【国土交通省】人事異動(5月1日付)

2025年5月1日(木) 配信

 国土交通省は5月1日付の人事異動を発令した。

 辞職〈4月30日付〉独立行政法人海技教育機構審議役(海事局船員政策課労働環境対策室長)前里良人

海事局船員政策課労働環境対策室長(関東運輸局海事振興部次長)成瀬浩

嬉野市のキャンプ場一新、新たな滞在型観光の拠点に 「広川原 湖畔の森キャンプ場」

2025年5月1日(木) 配信

新たに整備されたオートサイト「湖畔の森オートサイト」

 佐賀県嬉野市の「広川原キャンプ場」が4月26日(土)、「広川原 湖畔の森キャンプ場」として、リニューアルオープンした。嬉野温泉観光協会(山口剛会長)と、全国でアウトドア施設を多数展開する、クロスプロジェクトグループのアウトドアプロジェクト(樋口正輝社長、福岡県福岡市)が昨年12月に結んだ協定で設立した「嬉野温泉アウトドア共同事業体」が指定管理者として運営。地域の自然・観光資源を融合させ、嬉野の温泉街とも連携して新たな滞在型観光の拠点として、再始動する。

 4月25日には、リニューアルオープンの式典を開き、嬉野市の村上大祐市長が登壇。観光協会とアウトドアプロジェクトとともに、3者が地域連携によるアウトドア拠点創出の意義と今後の展望について語った。

 新しいキャンプ場は11区画の新オートキャンプサイトを増設。従来の3区画と合わせて全14区画へ拡張した。初心者から愛好家まで楽しめるよう、設備を充実させ、清潔なサニタリー棟やバリアフリー対応のコテージ・バンガローなどを完備。無料Wi―Fiの整備とWeb予約、オンライン決済の導入でスマートな利用環境を整えた。今後は、嬉野茶を活用したテントサウナや、地域資源を生かした体験型コンテンツの展開など、より嬉野の自然と文化に触れられるアクティビティも予定しているという。

持ち帰りメニューに「ランチパック」登場 東京ディズニーリゾート、5月12日から

2025年5月1日(木) 配信

「ランチパック」イメージ(C)Disney

 東京ディズニーリゾートは5月12日(月)から、パークのフードを家でも楽しめるよう、新たな持ち帰りメニューを販売する。パーク内のカレーをイメージした山崎製パンの「ランチパック」が初登場する。

 ランチパックは、東京ディズニーランドのレストラン「ハングリーベア・レストラン」のハングリーベア・カレー(甘口)と東京ディズニーシーのレストラン「カスバ・フードコート」のビーフカリー(中辛)をイメージした2つの味がセットになっている。値段は3袋で1400円。主な販売店舗は、東京ディズニーランドがスウィートハート・カフェ、東京ディズニーシーがマンマ・ビスコッティーズ・ベーカリーなど。

 また、長さ約40センチで切った断面がミッキーのカタチになる「ミッキーロングパン」が再登場する。塩バター味のバケットタイプのパンで、そのままでもアレンジしても美味しく食べられるという。値段は1300円で、主な販売店舗はランチパックと同様。

〈旅行新聞5月1日号コラム〉――維持・再生に価値 長期的なメンテナンス計画が必要に

2025年5月1日(木) 配信

 出張や旅先でレンタカーを借りる機会がある。機動性の良い小型車や軽自動車を中心に選ぶので、トヨタやスズキ、ダイハツなど各社の乗り比べもできる。数時間のわずかな付き合いだが、命を託して一緒に旅する相棒となる。

 レンタカーの車は、毎日見知らぬドライバーと出会い、行き先も異なる。いつも同じオーナーを乗せる「マイカー」とは境遇が違う。運転者の技量やブレーキの踏み方など千差万別なので、予想できない「傷み」を感じるのではないか。また「自分のクルマではないから」という理由で、荒っぽい運転や酷使されるシーンを想像すると、単なる工業製品という範疇を超えて胸が痛む。小さなレンタカー店では、少々ヤレの目立つ車と出会う確率が高い。運転席に座った瞬間「オマエも色々な経験をしてきたようだな……」と妙に対人的な感情が湧いてくる。

