東京都ホテル旅館生活衛生同業組合、工藤理事長「消費者納得する値上げを」 2025年新年懇親会開く
2025年2月5日(水) 配信
東京都ホテル旅館生活衛生同業組合(工藤哲夫理事長)は2月4日(火)、浅草ビューホテル(東京都台東区)で2025年新年懇親会を開いた。
工藤理事長は都内におけるホテル・旅館の宿泊料金の値上げについて、「インフレが進む外国と比べて安い料金だ。原材料や光熱費が高騰するなか、消費者に対し納得できるサービスを提供し、価格転嫁する必要がある」と考えを述べた。

また1月にマレーシアを視察で訪れたことを報告。「赤道直下の国だが、最高気温が30度を超える日は少ない。現地の人から『35度を超える日本を旅行したくない』声を聞いた」と語ったうえで、「24年8~10月の訪日客数の伸び率はほかの月と比べて低かった。地球温暖化が影響しているだろう」と持論を展開し、気候変動対策に取り組む必要性を提言した。
来賓の小池百合子東京都知事は今年11月、都内でデフリンピックが開催されることを紹介した。車いすで容易に客室へ入るための間口の拡張や、光でルームサービスの到着を知らせる装置の設置などに補助金を交付していることを説明し、「東京がさらに魅力的な都市になるよう、皆様と取り組んでいきたい」と呼び掛けた。
このほか、来賓として前厚生労働大臣の武見敬三参議院議員会長、自由民主党金融調査会長の片山さつき参議院議員、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の井上善博会長らが祝辞を述べた。