主要レジャー施設「チケット代」 約4割が値上げ(帝国データバンク調べ)
2025年7月29日(火) 配信

帝国データバンクはこのほど、全国のテーマパークや水族館、動物園など「主要レジャー施設」192施設を対象に、価格調査を実施した。これによると、2025年に入場料などの「チケット料金」を値上げする施設は、37・4%と約4割となり、前年の19・8%に比べ2倍近く増加することがわかった。
また、国内主要レジャー施設において25年内に設定された入場料・フリーパス料金の最高額は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン「1デイ・スタジオ・パス(大人1人当たり)」の1万1900円だった。
施設別に値上げした割合をみると、「テーマパーク(遊園地を含む)」は対象100施設のうち、51施設がフリーパスを含めたチケット代を値上げした。24年は23施設で、調査開始以来、初めて値上げ施設が全体の半数を超えた。
レジャー施設全体の「一般券(入場券)」平均価格(大人1人)は1695円と、24年の1626円から69円上昇。遊園地・テーマパークで多く導入されている、入場券とアトラクション乗り放題がセットとなった「フリーパス」の平均価格は、過去最高額の4846円と、前年から249円上昇している。ハイシーズン料金や、土・日・祝日料金などダイナミックプライシング(変動料金制)の導入が進んでいることも、平均価格上昇への影響がみられる。
施設ジャンル別に25年のチケット料金平均をみると、最も「一般券」平均が高いのは「水族館」の2158円で、前年平均から91円上昇。一方、最も低いのは「動物園」の1427円で46円の上昇となった。水族館やテーマパークなどと比べて価格の伸びは緩やかだ。帝国データバンクは「飼料代の高騰など物価高の影響で、動物園でも入場料を引き上げる動きが広がっているものの、運営事業者が市町村などの自治体・公営企業のケースが多く、値上げ幅が少額にとどまるケースが目立った」と分析している。