 家の近所にある小さなレンタカーショップでは、若いスタッフが洗車や、専用の掃除機で車内を清掃している姿をしばしば見掛ける。レンタカーの車両が清掃され、ピカピカに輝く姿を目にすると、心が温まる。

 これと似た存在として、宿泊施設の客室を思い浮かべる。自分の部屋は誰もが愛着を持ち、過ごしやすいように自分好みにカスタマイズしていく。しかし宿の客室はあらゆる人に使いやすく、清掃しやすいように簡素化された空間として造られている。必要最低限の生活用品であるベッドやテーブル、椅子、冷蔵庫、バス・トイレなどをスタッフが毎日清掃して繰り返し使用される。自分専用の空間ではないため、あちこちに傷が残っていたり、摩耗があったりする。それが宿の歴史として味わいを生み出すこともある。

 真新しいホテルに宿泊すると、新築独特の新鮮さと清潔感で、心地よさを感じる。一方、数えきれない旅人を宿泊させてきた客室には、新築の客室にはない、歴史を刻んだ重厚な空気が漂う。「長い時を刻む」ということは、宿主に大事に手を掛けられ、宿泊客に愛されてきた証であり、歴史こそホテル・旅館の最大の誇りだと思う。その年輪を重ねた誇りは無言のまま宿泊客に伝わるものだ。宿泊施設も、より長期的なメンテナンス計画が必要になるだろう。

 昔、古いオートバイを安く買ってきて、少しずつ手を入れていったことを思い出す。錆びたチェーンを真新しいものに換え、ガタついたステムベアリングを交換し、エンジンオイルも頻繁に入れ替えた。

 一つずつ最新の部品を装着し、良質なオイルを流入させることで、購入したときよりも動きが良くなっていった。メンテナンス費用は多少かかったが、細々と改良していったので、大きな負担にはならなかった。所有する単車が年を経ていくごとに綺麗になり、ある時点で「購入時よりも性能が上がった」と感じた瞬間は、楽しくもあり、感慨深かった。

 日々進化する文明のなかで、古(旧)きものは色褪せ、捨てられてゆく運命にある。しかし古き本体に最先端の技術や製品を取り入れて、維持・再生していくことに価値を感じる人は多いはずだ。「愛情を込めて大事に手入れをしながら、少しずつ現代風に改良されていくもの」に心惹かれる。時代も維持(メンテナンス)へと局面は変わった。物にも魂が宿ると信じている。

(編集長・増田 剛)

【特集 No.668】伊予鉄バス 運転士不足解消の先進モデルに

2025年5月1日(木) 配信

 伊予鉄バス(愛媛県松山市)は、旅行新聞新社が取材活動などを通じて見聞きした観光業界の取り組みのなかから、創意工夫の見られるものを独自に選び表彰する「日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー2024」(2024年12月1日号発表)の優秀賞を受賞した。深刻化する運転士不足のなか、2年連続の早期賃上げ、全国初の「自動運転レベル4」路線バスの本格運行などの運転士不足解消に向けた先進的な取り組みに“積極的に挑戦”する同社について、清水一郎社長に話を聞いた。

【長谷川 貴人】

春闘前倒し 2年連続賃上げ、完全自動運転バス本格運行へ

 伊予鉄バスは、1944(昭和19)年に伊予鉄道のバス事業として開始し、2018(平成30)年の持株会社体制への移行に伴い、現在の伊予鉄バスとして事業会社化した。愛媛県の中央部に位置する中予地方を中心に、路線バスや貸切バス事業を行っている。

 清水社長は、伊予鉄バスや伊予鉄道などの持株会社である伊予鉄グループ(旧伊予鉄道)社長も務める。21年からは全国約2300のバス事業者で組織する日本バス協会会長として、各都道府県のバス協会とともにバス事業の発展に向けて取り組んでいる。

 公共交通の業界全体で深刻化する運転士不足について、清水社長は「当社においてもバス運転士は不足しており、現状の路線や便数を維持していくのがやっとの状況」として、「持続可能な公共交通としていくためには、安定した運転士の確保が必要であり、そのための処遇改善に取り組んでいる」と語る。

 そして、「具体的には所定の休日を増やし、週休3日も選べる職種を作るなど働き方改革を進めている」と説明する。さらには、23年12月、例年春季に実施している労使交渉を前倒しして行った結果、賃上げを早期に実施することで合意に至った。

