ハイグレード貸切バス「SPACIA X NIKKO CRUISER」25年10月運行開始へ

2025年3月7日(金) 配信

2025年10月運行開始

 東武鉄道は2025年10月から、スペーシアⅩと日光エリアの各スポットをつなぐハイグレード貸切バス「SPACIA X NIKKO CRUISER」の運行を開始する。

 車両はスペーシアⅩのデザインコンセプトを受け継いだデザイン。座席数はスペーシアⅩのコックピットスイートや、コンパートメントなどの貸切利用にも対応できる18席を配置。

国内線ファーストクラスと同等の座面幅

 グループ旅行や少人数の団体利用などを想定し、3列シートや国内線ファーストクラスと同様の座面幅を確保。ゆったりとした快適な移動を実現する。

 同社は「日光エリアにおける上質な2次交通の充実をはかることで、魅力的な日光エリアの観光スポットや、体験コンテンツ、ハイエンドな当社グループの宿泊施設などをつなぐ『高付加価値な旅行パッケージ』の造成が可能となる」とし、日光エリアの経済活性化やブランドイメージの向上を目指す考えだ。

【きたゆざわ森のソラニワ】春季営業再開「ムササビ」 ロングジップライン無料CPも

2025年3月7日(金) 配信

「ムササビ」のジップラインが1回無料に

 野口観光マネジメント(野口和秀社長、北海道登別市)が運営する宿泊施設「きたゆざわ森のソラニワ」(猪股貴美恵執行役員支配人、北海道伊達市北湯沢温泉)は、冬季休業期間を経て、ホテルの裏の森にある野外アドベンチャーパーク「ムササビ」が約5カ月ぶりに再開すると発表した。

 4月の宿泊利用促進へ、公式ホームページから宿泊予約するとロングジップラインが無料となるキャンペーンを展開している。

 期間は4月5(土)~30日(水)まで。小学生から大人まで1人1回限り。天候不良などでジップライン体験ができない場合は、館内利用券(1室1000円分)に変更する。

レストランと宿の複合施設 3月19日「那須パラダイスヴィレッジ」が開業

2025年3月7日(金) 配信

那須パラダイスヴィレッジ外観

 飲食店事業を展開するグローバルダイニング(長谷川耕造社長、東京都港区)は3月19日(水)、栃木県那須塩原市に宿泊施設を備えたレストラン複合施設「那須パラダイスヴィレッジ」を開業する。1階のフードホールには12店舗のレストランが入居し、2階には「ホテル パラディソ」が開業する。

 同施設は同社が訪れる人々に「非日常の体験」を提供しようと、構想10年を経て開業する。新たな価値や挑戦を育むインキュベーター拠点を目指す。

 1階には居酒屋タイプの飲食店「権八(GONPACHI)」や、イタリアンレストラン「CAFE La Boheme(カフェ ラ・ボエム)」など12店を予定。全店舗オープンキッチンで、ライブ感ある調理風景を間近に楽しめる。

客室の一例

 2階の宿泊施設は全37部屋で、ドミトリーからラグジュアリールームまで幅広く用意する。

 夜にはライトアップされるほか、中庭に焚火台を設置し、施設全体が幻想的な雰囲気に包まれる。

 所在地は栃木県那須塩原市鹿野崎字戸屋109-7。黒磯板室インターすぐで、那須ガーデンアウトレットに隣接しているため観光拠点として便利な立地という。

阪急交通社、世界お茶まつり2025前に講座 静岡茶の歴史や魅力を発信

2025年3月7日(金) 配信

講座のようす

 阪急交通社(酒井淳社長、大阪府大阪市)は、静岡茶の歴史や魅力などを座学で学び、お茶の総合博覧会「世界お茶まつり2025」開催中の静岡県を訪れるツアー企画を展開している。3月6日(木)には、阪急たびコト塾東京(港区)で講座を開いた。

