【旅行新聞 創刊50周年メッセージ】 日本ホスピタリティ観光学会 会長 島川 崇 氏
2025年10月20日(月) 配信
本紙は今年、創刊50周年を迎えた。共に歩みを重ねてきた観光関係団体や提携紙のトップから、これまでの労いや今後への期待を込めたメッセージをお寄せいただいた。順不同で紹介する。
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観光産業の羅針盤として
日本ホスピタリティ観光学会 会長 島川 崇 氏

創刊50周年、誠におめでとうございます。
先日、日本ホスピタリティ観光学会主催のシンポジウム「観光業界紙誌のこれから」で旅行新聞の増田剛編集長にご登壇いただきました。そのなかで、増田編集長は、記者が丹念に取材をし、多くのスタッフの目を通して推敲したのちに記事になるというプロセスを紙媒体の強みとしてご紹介いただきました。
確かに最近のネット記事は、誤字脱字も甚だしく、「こたつ記事」という言葉に端的に表されているように、現場を見ずにネット情報のみを見て記事をアップしているものが目立ちます。
その点、貴紙の記事の的確性・正確性は、50年の歴史が物語っています。1年経ったら目も当てられなくなるような記事が世の中にあふれているなかで、安易に時流に流されず、権力にも迎合せず、本質を突いた記事を執筆された50年だったと断言できます。
現地・現場に根差した貴紙の存在は、業界の宝です。観光産業の羅針盤として一層のご発展を遂げられることを心より祈念いたします。