 この結果、24年1月当時で1人平均5%以上の賃上げ、9%以上の初任給引き上げなどを実施した。年間休日数も8%増やし、完全週休3日制も選択可能な新しい働き方を新設した。

 今年25年1月においても、3カ月の前倒し分を含み、1人平均7%以上の賃上げを達成。引き続き春闘を前倒しして行い、2年連続で1月に賃金アップを実施し、初任給もこの2年間で3万円以上アップした。「このような『人的投資』などを行っていくために、運賃改定を実施したが、利用者の方々にもその主旨は一定のご理解をいただけていると考えています」(清水社長)。運転士不足が深刻化するなか、早期の制度改定により従業員の処遇改善につなげることで、モチベーションアップや、さらに採用強化につなげることを目指している。

全国交通IC対応へ、キャッシュレス拡大

 全国交通系ICカードや独自アプリなど、消費者の利便性や事業者の生産性向上につながるキャッシュレスの推進にも力を入れている。……

【郵船クルーズ】6月定時株主総会後の新役員体制(予定)

2025年4月30日(水) 配信

 郵船クルーズは4月30日(水)に開いた取締役会で、6月開催予定の定時株主総会後の役員(取締役、監査役)・執行役員体制を決議した。

 定時株主総会後の新役員体制(管掌業務、職務)は次の各氏を予定している。

代表取締役社長(社長執行役員)西島裕司 (チーフコンプライアンスオフィサー〈CCO〉 管掌:管理部、営業部、企画マーケティング部、ホテル部、システム企画管理部、プロジェクト準備室 担当:内部監査チーム )

代表取締役(非常勤)篠田哲郎

取締役 専務執行役員春名克彦(管掌:運航部 担当:船舶部、HSEQ推進部、船員労務関係事項)

取締役 常務執行役員中井伸之(チーフフィナンシャルオフィサー〈CFO〉 管掌:経営企画部)

取締役相談役遠藤弘之

取締役(非常勤)横井太一渡邊和俊井上耕輔

常務執行役員河村洋(チーフインフォメーションオフィサー〈CIO〉 担当:システム企画管理部、プロジェクト準備室▽熱田健二(担当:営業部、企画マーケティング部

執行役員村山公崇(担当:経営企画部〈経営企画部長委嘱〉、運航部) ▽小松崎有子(チーフインフォメーションオフィサー補佐 担当:管理部〈管理部長委嘱〉)▽野口洋和(担当:ホテル部〈ホテル部長委嘱〉)

監査役(常勤)西條清晴

監査役(非常勤)目黒真奈美

団体客にも利用呼び掛け、空港内で山陰の味を、出雲の國麺家

2025年4月30日(水)配信

飛行機の離発着を見られる広々とした店内

 島根県出雲市の出雲縁結び空港内に店舗を構える「出雲の國麺家出雲縁結び空港店」が、飛行機の離発着を眺めながら食事を楽しめる絶好のロケーションと、「麺家」と「食事*喫茶 神在(かみあり)」を合わせて110席という広々とした店内を生かし、観光で訪れる団体客のランチ利用を呼び掛けている。

 同空港には約1500台収容の無料駐車場があり立ち寄りやすいほか、出雲大社と松江市の玉造温泉までどちらも車で約30分の距離。出雲路観光の昼食場所として、好立地にある。

 店は地元の食材と神話の物語を融合させたメニューを展開。出雲そばや島根和牛など豊富な品揃えのなか、人気なのが糀が入ったブレンド味噌のコクのあるスープが絶品の「スサノオラーメン」。剣にかたどった、あご(飛魚)のすり身のかまぼこを乗せ、見た目にもユニークな一品だ。

 ほかにも、「島根和牛どんぶり」や「天ぷら割り子そばセット」、「どじょうの唐揚げ」など、観光客に嬉しい地元色あふれる料理が並ぶ。

 食後にはコーヒーを片手に、窓越しに飛び立つ飛行機を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすこともできる。

 営業時間は午前8時10分から午後7時。

「ストーリーで繋ぐ地域のコンテンツ」実証事業、5月12日に説明会(観光庁)

