全旅連青年部、万博会場で「宿フェス」1万8500人が来場 温泉文化ユネスコ登録へ広くアピール
2025年9月24日(水) 配信

全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(塚島英太部長)は9月20日(土)、大阪・関西万博のEXPOアリーナ「Matsuri」会場で「観光旅博覧会 宿フェス in Osaka EXPO 2025 “ONSEN”Summit」を開催した。当日は約1万8500人が来場。宿泊観光産業の魅力を一般消費者に広く発信するとともに、温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録に向けて、温泉の価値を発信する「温泉文化サミット」も開いた。
来賓の中野洋昌国土交通大臣は、「観光は我が国の成長に欠かせない分野となった。これまでの関係者の努力に敬意を表する。とくに、宿は観光に不可欠な存在。宿フェスを通じて、宿や温泉の魅力が多くの人に伝え、さらなる観光振興につなげてほしい」と期待を述べた。
「温泉文化」ユネスコ無形文化遺産推進協議会会長代行を務める全旅連の井上善博会長は「世界が注目する大舞台『万博会場』で、宿や温泉の魅力を発信できることは業界にとって大きな誇りだ」と主催する青年部に敬意を示した。さらに「万博会場における宿フェスと温泉文化サミットの同時開催は、温泉文化を世界的に発信する歴史的な1歩。皆様の力を結集することで、登録できる。協力してほしい」と来場者に呼び掛けた。
「温泉文化」国民会議理事で全旅連の西海正博会長代行は、登録に向けて多くの国会議員や知事などからの協力を得たことに謝意を述べ、「温泉は自然と共生し、地域の伝統と深く結びついた日本固有の文化であり、財産。登録には国民の理解が不可欠だ。宿フェスで出会いや共感が生まれ、温泉文化の価値が世界へ広がることを期待している」と語った。
温泉文化ユネスコ無形文化遺産登録を応援する知事の会事務局長の山本一太群馬県知事は「今年12月までに次の国内候補が決まる。国民の盛り上がりが欠かせない。応援してほしい」と来場者に協力を呼び掛けた。文部科学省に日本ユネスコ国内委員会が置かれていることから、「新内閣発足後、すぐに文部科学大臣へ陳情に行こう」と全旅連青年部を鼓舞した。
最後に全旅連青年部の塚島英太部長が「日本の文化である温泉文化の魅力を世界へ発信し、次世代へと守り伝え、未来へ発展させる」とした万博宣言を行った。
会場には伊東良孝国際博覧会担当大臣も訪れ、登録に向けた署名活動のようすなどを視察した。
また、いばらき若旦那による新曲の披露や温泉むすめトークイベントなどのステージコンテンツのほか、日本各地の特産品をアピールするブースも設けられ、多くの人が訪れた。



塚島英太次期部長予定者、菅義偉前首相、星永重部長、石井浩郎国交副大臣、多田計介全旅連会長-WEB-120x120.jpg)



