6月1日から木曽路で加賀屋監修弁当を販売 能登復興と日本の文化継承に向け連携開始
2026年5月20日(水) 配信

加賀屋(渡辺崇嗣社長、石川県七尾市)はこのほど、木曽路(中川晃成社長、愛知県名古屋市)と能登半島地震からの復興や日本文化の継承に向けた連携プロジェクトを開始。第1弾として、6月1日(月)から全国の「しゃぶしゃぶ・日本料理 木曽路」で能登の食材を盛り込んだ、加賀屋監修の持ち帰り弁当「初夏の旬彩膳」を販売する。
両者は3月に同連携について発表。具体的な取り組みが決定したことから、5月20日(水)に東京都内で会見を開き、両社長が連携への意気込みなどを語った。弁当販売に加え、木曽路店舗では加賀屋関連の特産品4品の販売や加賀屋から引き継いだ約9000枚の「器」の活用も行う。
会見で登壇した加賀屋の渡辺社長は震災後の状況を「和倉温泉の復興には程遠い。地域の19旅館のうち、営業できているのは9旅館。我われは4ブランド7棟を営業していたが、現在はすべて休業している」と報告した。今年は創業120周年を迎えるが、「何をすべきか、おもてなしはどうあるべきかなどを見直す、リブランディングを行っている。そのなかで、木曽路さんとご縁をいただいた。和の食文化を深掘り、承継、広げていくうえで“同志”と捉えている。人材交流もはかり、現場レベルでも切磋琢磨し、良い化学反応が起これば嬉しい」と述べた。
また、渡辺社長は「震災から2年半が経ち、風化して忘れられていくことを恐れている。今回の取り組みで能登半島や加賀屋に触れていただき、体感してもらいたい」と切実な想いを語った。今後の事業展開についても触れ、「最終的には旅館業“も”担う会社へ発展すべく、飲食含め周辺事業を強化していく。旅館業の加賀屋の看板を軸に、和倉温泉の復活をはかっていきたい」と力を込めた。
木曽路の中川社長は以前から「加賀屋さんの一ファンだった」とし、「休業中も少しでも加賀屋さんに触れていただきたい」と訴えた。「弁当や特産品販売、共同企画、人材交流に加え、加賀屋さんに食材を卸していた企業などとの取引も検討している。一つひとつは小さな取り組みだが、価値観を共有するお互いの活動を通し、日本の食文化の発展に寄与できれば」と意気込んだ。
また、「今回の連携は一過性のものではなく、持続可能なパートナーシップと捉えている」とし、少なくとも休業中の数年は、同様の取り組みを行い、新旅館開業後は新たな連携の枠組みを検討していきたい考え。
□加賀屋監修「初夏の旬彩膳」

持り帰り弁当「初夏の旬彩膳」は加賀屋監修のもと、おもてなしの心と日本料理の技、美意識を込め、木曽路が得意とする松花堂弁当に仕上げた。「能登牛コロッケ」や「金時草(きんじそう)のお浸し」など、能登の食材も盛り込み、旅館の卓上で味わかのような、小さな“旅”を表現した。
販売期間は6月1日~7月15日まで、木曽路全126店舗で行う。3日前までに予約が必要で、店頭やWebで受け付けている。価格は3564円(税込)。
また、木曽路各店舗で販売する加賀屋の特産品は「あかもくドレッシング」「花びら茸とアカモクのみそ汁」「加賀屋せんべい」「栗きんつば」の4品。








