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「源氏物語誕生の地」大津 絶景×美食×エンタメ 滞在型へプラン磨き上げ ( びわ湖大津プリンスホテル)

2024年3月7日
営業部:後藤 文昭

2024年3月7日(木) 配信

 「源氏物語誕生の地」、滋賀県大津市――。びわ湖大津プリンスホテルはこのほど、絶景と美食、エンターテインメントを掛け合わせた滞在型観光コンテンツ造成のためのモニターツアーを実施した。

 NHKの大河ドラマ「光る君へ」の放送に合わせ、大津市の魅力発信をはかるのが目的。併せて、地域内連携を進めこれまで造成してきたプランをPRし、参加者の声をもとにプランの磨き上げを進める。2回に分けて行われたツアーのようすと、同市の魅力をまとめる。

 大津市は、紫式部の父藤原為時が出家したと伝わる「三井寺(長等山園城寺)」や源氏物語の主人公光源氏のモデルの一人とされる嵯峨天皇の皇子源融(みなもとのとおる)を祀る「融神社」など、紫式部や源氏物語のゆかりの地が点在するまち。

 今年はNHKで放送中の大河ドラマ「光る君へ」の放送に合わせたPRが展開されており、大津市歴史博物館や三井寺(長等山園城寺)でも関連する特別展が行われている。

 747年に聖武天皇の勅願で創建され、平安時代には貴族や女流文学者たちによる石山詣が盛んに行われた石山寺もその一つで、紫式部はこの寺に参篭しているとき琵琶湖に映る月を見て、源氏物語を起筆したという伝説が石山寺縁起絵巻に描かれている。 

 同寺では3月16日から3期に分け、所蔵品約100点を展示する「石山寺と紫式部」展を開催している。また境内明王院に「光る君へびわ湖大津大河ドラマ館」、同館の隣世尊院には、平安時代の「恋」を体感できる企画展「源氏物語恋するもののあはれ展」を展開。さまざまな角度から、紫式部や源氏物語の世界感に触れることができる。

 2回目のモニターツアーでは、平安貴族が石山寺を訪れる際打出浜から船を使用したという記録が残ることから、琵琶湖汽船の所有する高速船を使い、琵琶湖クルーズも楽しみながら同寺を参詣した。

さまざまな作品撮影大津でロケ地巡り

 滋賀県は、映画「隣人X―疑惑の女―」や映画「飛んで埼玉~琵琶湖より愛を込めて~」など、多くの映画、ドラマのロケが行われている県として、注目を集めている。

 大津市内でも多数の作品のロケが行われており、1回目のツアーで訪れた「三井寺(長等山園城寺)」では、映画「るろうに剣心」や映画「大奥」などの撮影が行われた。

三井寺でなりきり体験

 今回のツアーでは、ロケ地マップをもとにした市内周遊や、ロケ地でのなりきり写真の撮影体験を行程に盛り込むことで、商品化するうえでの市の持つ歴史や食などのコンテンツとエンターテインメントの最適な組み合わせ方や必要な要素などに関し、参加者の意見を集めた。

琵琶湖の特等席で美食と絶景に癒される

 モニターツアーを主催したびわ湖大津プリンスホテルは、「びわ湖の特等席」がコンセプトの全室レイクビューの宿。36―38階のレストランは湖に面した席がメインで、朝、昼、夜と琵琶湖が作り出す絶景と美食を楽しむことができるのが最大の魅力だ。

 同ホテルではこれまでも地域間連携によるさまざまなプランを展開しており、昨年の秋、石山寺がライトアップされた期間には、ホテル前の桟橋から船で石山寺を参拝する食事付き日帰りプランと、宿泊プランを造成した。

 また今春、紫式部の好きな食べ物や平安時代の食事内容をイメージした「源氏物語会席~湖都の宴~」や、スイーツ、カクテルといった商品を展開するなど、ホテルも新しい楽しみ方を提供する。

ホテル初の試み地域連携での実施

 今回のモニターツアーは観光庁の「インバウンドの地方誘客や消費拡大に向けた観光コンテンツ造成支援事業」の支援を受け、地域活性プランニングが企画・監修プロデュースし、びわ湖大津プリンスホテルが実施主体となり、大津市、琵琶湖汽船、石山寺、三井寺と連携して行われた。また、コンテンツ造成とツアー実施は、日本旅行が担った。

 びわ湖大津プリンスホテルの中山隆之副総支配人は「大津の魅力を知っていただけるツアーを実施することができた。このようなツアーを継続して造成していきたい」と所感を語った。

 また地域活性プランニングゼネラルマネージャーの古川武男氏は、「びわ湖大津プリンスホテルにとって初の試みを、地域と連携して実施できたことが大きな成果。多数の観光資源をもつが、それが大津市にあると認知されていないという課題を解決するために、エンターテインメントと連動することで各所の魅力発信に取り組んだ。今回の補正事業の肝であるインバウンド誘客については、海外で配信する作品の映像制作者を招きファムツアーを実施。満足度の高かった内容のさらなる磨き上げを引き続き考えていく」とツアーを総括した。

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