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【ANTA・近藤幸二会長インタビュー】 地域密着で稼ぐ旅行業へ 観光団体との連携強める

2025年8月29日
編集部:木下 裕斗

2025年8月29日(金) 配信

近藤 幸二(こんどう・こうじ)会長

 全国旅行業協会(ANTA、5341会員)の新会長に近藤幸二氏(全観トラベルネットワーク、岡山県)が就任した。1―5代までの会長はすべて国会議員で、会員から会長が誕生したのは初めて。6代目の近藤会長は直販化の加速によって社会での旅行業の位置付けが変わるなか、「旅行業は重大な岐路に立たされている。地域密着の特徴を生かし、魅力的で稼げる旅行業へ回帰し、観光業全体の発展にも努める」と語った。

【聞き手=増田 剛編集長、構成=木下 裕斗】

 ──近藤会長はこれまで筆頭副会長として、二階前会長を支えてきました。

 二階俊博前会長は1992年から33年間、会長を務められ、観光業界に大きな功績を残され、現在は名誉会長に就任されました。国会議員としての職務を担い、自由民主党幹事長などの要職も歴任し、多忙を極めていました。
 こうしたなか私は副会長を務めた12年間のうち10年間を、筆頭副会長として会長の代行を務めさせていただく機会も多く、観光産業のさまざまな関係団体と意見交換や連携の強化などに取り組んできました。二階前会長の後を継ぐ会長に就任し、その責任の重さに身の引き締まる思いですが、これまでの経験は私の財産となり、会長として生かしていけるものだと信じています。

 ――旅行業の課題は。

 旅行業界は今、大きな岐路に立たされています。
 訪日客は過去最高を記録し、国内観光も個人旅行を中心に活況を取り戻し始めています。しかし、多くの会員が得意とする団体旅行は、コロナ禍前の7割程度の回復にとどまっています。直販の比率も、今後さらに高まると予測しています。
 危機を乗り越えるには、情報が溢れる時代だからこそ求められる旅のコンサルティングなど、新たな価値を創造することが急務です。
 

 ――ANTA会員の発展に向けた方針は。

 多くの会員は地域に密着し、……

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