 同祭はお茶の総合博覧会として、01年から「世界お茶まつり」を3年に1度実施されてきた。今回で9回目を迎える。

 ツアーでは、普段入れない静岡茶市場で、取引のようすやお茶の見極め方を見学するほか、こだわりの抽出体験や、茶畑での新茶摘み体験、ツアー限定のお茶フレンチの夕食などを楽しむ。5月8日(木)、9日(金)、15日(木)に1泊2日の行程で催行される。講座に未参加の人も申し込むことができる。

 同講座の冒頭、静岡県お茶振興課の大石哲也課長代理は「見て、聞いて、学び、味わいながら、静岡茶の魅力を知り、静岡県へ来訪してほしい」と呼び掛けた。

大石哲也課長代理

 講座の第1部では、帝京大学経済学部講師で、ふじのくに茶の都の粟倉大輔客員研究員が講師として、登壇した。

 日本茶は室町時代から飲まれており、1859年にはアメリカやカナダなどへの輸出が始まった。

 静岡では戦前に総生産量の約6~7割を外国へ販売していた。現在は県内の清水港からの輸出量が全国で最多となっている。県内のお茶は富士や清水、牧之原、川根、掛川などで栽培されている。産地によって香味や色の濃さなどが違うという。

 第2部では、つちや農園(静岡県・川根本町)の土屋和明氏が登壇。自身の生産する川根茶が、1947年から毎年行われている全国茶品評会で農林水産大臣賞や産地賞などを受賞したことを説明した。寒暖差が激しいことから、「香り高く、おいしい」とアピールした。

土屋和明氏

 一方、茶葉は傾斜地で育てているため、「収穫に大型農機を使えず、人が刈っている。地域では高齢化が進み、産業として続けることが難しくなってきている」とした。

 こうしたなか、「多くの人がお茶について知り、楽しんでもらうことで、生産の継続に向けたチャンスを感じる」と、産地への訪問が茶畑の維持に対するモチベーション向上にもつながっていることを説明した。

 最後に、静岡県お茶振興課の三浦佑太主事がツアーの内容を説明し、申し込みを促した。

JTB、カスハラ方針を策定 安心な職場環境に向けて

2025年3月7日(金) 配信 

従業員が安心して働ける職場環境を確保する

 JTBは3月6日(木)、顧客からの迷惑行為であるカスタマーハラスメント(カスハラ)に対応する基本方針を定めたと発表した。従業員への不当な要求や悪質な言動などのカスハラに当たる行為が認められた場合、今後はサービスの提供を断る場合もある。とくに悪質な行為に対しては、警察や弁護士などの機関に相談のうえ厳正に対処する。

 同社は、従業員が安心して働ける職場環境を構築することが顧客の実感価値の向上につながるという考えのもと、今回の基本方針を策定した。

 今後は従業員に向けたカスハラに関する対応マニュアルの策定を進め、教育や研修を実施するほか、社内の相談窓口でメンタルケアを行う。また、日本旅行業協会(JATA)とも連携する。

JALが日本各地の魅力を再発見する「DEEEEP JAPAN」を提案 小泉孝太郎さんの体験映像も公開

2025年3月7日(金) 配信

「ニッポンに、はまろう。」

 日本航空(JAL、鳥取三津子社長、東京都品川区)はこのほど、「ニッポンに、はまろう。」をキーワードに、観光地だけではない日本各地の魅力の掘り起こし、これまでにない発見や出会いを提供する「DEEEEP JAPAN」の提案を始めた。これに伴い3月6日(木)から、俳優の小泉孝太郎さんが提案プランを実際に体験した映像シリーズ「MY DEEEEP TRAVEL LOG」を公開している。

 「DEEEEP JAPAN」は旅先での体験を軸に、目的やテーマごとに地域に根差した文化や伝統、自然、食などの魅力を掘り起こし、新たな視点から奥深い日本を再発見できる、多彩なプランを提案している。オーバーツーリズムを緩和し、地域ごとの魅力を生かした持続可能な旅のスタイルを提案することで、訪れる人々と地域社会の双方にとって豊かなつながりを生み出すことを狙う。

