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九州7県が万博で合同出展、食・観光・文化の魅力を一体発信

2025年9月4日
関西支社:土橋 孝秀

2025年9月4日(木)配信

(右から)大石賢吾長崎県知事、服部誠太郎福岡県知事、山口祥義佐賀県知事、木村敬熊本県知事、佐藤樹一郎大分県知事、河野俊嗣宮崎県知事、塩田康一鹿児島県知事

 大阪・関西万博の会場内にあるEXPOメッセ「WASSE」で9月3日(水)、九州7県の合同出展イベント「九州の宝を世界へ~Treasure Island・KYUSHU~」が始まった。会期は5日(金)まで。

 各県がブース出展し、それぞれの食や観光などの魅力をアピールするほか、九州の食材を使った「九州宝弁当」や地酒を提供する「九州の食」コーナーを設け、九州全体の多彩な食文化を発信する。

 3日午前には7県の知事が登壇し、オープニングセレモニーを実施。合同出展を各県に呼び掛けた長崎県の大石賢吾知事は「九州の魅力を国内外に発信するとき、九州一体となって取り組むことがより効果的だ。九州7県が一体となってこの3日間盛り上げていきたい。ぜひ実際に九州に足を運んでいただければ」とあいさつした。

 会場には各県の特色を生かしたブースが並ぶ。福岡県は「食の王国 福岡」をテーマに屋台風のカウンターを設け、博多和牛や天然マダイなどを紹介。佐賀県は今年開窯350年を迎えた鍋島焼の展示や、花びらに囲まれて佐賀酒を楽しめる「SAKURA CHILL BAR」を実施する。

 長崎県は中華街をイメージしたブースで、美食と絶景を軸に多彩な食材と観光地を発信。「玉縁茶そのぎ茶さえみどり」やカステラの試飲・試食もある。熊本県は雄大な阿蘇の魅力をVR映像で紹介するほか、くまモングッズが当たる抽選会を行う。大分県は別府温泉の街並みを再現したメタバース体験や別府竹細工の制作体験、ハーモニーランドからハローキティの登場など盛りだくさんの内容だ。

 宮崎県は「日本のひなた」として温暖な自然と神話に彩られた文化を伝える。鹿児島県は屋久島や奄美大島など世界自然遺産を紹介するとともに、黒牛や黒豚など「黒」にちなんだ特産品をPRしている。

 さらに、会場内ステージでは九州各地に受け継がれている伝統芸能を披露。3日午後には中国から伝わった長崎の伝統芸能「変面ショー」があり多くの来場客で賑わった。5日は鹿児島の島唄ライブや大分のキャラクターグリーティング、福岡の神楽演舞などが行われる。

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