ジャパンショッピングツーリズム協会が10周年 「これからも、熱く、厚く」
2023年9月22日(金) 配信
ジャパンショッピングツーリズム協会(JSTO、田川博己会長)は9月13日(水)、東京都内で設立10周年記念イベントを開いた。「これからも、熱く、厚くPower of Shopping Tourism」をテーマに、訪日観光客の消費拡大に向け取り組んできた同協会のあゆみを振り返ったほか、研究発表やパネルディスカッションなどを行い、今後の展望を探った。
あいさつに立った田川会長は「22社と開始したJSTOが108会員と10周年を迎えることができた」と喜びを語った。「訪日客が1000万人に満たない時代に設立したが、幅広い観光分野の皆様と成長してきた。設立時にモノを売るのではなく“日本を売っていこう”と話したが、改めて日本経済における訪日客とショッピングツーリズムの重要さを実感している」と感慨を深めた。
コロナ後、急速に回復している訪日旅行だが、オーバーツーリズムなど課題も露見している。田川会長は「量から質への新しいフェーズに入った」とし、「JSTOも新たなステージに向け、高い志と厚みを持った強靭な訪日旅行を推進していく」と力を込めた。
基調講演は「観光再始動 ショッピングツーリズムで日本を元気に」をテーマに、前内閣総理大臣・衆議院議員の菅義偉氏が登壇。菅氏は、「コロナを経ても日本への魅力は薄れていない」とし、「官民が連携し、まだ知られていない地方の伝統工芸品や農産品を紹介していきたい。インバウンドの拡大は地方創生や日本再生につながると信じている」と力強く語った。
ショッピングツーリズム助成研究では東洋大学准教授の徳江順一郎氏が研究報告を行ったほか、パネルディスカッションは、ゴディバジャパン社長のジェローム・シュシャン氏と前佐賀県武雄市長で樋渡社中社長の樋渡啓祐氏という異色の2人を迎えた。田川会長とJSTOの新津研一事務局長も参加し、「“NEW”を作る交流と共創」をテーマにそれぞれの経験を踏まえて意見交換を行った。
また、会では和洋折衷バンドの「暁 AKATSUKI」が祝いの演奏を披露して会場を盛り上げた。