 今回、小泉さんはこのなかから「アドベンチャートラベル(沖縄県北部)」、「旅アカデミー(香川県三豊市)」、「サ旅(鹿児島県・屋久島)」の3つを体験。旅先でミッションに挑戦しながら、食や学び、アクティビティなどさまざまな体験を通して、日本の魅力を等身大で体感している。同社は「開放感あふれる小泉さんの表情はもちろん、旅先でのかけがえのない出会いや大迫力の自然にもご注目ください」とアピールしている。

箱根・ユネッサンにキャンプ初心者向け施設 「キャンプ&スパ 山の音」4月開業へ

2025年3月7日(金) 配信

キャンプサイトイメージ

 箱根小涌園ユネッサン(松山元信支配人、神奈川県・箱根町)は4月、キャンプ初心者向けのアウトドア体験施設「キャンプ&スパ 山の音」を開業する。ユネッサンまで徒歩5分ほどの第2駐車場内の遊休地にオープンする。

 「山の音」はキャンプ場以上、グランピング未満の立ち位置で、1区画100平方メートル以上の広々としたサイトに、「ogawa」のテントやタープをあらかじめ設営。寝袋などの寝具一式やテーブル、チェア、バーベキューグリル、焚火台、食器などキャンプに必要な道具をすべて取りそろえ、キャンプ初体験でも気軽に楽しむことができるという。食材は自由に持ち込めるほか、事前予約でバーベキュー食材の用意も可能。

 ユネッサンの付帯施設のため、水着で遊べる温浴施設「ユネッサン」と日帰り温泉施設「森の湯」が滞在中は何度でも利用できる。

 グランドオープンに先駆け、3月20日(木・祝)からプレオープンとして営業を開始する。詳細は公式ホームページから。

Zenken、宿向けに無料モニター募集 インバウンド向け接客英会話

2025年3月7日(金) 配信

「越前あわら温泉 つるや」が監修

 語学研修などを展開するZenken(林順之亮社長、東京都港区)はこのほど、「越前あわら温泉 つるや」(小田與之彦社長、福井県あわら市)と、語学アプリなどを手掛けるfondi(野原樹斗社長、東京都渋谷区)と連携し、オンライン英会話研修「おもてなし英会話 心・旅館基礎編」を開発した。4月にプレリリースを行う予定。これに先立ち、宿泊法人向けのモニター募集を開始した。

 日本の伝統的な「おもてなし」を体現するつるや旅館が監修することで、伝統的ホスピタリティ理論とAI英会話の新たな研修アプローチを目指す。具体的には、出迎えやチェックイン、客室案内、旅館における主要シーンを取り上げ、つるや旅館の接客映像を通じて、接客英会話と和のおもてなしの精神を学ぶことができる。

 宿泊業界の勤務体系でも気軽に学べるように、スマートフォンがあれば24時間365日いつでも受講できるように設計。ホスピタリティ接客のほか、外国人講師とのマンツーマン研修やAIスピーキングトレーニングなどを通じて、英語運用能力を段階的に向上させることが可能という。

 モニターは、正式な有料リリース前に改善すべき点を吸い上げるために実施する。対象はホテル・旅館など宿泊業界の法人で、個人受講はできない。対象レベルは入門・初級者で募集人数は20人、1企業あたり2人まで。申し込みは3月28日まで受け付けているが先着順となる。開始時期は4月7日からで、全48回のうち最初の4レッスン分を受講する。申し込みは専用URLから。

「観光人文学への遡航(57)」 追悼 三尾博氏(4)

2025年3月7日(金) 配信

 旅行業界は、一般的に名が知られている大手は一部で、大多数は中小企業が占めている。国際線の航空券が発券できるIATA代理店は全国の旅行会社の中でも300社に満たない。そして、IATA代理店であっても、航空会社と直接契約ができる旅行会社はその中の一部である。IATA代理店でない旅行会社、IATA代理店であっても航空会社と契約をしていない旅行会社は、団体用の安い航空券を発券したいときは、ホールセラーと呼ばれる卸業者に発券してもらい、発券手数料を支払って調達することとなる。

