【東京都と台北市の旅行業協会が友好協定結ぶ】台湾各地で懇談会 交流本格化 シリーズ④~新竹市~
2026年7月4日(土) 配信

東京都旅行業協会(小松信行会長)と台湾・台北市旅行商業同業公会(陳怡璇理事長)は5月20日、友好協力協定を結んだ。訪台した東旅協一行は5月20日(水)~23日(土)の4日間、中華民国観光産業国際行銷協会の徐銀樹榮譽理事長や秦文沂理事長らの案内で台北市をはじめ、新竹市、桃園市、新北市の奥深い魅力や新たな観光名所などを視察。各地で市や旅行商業同業公会、旅館同業公会の幹部らが出席した懇談会にも連日参加し、訪台日本人の拡大へ友好関係を深めた。各地での交流のようすを4回シリーズで紹介する。
【本紙取材班】
新竹市での交流会はホテル「新竹市国賓飯店」で開催された。新竹市は台北市から車で約1時間30分の場所にある。高速鉄道では40分ほどでアクセスすることができる。
新竹市都市マーケティング局の林昱志局長は「新竹市は半導体製造企業『TSMC』と約300年の歴史がある古い街並みが残る伝統と発展が調和した街。山と海など自然も豊かで、さまざまな魅力を楽しむことができる」と紹介。「25年の観光客数は約300万人で、このうち約半分が日本人。このため、日本語表記や日本人にフレンドリーな人が多い。新竹市は日本市場を重要視しており、日本からの観光客が増えることを期待している」と述べた。

新竹市旅館業同業公会の傅貞忠理事長は「新竹市の観光客に対するおもてなしへの情熱と、心優しさが新竹市の魅力。市内の多くの場所を巡り、日本でアピールしてほしい」と呼び掛けた。

新竹市旅行商業同業公会の江百松理事長は「25年の訪日台湾人は約673万人だったのに対し、訪台日本人は約148万人。この差を縮めるため、日本で新竹市を中心とした台湾を大いにアピールしてほしい」と求めた。

新竹市都市マーケティング局の邱淑芳副局長、新竹市旅館業同業公会の薛憲徽榮譽理事長、楊婷理事のほか、市内の宿泊施設の幹部らも交流会に出席。東旅協一行と日本人観光客の増加に向けて、親睦を深めた。
視察では新竹市政府庁舎とガラス工芸博物館を訪問した。傅理事長や薛榮譽理事長、楊理事なども共に訪れ、地域の魅力を紹介した。
新竹市政府庁舎は1926年に完成した日本統治時代の新竹州の庁舎。同市から指定遺跡の認定を受けている。現在でも、新竹市政府が庁舎として使用する。

建物はレンガ造りの2階建てとなっている。和洋折衷で、主要な部分は洋風、屋根は日本の瓦葺き屋根。正面玄関には二重の柱を使用しており、重厚感のある外観を呈している。ホール内は、洋式のアーチ型の廊下とローマ式の柱があり、精巧で豪華な非常に珍しい建築様式を採用しているという。エントランスホールから2階に上がる階段は石造りで存在感のある意匠が特徴となっている。
ガラス工芸博物館は、台湾で初めてガラス工芸をテーマにした施設。台湾におけるガラス工芸は1960年ごろまで生活用品、工業製品、医療機器などとして使われた。以降は、芸術品として制作されてきた。95年から隔年で「国際ガラス芸術祭」が開催されている。新竹市は99年に同博物館を設立し、ガラス工芸の発展を促してきた。
館内では、ガラスの歴史や芸術品として加工される過程、現代における建築材としての活用方法などを紹介するパネルなどを展示。さらに、ガラス工芸品の公開のほか、お土産として販売するミュージアムショップを設けている。
また、新竹が憲兵隊の駐屯地だったころ、同博物館には兵士を拘禁する閉鎖室が設けられた。現在では、ガラス工芸と融合したガラスの禁閉室として、保存・展示されている。
同博物館は日本統治時代に新竹州自治会館として建てられ、宴会や接待、集会などに用いられる高級会館だった。台湾の気候に対応するため、暑さや湿気を和らげるレンガを採用した。1階では、自治会館の歴史も紹介している。


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