聖護院「秋の特別公開」2025年10月11日(土)~12月7日(日)の金・土・日・祝日 葛城灌頂会慶讃「葛城今昔―守り続けた祈りの場―」展
2025年5月27日(火) 配信

本山修験宗総本山 聖護院門跡(京都府京都市左京区)は10月11日(土)~12月7日(日)までの金・土・日・祝日に「秋の特別公開」を開催する。
狩野派の金碧障壁画約120余画が配されている宸殿(通常非公開)と、重要文化財である書院の公開と併せて、今回は2025年9月に葛城山中で24年ぶりに執行される大法要「葛城灌頂会」を慶讃し、特別展示「葛城今昔―守り続けた祈りの場―」展を開く。
同展では、信仰の地として守られてきた葛城山中28カ所の経塚の今と昔の展示とともに、聖護院宮と紀州徳川家とのつながりや、江戸時代に出版された当時の葛城巡拝ガイドブックである「葛嶺雑記(かつれいざっき)」の版木など、貴重な資料も公開される。

聖護院は、役行者を宗祖とする本山修験宗の総本山。1090(寛治4)年、白河状況の熊野御幸で護持僧を務めた増誉大僧正に、「聖体護持」から2字をとった聖護院が与えられたことに始まり、日本で最初の修験道の宗派となった。
宮門跡として明治まで代々皇族や摂関家が門主(住職)を務め、明治維新までの37代の門主のうち、25代の門主は皇室から入寺されている。天明の大火で御所が消失した際には、光格天皇の仮皇居となったことから、「旧仮皇居」として日本で唯一の史跡に登録された格式高い寺院。
役門正統(えんもんせいとう)である本山修験宗の総本山として、現在も多くの山伏が所属しており、それぞれ全国各地の山中などで修行を行っている。
参拝料:大人800円、中・高・大学生600円。小学生以下無料(保護者同伴)。