test

KNT-CTHD連結第2四半期、旅行回復で増収増益 売上高9.0%増の1465億円

2025年11月13日
編集部:長谷川 貴人

2025年11月13日(木)配信

小山佳延社長

 KNT-CTホールディングス(小山佳延社長、東京都新宿区)が11月12日(水)に発表した2026年3月期第2四半期(25年4~9月)の連結決算によると、国内、海外、訪日旅行が堅調に推移し、増収増益となった。

 売上高は前年同期比9.0%増の1465億4700万円と大きく上回った。営業利益は同33.1%増の29億7800万円、経常利益は同36.3%増の35億2500万円、当期純利益は同23.8%増の31億2200万円と増益。21年度第3四半期以降、それぞれ四半期ベースで16四半期(4年間)連続の黒字となった。

 費用面では、給与のベースアップなどの影響を受けて人件費やシステム経費が増加したが、増収による売上総利益の増加や費用支出の最適化をはかり、増益を計上した。

旅行市場は堅調推移、訪日需要高まり伸長

 同期の国内旅行は、宿泊費を含む旅行代金の上昇や、生活コスト増加による消費者の節約志向が続くなか、需要の伸び悩みが見られた。個人旅行では、クラブツーリズムの添乗員同行ツアーでテーマ性の高い旅行商品を造成。貨物線を走行し京都鉄道博物館へ直接乗り入れる特別ツアーのほか、避暑地滞在や夜間観光を組み合わせた「涼旅」などの旅行商品の拡充に努めた。団体旅行では、近畿日本ツーリストが企業コンベンションの取り扱いに加え、夏の各種スポーツ大会など、学生団体の需要獲得に努めた。

 小山社長は「大阪・関西万博のプラス効果があったものの、物価や宿泊、交通、飲食費の上昇を背景に、全国レベルでみると力強さに欠ける状況が続いた」と話した。

 海外旅行は、円安基調や渡航先の物価上昇、原油価格の高止まりなどで旅行代金の高騰が継続しているが、コロナ禍以前へ回復が徐々に進んでいる。個人旅行では、クラブツーリズムの添乗員同行ツアーで各方面が好調に推移し、とくにヨーロッパ方面のツアーが人気を集めたほか、クルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス」をチャーターするツアーを実施した。団体旅行では、近畿日本ツーリストが企業イベントや報奨旅行などMICE案件や、海外見本市をはじめとした視察旅行などの受注拡大に努めた。

 回復基調である一方、小山社長は「海外旅行に積極的な層と消極的な層の二極化が鮮明になり、コロナ禍前の水準への回復にはまだ時間を要する」と予測を述べた。

 訪日旅行では、円安傾向の継続や航空座席供給の拡大が影響し、長期休暇による訪日需要も高まり大きな伸びを見せた。多言語対応の訪日旅行者向けグローバルサイト「YOKOSO JAPAN TOUR」が活用され、季節商品である日本各地の花火大会を訪れる添乗員同行ツアーが好評だった。

 小山社長は訪日事業を成長領域と定め、2030年度までに海外拠点を30カ所まで開設していく計画と説明した。

通期連結業績予想、公表数値を据え置く

 通期連結業績予想は、今年5月に公表した予想数値を据え置く。売上高は同8.6%増の2980億円、営業利益は同7.6%増の65億円、経常利益は同7.7%増の73億円、当期純利益は同11.5%減の68億円を見込む。

いいね・フォローして最新記事をチェック

コメント受付中
この記事への意見や感想をどうぞ!

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE
TOP

旅行新聞ホームページ掲載の記事・写真などのコンテンツ、出版物等の著作物の無断転載を禁じます。