トリプラ、観光協会で宿泊予約「うえだトリップなび」に導入
2025年12月17日(水) 配信

宿泊施設向けITソリューションを展開するtripla(トリプラ、高橋和久CEO)はこのほど、長野県上田市の信州上田観光協会が運営する公式サイト「うえだトリップなび」に宿泊予約システム「tripla Book」を導入した。観光情報の閲覧に加え、宿泊予約から決済までをワンストップ化し、宿泊施設の販路拡大とインバウンドの受入強化を支援する。
「うえだトリップなび」は、これまでサイト内で宿泊予約ができず、宿泊施設の販売窓口として十分に活用されていない課題を抱えていた。インバウンドに関してもエリア全体として受入環境が未整備であり、周辺の宿泊施設135施設のうち、英語サイト保有率は30%、海外OTA(オンライン旅行会社)への参画率は8%だった。
今回の導入により、観光サイト内で宿泊予約と顧客データの活用が可能になったほか、多言語、多通貨の決済対応や満室時にもユーザーを逃がさないグループホテル機能など、エリア全体の送客力強化につながる仕組みを活用できるようになった。エリア予約機能により、地域が予約手数料の収益を得られる仕組みを構築し、持続可能な地域経済の循環を実現する。
宿泊施設は10施設を掲載し、申し込み済みの20施設も順次公開準備を進めている。今年度中に30施設、最終的に50施設の登録を目指すとした。
信州上田観光協会は、今回の導入によって「ユーザーの利便性向上や宿泊施設の販路拡大、OTA手数料削減による利益率向上、そしてインバウンド受け皿の整備など、地域に大きなメリットが生まれる。今後はトリプラのマーケティング機能を活用し、上田のファンを増やしていく施策を積極的に展開していく」とコメントしている。
トリプラの高橋CEOは「観光のモデルコースや食事場所を検索する流れで、宿泊の予約につながる導線を提供できればと考えている。tripla Bookの活用で、英語、繁体字、簡体字、韓国語、タイ語での予約や多通貨決済も可能となり、より高いコンバージョンの実現に貢献できれば」とコメントした。






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