旅館ホテル数5万523軒、36県が前年度比で減少(22年3月末現在)
2023年1月26日(木)配信
厚生労働省がこのほど発表した「衛生行政報告」によると、2021年度末(22年3月)現在の「旅館・ホテル」軒数は5万523軒だった。コロナ禍の影響により都道府県ベースでは36県が減少する結果となった一方で、簡易宿所の施設数は増加傾向が続く。簡易宿所は3万8593軒(同2.0%増)で、前年より746軒増えた。
全国の「旅館・ホテル営業」の施設数は5万523軒(同0.4%減)で、客室数が175万7557室(同1.1%増)となった。東日本エリアの都道県が施設数と客室数のそれぞれで上位を占めている。簡易宿所は3万8593軒(同2.0%増)だった。
旅館・ホテルの施設数を都道府県ベースでみると、全国1位は東京都(3654軒)。2位は北海道(2951軒)、3位は沖縄県(2781軒)の順となり、沖縄県が前年3位の静岡県を上回る結果となった。
施設数の伸び率は全国1位が沖縄県(同9.1%増)で、沖縄県の調査では2002年から20年連続で、宿泊施設の軒数、客室数などが過去最高を更新し続けている。
客室数は、都道府県別で東京都が20万5327室(同0.9%増)で全国最多となった。次いで北海道の12万2008室(同2.6%増)、大阪府の11万9230室(同1.5%増)。前年3位の北海道が大阪府を上回り、順位を上げた。
客室数の伸び率は、1位は沖縄県(同8.3%増)で、京都府(同4.8%増)、大分県(同4.1%増)の順だった。
簡易宿所の都道府県ベースでは、長野県が4014軒で1位。2位は沖縄県で3806軒、3位は京都府の3455軒と続く。
簡易宿所の伸び率は、北海道が同11.2%増で1位、2位は千葉県で同9.6%増、3位が栃木県で同8.7%増だった。