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若者を温泉旅行に 交流の場つくり需要探る コンテンツ×地域資源でシナジーを(旅館水郷)

2024年2月21日
営業部:後藤 文昭

2024年2月21日(水) 配信

イベントのようす

 鳥取県・湯梨浜町のはわい温泉・東郷温泉は、「温泉むすめ」のキャラクターの活用を通じファンとの交流を深めるなか、若者が「1人旅への対応」を求めていることを掴み、温泉街での企画やもてなしに生かしている。

 取り組みを通じ見えてきた「若者需要の取り込み」について、旅館水郷の岸田篤周社長に話を聞いた。

◇  ◇

 若者を温泉地に呼び込む有効策を考えるのは、とても難しいことです。

 その理由の一つが、世代間の感覚などの違いもあり、若者が何を求めているかが掴みづらいからではないでしょうか。

 鳥取県・湯梨浜町のはわい温泉・東郷温泉では、温泉むすめのキャラクター「はわい東郷浮乃」を活用しています。そこで、訪れるファンとの会話や、彼らが発信するSNS(交流サイト)を手掛かりに若者のニーズを探った結果、「1人旅への対応」というキーワードを見つけました。

 単身世帯の増加や、嗜好の多様化によって1人旅需要が増加していることは周知の事実ですが、実際に話を聞くことで、より深く求められているモノを知ることができます。なかには実現することが難しいこともありますが、色々な意見から実現可能なモノを選んだり、出てきたキーワードと地域にある素材を組み合わせてみることが、近道だと強く実感しています。

 加えて、温泉地を訪れる若者と地域住民、もしくはファン同士が交流できる場所、機会を提供することも大切です。

 今の若い世代はコミュニケーションが苦手、もしくは避けがちといわれることもありますが、共通点がある人同士だと時間も忘れて活発に会話を楽しまれているケースが多いと感じています。

 昨年の10月に温泉むすめファンの声を受け実施した痛車(外装をアニメキャラクターなどで装飾した車)のイベントでは、国内最大級の中国庭園「燕趙園」に隣接した道の駅で実施したこともあり、痛車やキャラクターが目当ての人と偶然立ち寄られた観光客が、会場のそこかしこで会話の花が咲き、大変な盛り上がりとなりました。

 このイベントを通じ実感したのは、温泉むすめや痛車などさまざまなコンテンツが触媒となり、地域資源とのシナジーを起こしていくことが重要だということです。

 もしかすると、訪れた人同士や、現地住民との「井戸端会議」的なものが最もかけがえがなく、求められているものなのかもしれませんね。

旅館水郷
岸田篤周社長

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