 ジャルパックという会社は、高品質のパッケージツアーで知られているが、実はこのIATA代理店ではない旅行会社、IATA代理店であってもJALと直接契約していない旅行会社に対するホールセラーとしての側面もあった。

 私は23歳のときに名古屋支店で国際線団体のセールスマンとなったが、担当社の中にジャルパックがあった。私はたびたびジャルパックのセールスマンとともにホールセール先の中小の旅行会社を訪問し、彼らがジャルパックに対して全面の信頼を置いていることを肌身で感じることができた。ジャルパックのセールスマンも、航空会社のセールスマンがやっていない、痒いところに手が届くセールスを実践していて、見習わなければいけないなと常々思っていた。

 ジャルパックは1994年に、今のダイナミックパッケージの走りになるようなジャルパックが持つ旅の素材をバラ売りでも購入できる旅ポンという商品を導入した。しかし、これがあまり普及しなかった。

 これに目をつけたのが名古屋支店の三尾課長だった。団体から個人へ、パッケージからFITへという流れにはもう抗えない。だったら、その流れをいかにJALグループとして取り込んでいくかという先見の明があった。そして、個人旅行化しても流通に旅行会社が関わっていける枠組みを構築することの重要性を強く認識していた。三尾課長在職中の名古屋支店は、旅ポンで東京支店を上回る全国でダントツの売れ行きを示した。

 その後、旅ポンはいつの間にか姿を消し、ジャルパックはあろうことか中小旅行会社から絶大なる信頼を得ていたホールセール機能をいとも簡単に捨てた。

 ジャルパックは直販へと舵を切った結果、タイムセールと称する安売りをするだけの単なる安売りエージェントに成り下がった。

 今の旅行会社の苦境を作ったのは、ほかでもなく航空会社だ。航空会社は自分たちだけが生き残ればいいとの発想で旅行業とともに生きていく道を捨てた。

 私はJAL退職後、松下政経塾に入ったが、パナソニックが街のでんきやさんの流通網を守るためにあらゆる支援を講じる姿に触れ、企業としての覚悟と品格の違いを実感した。

 

島川 崇 氏

神奈川大学国際日本学部・教授 島川 崇 氏

1970年愛媛県松山市生まれ。国際基督教大学卒。日本航空株式会社、財団法人松下政経塾、ロンドンメトロポリタン大学院MBA(Tourism & Hospitality)修了。韓国観光公社ソウル本社日本部客員研究員、株式会社日本総合研究所、東北福祉大学総合マネジメント学部、東洋大学国際観光学部国際観光学科長・教授を経て、神奈川大学国際日本学部教授。教員の傍ら、PHP総合研究所リサーチフェロー、藤沢市観光アドバイザー等を歴任。東京工業大学大学院情報理工学研究科博士後期課程満期退学。

観光庁、宿泊事業者の経営改善実証セミナー開く(3月13日)

2025年3月6日(木)配信

観光庁(写真はイメージ)

 観光庁は3月13日(木)、宿泊事業者の経営改善に関する実証事業のオンラインセミナーを開く。開催時間は午前9時~10時、Zoomを活用したウェビナー形式で行う。参加無料。

 宿泊事業者を取り巻く経営環境の現状と課題を踏まえ、経営改善のアドバイザーが全国4施設に常駐する形式で伴走支援を実施した。経営改善を効果的に実施する手法として、生産性向上に注目し、①施設の生産性②業務の生産性③顧客価値――の3つの観点で生産性向上モデルを紹介する。

 講師は経営支援会社であるリヴァンプ(東京都港区)の秋山恵亮シニア・マネージャー、梅原誠貴シニア・マネージャーの2人。実際に伴走支援先となった銘庭の宿ホテル甲子園(山梨県・石和温泉)、碧の美ゆゆ(北海道・白金温泉)、益子舘里山リゾートホテル(栃木県・益子温泉)、高山荘華野(兵庫県・有馬温泉)の4施設の経営陣が登壇し、取り組み前の課題、実施施策、その成果についてパネルディスカッション形式で共有する。

 申し込みは、参加申し込みフォーム(Google フォーム)から。締め切りは3月11日(火)正午まで。