2025年4月30日(水)配信

観光庁は公募に向けた説明会をオンラインで開く

 観光庁は5月12日(月)、「ストーリーで繋ぐ地域のコンテンツの連携促進に向けた実証調査」の公募に向けた説明会をオンラインで開く。開催時間は午前10時30分~11時30分(60分)。Teamsを活用したウェビナー形式で行う。

 同事業は、外国人旅行者の地方での長期滞在を促進をはかることが狙い。1週間以上にわたって一貫したストーリーのもと、地域コンテンツを巡りながらスルーガイド(Experience Manager)などとのコミュニケーションを通じ、旅行者が新たな学びや気づきを体感できる「ロングストーリーツアー」の磨き上げや販路拡大、新規造成や販売に係る取り組みを支援する。

 Experience Managerとは、基本的なガイドスキルだけでなく、雇用理解、ストーリーテリング、マネジメントなど、ストーリー性のあるツアーでとくに重要となるスキルを有するガイドを想定している。同事業では、ツアーの同行や、地域関係者と連携をしながらツアー全体をコーディネートするExperience Managerの育成に係る取り組みも支援する。

 公募説明会の資料や公募要領、申請様式などは5月8日(木)目処で事前に掲載する。参加方法は、観光庁ホームページの当該ページ内にある「公募説明会リンク」から。事前登録は不要。

熊本市で「台湾祭」5月16日(金)~6月8日(日) 各地のグルメなどで交流拡大へ(九州産交ランドマーク)

2025年4月30日(水) 配信

台湾祭のイメージ

 九州産交ランドマーク(渡邉晋司社長、熊本県熊本市)は5月16日(金)~6月8日(日)まで、熊本県熊本市の花畑広場(中央区花畑町7-7)で「台湾祭 in KUMAMOTO 2025」を開く。台湾と日本の交流拡大につなげる。

 同イベントは、毎年秋に花畑広場で開催している「KUMAMOTO台湾祭」のスピンオフ企画として行う。今回は本場台湾夜市の料理人が来日。「大鶏排(ダージーパイ)」「小籠包(ショウロンポウ)」「魯肉飯(ルーローハン)」などおなじみの台湾グルメのほか、台湾・新北市にある楽華夜市とのコラボメニューや、台湾産のレモンを使った台湾生レモンサワーなどを用意する。

 さらに、台湾の魅力を楽しめる台湾物販コーナーや伝統的な台湾占いブース、本格台湾マッサージブースなども設ける。世界で活躍する台湾パフォーマンスチームによる伝統芸能も披露される。

和多屋別荘でトイレ紙「QUALTA」のイベント開催中 家庭紙メーカーの富士里和和紙

2025年4月29日(火) 配信

「QUALTA(クオルタ)」

 富士里和和紙(里和義政社長、静岡県富士市)は5月31日(土)まで、佐賀県・嬉野温泉の旅館「和多屋別荘」(小原嘉元社長、佐賀県嬉野市)で、自社プロデュースのトイレットペーパー「QUALTA(クオルタ)」のポップアップコラボイベントを開いている。ロビーで日本の伝統文様をデザインした同商品を展示販売するほか、期間中は客室アメニティとして同商品を提供し、宿泊客に体験してもらう。

 創業100年を超える老舗家庭紙メーカーの同社は、トイレ空間も日本が誇る「おもてなし」の一部であるとされるなか、トイレットペーパーだけが従来のままである点に着目。上質な空間にはそれにふさわしいトイレットペーパーが必要だと考え、「QUALTA」を開発した。

 同商品は刺し子をモチーフに、麻の葉と青海波、花刺しの3種の伝統文様をエンボス・パターンとしてデザイン。表裏の紙にエンボスを施し、立体的に貼り合わせるラミネーション・エンボス加工により、パターンがレリーフのような美しい陰影を生む。これはデザインとして美しいだけではなく、紙と紙の間に立体的な空間を生みだし、手になじむ感触や、高い吸水性などの機能を発揮するという。また独自の製法により、古紙再生パルプを50%配合しながらも、再生紙とは思えない柔らかな肌触りを実現。環境にも優しい製品に仕上がっている。

 イベントでは、「QUALTA」ブランドから「kasane」シリーズを展示販売。エンボス・パターンのカラーリングにより、翠(みどり)、雪(ゆき)、藤(ふじ)の3アイテムを展開する。