ロッテ日韓で新会社「LOTTE HOTELS JAPAN」設立 10年で国内20ホテル目指す
2025年9月3日(水) 配信

ロッテホールディングス(玉塚元一CEO、東京都新宿区)は9月1日(月)に東京都内で会見を開き、韓国ロッテグループのホテルロッテ(ジョン・ホソクCEO、韓国ソウル市)と共同で、日本でのホテル事業拡大のため、新会社「LOTTE HOTELS JAPAN」(福井朋也社長、東京都新宿区)を設立したと発表した。2034年までの今後10年で、日本国内に20ホテル・4500客室の展開を目指す。
ロッテグループは1973年に韓国でホテルロッテを設立してホテル事業に参入。79年には当時の韓国で最高層を誇るロッテホテルソウルを開業するなど、韓国を中心に拡大し、現在は世界7カ国で計39ホテル・1万4135室を展開している。日本では東京のロッテシティホテル錦糸町、新潟のロッテアライリゾートの2施設がある。
同グループは2022年から、「ONE LOTTE」をスローガンに掲げ、グローバル戦略を推進。ホテル事業でも日韓で新会社を設立することとなった。新会社はホテルロッテが展開してきたラグジュアリーな世界観を継承し、リゾートホテルやライフスタイルホテル、ラグジュアリーホテルなど多彩なタイプのホテルを日本市場に合わせたカタチで展開する。直営のほか、ホテルオーナーとのパートナーシップを推進し、マネジメント・コントラクト(MC)方式を軸にホテルを拡大していく方針で、国内の主要都市や観光都市に今後10年間で既存含む20ホテルの展開が目標。
ブランド戦略では、グループが手掛けるオリジナルの美容アプリや健康食品などを活用した「身体のウェルネス」や温泉などを味わう「心のウェルネス」、周辺散策や農業体験などの「社会的つながりのウェルネス」をはじめ、ウェルビーイング体験を滞在中に提供し、ロッテブランドの価値向上を目指す。
新会社の福井社長は「私たちは、地域と日本文化に根ざし、『一期一会』とセレンディビティ(思いがけないうれしい偶然)に満ちたホテルを目指したいと考えている。皆様から“お口の恋人”として親しまれてきたロッテが、ホテルという舞台で、心がほどけるような、記憶に残る滞在体験を提供していく」とコメントした。






