ドライブイン「千鳥苑」(福井県)、破産手続き開始(帝国データバンク調べ)
2025年8月8日(金) 配信

ドライブイン「千鳥苑」(橋本富夫代表、福井県・美浜町)は8月1日(金)、福井地裁に自己破産を申請し、4日(月)に破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約6億100万円。
同社は1965(昭和40)年4月創業、80(昭和55)年9月に法人改組された。ドライブイン「千鳥苑」の運営を手掛け、当地ではトップクラスの位置にあった。
鯖のぬか漬けの自社製造のへしこや、焼サバ鮨、海産物、福井銘菓などの土産物販売に加え、食堂の運営、歌手の関連商品などを展示販売する茶屋などを展開していた。
県内初の地ビール「若狭ビール」の製造販売や、ビール工場の見学など独自色を打ち出し、94年3月期には年間売上高約10億9500万円を計上していた。
しかし、この間のバブル崩壊の景気後退が長引き、「旅行業者が価格競争による安価なパックツアーを強化したことで、商材や食堂メニューの値下げを余儀なくされ、業績が低迷」(帝国データバンク)。その後、舞鶴若狭自動車道の全線開通により、交通の流れが変化し集客に苦戦していた。
新型コロナの影響があった2021年3月期の年間売上高は約1億3000万円に落ち込んでいた。





