2025年7月16日(水) 配信

青森県弘前市、秋田県仙北市、岩手県北上市で構成する、みちのく三大桜名所連絡会議(議長=八重樫浩文・北上市長)は7月10日(木)、青森県弘前市内で2025年度総会を開き、首都圏などへのキャラバンや春・秋のドライブスタンプラリーなどの事業計画案を承認した。
ドライブスタンプラリーはJAF(日本自動車連盟)サイト内で展開。スタンプ数により抽選で宿泊補助券などが当たる。キャラバンは秋に予定し、首都圏に加え今年は大阪でも実施する。
事業報告の中で触れた24年度の桜まつり期間中の観光客数は、弘前市が245万人、仙北市角館が86万4000人、北上市が37万2000人と前年度に比べ3市とも増加した。新型コロナ前の19年度と比較すると、弘前市が約85%、北上市が約85%、仙北市角館が約62%だった。
総会の冒頭に3市長があいさつに立った。
北上市の八重樫市長は、「当会は設立4半世紀が過ぎ、旅行会社のツアー造成も定着してきた。今後も3市が連携し、観光を盛り上げたい。北上の話題としては桜並木に灯りを灯した番傘を並べ人気だった。また展勝地の一角にポケモンのイシツブテ公園が誕生し、新たな来園者も増えた」と述べた。
弘前市の櫻田宏市長は、「この冬の大雪で桜の木への影響も懸念されたが、例年通りに綺麗な花を咲かせてくれた。また今年は大館能代空港からシャトルタクシーを運行した。さらにクルーズ船や航空便によるインバウンドも順調に伸びた」と紹介した。
仙北市の田口知明市長は、「武家屋敷のシダレザクラ、桧木内川堤の桜並木が文化財に指定され今年で50周年を迎え、5月には記念シンポジウムも開催、市民もあらためて桜を身近に感じてくれた」と語った。
参加者から「インバウンドの強化を進めるなかで、外国語のロゴマークも必要では」との意見が出され、担当者らが検討することになった。