夜祭をイメージして、日本の旅行会社による協賛ツアーを募り、日本限定で開放する特別なイベントとして実現した。
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□「世界遺産級台湾30選」再開

さらに、JATAは旅行会社や台湾観光庁との連携で選定した「世界遺産級 台湾30選」のプロモーションを再開。日本市場向けの高付加価値旅行商品の造成を推進し、台湾各地の観光資源を活用した旅行商品の開発によって、日本人旅行者の地方への誘客促進と旅行市場の活性化をはかる準備を進めていく。
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□プレゼント抽選企画8月末まで実施中

台湾観光庁は「Taiwan PASS」の周知拡大と、多目的な台湾観光のPRを兼ねて、7―9月までの3カ月間にわたって、毎月200人・計600人に当たる抽選企画「台湾、無限の旅Wayへ!」を展開している。
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≪2026年下半期も多彩なイベントや話題が目白押し≫
□新ランドマーク「淡江大橋」開通

今年5月12日、「淡江大橋」が正式開通した。新北市の淡水区と八里区を結ぶ全長920㍍の淡江大橋は、世界最大級の単塔式斜張橋であり、「淡水の夕日」という観光資源の魅力をさらに高める新たなランドマークとなった。
台湾観光の本質は、新しい建物を増やすことではなく、「“台湾の物語”を語れる人や場所を育てること」も念頭においている。
淡江大橋はまさにその理念を象徴する存在。世界的建築家ザハ・ハディド氏のチームが設計を手掛け、また、淡水で最も有名な夕景を遮らないため、高度な技術を要する非対称単塔構造を採用し、建築と自然景観の共存を実現した。
台湾観光庁は、日本の旅行者にも「淡江大橋を通じて、台湾人の土地への愛情や美しさへのこだわりを感じていただきたい」と大きな観光資源として期待をしている。
□「森里号」新型車両や集集線が全線開通
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台湾を取り巻く鉄道情報の動きも活発だ。嘉義に位置する阿里山観光列車「福森号」の運行や、阿里山林業鉄道「森里号」の新型車両が導入される予定で、輸送力の向上に期待が寄せられている。
去る6月には台湾中部を走るローカル鉄道「集集線」が約5年ぶりに全線開通した。沿線にはレトロな街並みが人気の集集老街や、木造駅舎が残る車埕などの観光スポットが点在する。

北部では、新北市の都市交通(MRT)三鶯線が開通し、撮影地としても人気の三峡老街や陶器の街「鶯歌」などを訪れる際の移動がより便利になり、新北市観光の新たな足として注目を集めている。
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三鶯線は開通を記念して8月末まで無料乗車イベント実施中だ。
□各地でマラソン大会やランタンフェスも

下半期には、各地で特色あるマラソン大会や温泉イベント、寺廟を舞台にした伝統祭など、台湾ならではの秋冬イベントが続々と開催される。
年末には台北101のカウントダウン花火をはじめ、各地の年越しイベントも日本の旅行者から注目を集めている。

また、台湾観光庁が地方自治体と連携して毎年開催地を変える「台湾ランタンフェスティバル」は、来年2月20日から3月7日までの17日間、台湾中部・苗栗で開催予定。日本発着の観賞ツアーも販売を開始している。


