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産後ケアサービス「AMATERASU」開始 クレドインターナショナル×ホテル椿山荘東京

2024年2月21日
編集部:飯塚 小牧

2024年2月21日(水) 配信

内覧会に先駆けテープカットが行われた

 

 ホテル椿山荘東京(千尋智彦支配人、東京都文京区)は2月21日(水)から、ホテルスパ事業などを手掛けるクレドインターナショナル(白井浩一氏、東京都新宿区)と提携し、同社が運営する産後ケアサービス「AMATERASU(アマテラス)」を開始した。ホテル内にアマテラス専用エリアを新設し、客室は8室を用意。24時間体制で乳児を見守る看護師や助産師、保育士が待機するベビールームなどを備え、産後の母親をサポートする。

 出産後の母親はダメージの大きい産後の体を回復させるため、なるべく乳児の世話以外は休むことを推奨される。海外は産後ケア施設が一般的に普及しており、東アジアでは台湾が先進的で、今は韓国や中国が続いている。他方、日本には「里帰り出産」という文化があり、祖父母が産後の母子の世話をすることも多い。しかし、現代社会は晩婚化などに伴い祖父母が高齢化していることや、核家族化の進行で周囲に頼れる人がいないケースが増加。孤立した子育てで不安を抱えてしまう母親の支援が課題となっている。

 こうした背景から今回、2者は日本で産後ケアを普及させたいと新サービスを始めた。同日、報道関係者らを招いた内覧会で、ホテル椿山荘東京を運営する藤田観光の山下信典常務は「女性が出産後も活躍できる社会実現の一助になりたい」と意気込んだ。同ホテルは“人生の大切な節目に寄り添う”という理念があり、年間の婚礼数は約1500組という。今後は結婚から出産、その後のさまざまな記念日での施設利用に向けサービスを充実させたい考え。

 また、クレドインターナショナルの白井社長は約5年前から産後ケア先進国の台湾の事業者らと日本での産後ケアサービスを構想していたと紹介。「当社の社員は90%が女性。常に女性が働きやすい仕組みを考えてきた。これが産後ケア発想のもとになっている。産後ケア事業で少子化対策と女性の社会活躍の支援を行っていきたい」と力を込めた。

産後ケアサービス「AMATERASU」

AMATERASUの客室のイメージ

 AMATERASUは台湾の産後ケアと日本のサービスを融合させた産後ケアサービス。台湾の産後ケア施設「U-Best」が監修するほか、各分野のプロフェッショナルが参画する。杉山産婦人科の杉山力一医師と医療提携するほか、薬膳食・食事療養監修は日本薬科大学が行う。トリートメント協力として、ユーファイ協会、アメニティ協力はベビーグッズブランドのMARL MARL。

 施設内には専門スタッフが常駐し、乳児はベビールームで預かり世話全般を担当する。ベビーベッドには1台ごとにカメラを設置し、ライブビューイングなどで配信する。希望により母子同室も可能。乳児の世話に必要な紙オムツや肌着、ベビー服などは備えている。

 客室は45平方㍍以上の広さを確保し、サービスのほとんどが客室内で行えるよう配慮する。母親は育児アドバイスや体のメンテナンスなどさまざまなケアが受けられる。食事はプラン内に含まれているのは朝食の薬膳スープ「温復優美」。産後の母体を考えた特別なもので、中国料理長の川嶋正行氏が手掛けた。このほか、希望により約60品のルームサービスメニューが午前7時~午後11時まで注文できる。

 同プラン利用はプレゼントなどを想定し、“ご褒美”の要素を打ち出す。出産や育児のつらい部分だけではなく光り輝く明るい部分にもスポットを当て、出産時の産後ケア利用が「憧れ」として注目を集めることで、日本での認知拡大を目指していく。

 プランは3泊4日のリフレッシュプランが62万7000円から、14泊15日のリトリートプランが292万6000円から。

記念フォトなども撮影できる

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