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【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その53- 復活と再生の旅へ 二見興玉神社&猿田彦神社(三重県伊勢市) 復活と再生の夫婦岩 心機一転、道開きの心の旅へ

2025年9月13日(土) 配信

 今回の精神性の旅は、三重県伊勢市を舞台に、猿田彦大神様と夫婦岩を軸とした、皆様に復活と再生の心の旅をご紹介いたします。

 同じ伊勢市にあります、二見興玉神社と、猿田彦神社は、どちらも道開きの神様で名高い、猿田彦大神様がご祭神です。その猿田彦大神様は、導きの神様であるというところから、事業開運、五穀豊穣、方位除け、交通安全など、さまざまなご利益があるといわれています。そういったところから、新しいプロジェクトをこれから始めたい人や道に迷っている人がお参りすると、猿田彦大神様に成功や目的地に導いていただけるというのです。

 

 

 また、猿田彦大神様は、八衢の神といわれています。八衢は道の分かれ目、とても神聖な場所であるということ。道や川が分かれるところというのは、神々しい所であり、ガンジス河のベナレスも、日本の熊野本宮も元は川の分かれ道にありました。日本では、昔からそこにサイノ神を祀りました。これは、後に道祖神になるのですが、そういう所に男女ペアの神様が祀られるようです。

 道祖神がすべて猿田彦大神様ではありませんが、猿田彦大神様と、芸能や夫婦円満の神様と呼ばれる奥様のアメノウズメノミコト様がご一緒されることで、より融合されて、強力なパワーを生み出しているのかもしれません。

二見浦の夫婦岩

 さて、伊勢市内の二見浦にある二見興玉神社について、ご紹介していきます。そもそも二見浦は古来より、清渚と尊ばれ、伊勢参宮を控えた人々が汐水を浴び、心身を清めた禊場でした。二見浦に参拝して身を清めることを「浜参宮」といいました。

 二見興玉神社は、伊勢の外宮と内宮から約7―8㌔北東に行った海岸線にあります。もともとは本殿がなく、海中の大小2つの岩に長さ70㍍ほどのしめ縄を張りめぐらせた夫婦岩の間から、さし昇ってくる朝日を拝んだそうです。夫婦岩は沖中に沈む興玉神石を拝む鳥居の役目を果たしているのです。その興玉神石には、この神社のご祭神である猿田彦大神様が、降臨したと伝えられています。

 哲学者の梅原猛氏によりますと、日本には古来より、朝日と夕日を拝む習慣があり、お正月には、この夫婦岩の2つの岩の間から昇る朝日を拝み、それは復活した太陽を喜ぶ儀式とのこと。どんな人でも、活躍できる時代と上手くいかない時代があるかと思います。ずっと思い通りにならない苦難が続いたあとには、必ず、この夫婦岩の朝日のように、復活する時代がやってくるのです。上手くいかないときは、自分を磨き調整しつつ、復活・再生の夫婦岩の朝日からお力をいただいてみてはいかがでしょうか。 

 交通アクセスは、JR参宮線「二見浦」より、徒歩15分程度。

猿田彦神社本殿

 猿田彦神社は、内宮の近くにありますが、伊勢神宮と直接関係はなく、別宮や末社、摂社などには含まれていません。しかし、猿田彦大神様は、アマテラスオオミカミ様の孫のニニギノミコト様の道案内をしているため、猿田彦大神様が開拓した五十鈴川の川上が伊勢神宮の内宮の場所になっています。このため、神話上では伊勢神宮と深い関わりのある神社といえるそうです。

 境内には、猿田彦大神様の奥様のアメノウズメノミコト様がお祀りされて、芸能人の方々が信仰されている佐留女神社にも、ご参拝してみてください。また、境内には、さざれ石と、たから石という2大パワースポットがあります。とくにたから石は、石の形が宝船のように見えることから、とても縁起が良いとされています。

 交通アクセスは、JR・近鉄「伊勢市駅」から、外宮内宮循環バスに乗り、「猿田彦神社前」下車。

 

旅人・執筆 石井 亜由美
カラーセラピスト&心の旅研究家。和歌山大学、東洋大学国際観光学部講師を歴任。グリーフセラピー(悲しみのケア)や巡礼、色彩心理学などを研究。

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