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「黒部宇奈月キャニオンルート」 2024年6月30日に一般開放へ

2023年9月1日
関西支社:土橋 孝秀

2023年9月1日(金)配信

高熱隧道

 富山県は8月31日(木)、同県黒部市の黒部峡谷の欅平と、立山町の黒部ダムを結ぶ約18㌔の新たな観光ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」の一般開放および旅行商品化の開始日を2024年6月30日(日)にすると発表した。

 標高3000㍍級の山々が連なる北アルプスを貫く世界でも有数の山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」と、トロッコ列車が走る「黒部峡谷鉄道」を結ぶ新たなルートとなる。

 キャニオンルートは60年以上前、黒部川第三発電所・第四発電所の建設に伴い整備された工事用で、現在も発電所の保守や工事に使われ、工事関係者以外は立ち入ることができない。18年に県と関西電力(大阪府大阪市)が締結した協定により、安全対策工事完了後に一般開放されることが決まっていた。

 ルートでは、工事用トロッコ列車や竪坑エレベーター、畜電池機関車、インクラインに乗車し電源開発の歴史をリアルに体感できる。蓄電池機関車で通貨する「高熱隧道(こうねつずいどう)」は掘削時、岩盤の温度が160度を超え、自然発火などがあり工事が難航したという。現在も約40度あり列車内からは硫黄臭や熱気が感じられる。黒部峡谷の奥地に位置することから、大パノラマの絶景を観賞できるのも特徴だ。竪坑展望台からは真正面に奥鐘山の全景が広がるという。

 旅行商品は宇奈月発と黒部ダム発を設定する。ルート訪問の前泊または後泊をセットにした1泊2日の4種の基本コースとなる。専門ガイドが事前レクチャーを行い、実際の行程に同行する。商品の詳細は今年11月の北陸デスティネーションキャンペーン(DC)の全国宣伝販売促進会議で公表する予定だ。

黒部宇奈月キャニオンルートの詳細
立山黒部アルペンルートと黒部峡谷鉄道を結ぶ

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