協業組合田沢湖共栄パレス、自己破産申請へ(帝国データバンク調べ)
2025年1月22日(水) 配信
協業組合田沢湖共栄パレス(代表理事=鬼川孝助氏、秋田県仙北市)は1月2日(木)に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任して自己破産申請の準備に入った。帝国データバンクによると、負債は約1億9000万円。
同組合は、1970(昭和45)年7月に設立。田沢湖畔最大の観光拠点の春山地区で、菓子や稲庭うどんなど観光土産品の販売と、レストランを運営していた。
湖畔入口にある遊覧船乗り場前の大駐車場に面した立地で、大手旅行会社の田沢湖周辺観光バスツアーを誘致して食事の提供と土産物の販売を行い、2006年3月期には年間売上高約2億6500万円を計上していた。
しかし、その後は団体客の減少や新型コロナの影響を受け、22年3月期の年間売上高は約3200万円に減少していた。
コロナ収束後はインバウンド効果もあり、24年3月期の年間売上高は約1億1千万円に回復。利益面も改善していたものの、店舗の老朽化による修繕費用に加え、「役員の高齢化などから先行きの見通しが立たず事業の継続を断念した」(帝国データバンク)という。