岩手県宮古市「地域通訳案内士」誕生へ

2025年7月17日(木) 配信

 観光庁はこのほど、岩手県宮古市の地域通訳案内士育成などの計画に同意した。これにより、同市で通訳案内を行う「宮古市地域通訳案内士」が誕生する。

 地域通訳案内士は、特定の地域内において、報酬を得て、外国人に付き添い、外国語を用いて、旅行に関する案内をする。各自治体が行う研修受講を通じて登録を受ける。

 今回の同意は、宮古市を含む「みちのく潮風トレイル」の認知度の高まりや、三陸ジオパークが世界ジオパーク登録を目指していることを踏まえたもので、対応言語は英語としている。

 観光庁によると、地域通訳案内士の導入状況は7月1日現在、43地域で4031人という。

7月19日から3つの海水浴場がオープン 伊東市

2025年7月17日(木) 配信

オレンジビーチ

 静岡県伊東市(田久保眞紀市長)は7月19日(土)から、市内3つの海水浴場をオープンすると発表した。期間中、監視所が設置される。

 海水浴場は、伊東温泉街が目の前に広がり、大人から子供まで楽しめるウォーターパークが設置されている「伊東オレンジビーチ」と、宇佐美留田浜辺公園が隣接し、磯遊びも楽しめる「宇佐美海水浴場」、小さい子供でも安心してビーチで遊べる「川奈いるか浜公園」の3つ。

 伊東オレンジビーチは8月31日(日)まで、ほかの2カ所は8月24日まで監視所が設置される。いずれも時間は毎日午前9時~午後4時まで。

みちのく三大桜名所連絡会議が総会開く「首都圏、大阪にキャラバン計画」

2025年7月16日(水) 配信

総会のようす

 青森県弘前市、秋田県仙北市、岩手県北上市で構成する、みちのく三大桜名所連絡会議(議長=八重樫浩文・北上市長)は7月10日(木)、青森県弘前市内で2025年度総会を開き、首都圏などへのキャラバンや春・秋のドライブスタンプラリーなどの事業計画案を承認した。

 ドライブスタンプラリーはJAF(日本自動車連盟)サイト内で展開。スタンプ数により抽選で宿泊補助券などが当たる。キャラバンは秋に予定し、首都圏に加え今年は大阪でも実施する。

 事業報告の中で触れた24年度の桜まつり期間中の観光客数は、弘前市が245万人、仙北市角館が86万4000人、北上市が37万2000人と前年度に比べ3市とも増加した。新型コロナ前の19年度と比較すると、弘前市が約85%、北上市が約85%、仙北市角館が約62%だった。

 総会の冒頭に3市長があいさつに立った。

 北上市の八重樫市長は、「当会は設立4半世紀が過ぎ、旅行会社のツアー造成も定着してきた。今後も3市が連携し、観光を盛り上げたい。北上の話題としては桜並木に灯りを灯した番傘を並べ人気だった。また展勝地の一角にポケモンのイシツブテ公園が誕生し、新たな来園者も増えた」と述べた。

 弘前市の櫻田宏市長は、「この冬の大雪で桜の木への影響も懸念されたが、例年通りに綺麗な花を咲かせてくれた。また今年は大館能代空港からシャトルタクシーを運行した。さらにクルーズ船や航空便によるインバウンドも順調に伸びた」と紹介した。

 仙北市の田口知明市長は、「武家屋敷のシダレザクラ、桧木内川堤の桜並木が文化財に指定され今年で50周年を迎え、5月には記念シンポジウムも開催、市民もあらためて桜を身近に感じてくれた」と語った。

 参加者から「インバウンドの強化を進めるなかで、外国語のロゴマークも必要では」との意見が出され、担当者らが検討することになった。

ダイブ、グランピング施設でマルシェ 地元飲食店が地域の魅力発信 

2025年7月16日(水) 配信

会場の地図

 人材サービスやグランピング施設運営などを行うダイブ(庄子潔社長、東京都新宿区)は9月21日(日)、香川県東かがわ市で運営するグランピング施設「ザランタン東かがわ」で、地域と連携したマルシェイベント「ザランタン東かがわマルシェ」を実施する。

 地元飲食店によるキッチンカーやクラフト雑貨の販売、体験型ワークショップなどを開催することで、利用客に地域の魅力を実感してもらう。さらに、観光資源の相互活用を通じて、東かがわ市の魅力発信と地域活性化に貢献する。

 マルシェは宿泊者以外も利用可能で、入場料と駐車料は無料となっている。同社は「お散歩がてら地域の空気に触れる機会として、ぜひお立ち寄りください」とコメントしている。

【速報】訪日外客数、過去最速で2000万人突破(JNTO2025年6月推計値)

2025年7月16日(水) 配信

 日本政府観光局(JNTO)が発表した2025年6月の訪日外客数(推計値)によると、前年同月比7・6%増の337万7800人と、6月として過去最高を記録した。上半期(1~6月)累計では、前年同期を370万人以上も上回る2151万8100人と、過去最速で2000万人を突破した。

 「多くの市場でスクールホリデーに合わせた訪日需要の高まりがみられた」(JNTO)などの要因により、中国や韓国、シンガポール、インド、米国、ドイツなどが好調に推移した。

 一方、出国日本人数は、同13・3%増の105万4000人と2ケタの伸びとなった。

群馬県・川場村の「道の駅 川場田園プラザ」が1位に返り咲き 「じゃらん 全国道の駅グランプリ2025」

2025年7月16日(水) 配信

道の駅 川場田園プラザ(群馬県・川場村)

 リクルート(牛田圭一社長、東京都千代田区)が発行する旅行情報サイト「じゃらんニュース」は7月16日(水)、「じゃらん 全国道の駅グランプリ2025」を発表し、第1位に群馬県・川場村の「道の駅 川場田園プラザ」が選ばれた。また、トップ10のうち、3駅が初ランクインとなった。

 25年2月28日時点で登録されている全国の道の駅1230(未開業含む)から満足度の高い道の駅を選出するもので、全国の20~30代の男女を対象にアンケートを実施して決定した。田園プラザは昨年の2位から見事、首位に返り咲いた。広大な敷地に自然と多くのグルメ、アクティビティが充実する施設で、“1日遊べる道の駅”として根強い人気を誇る。

 2位は福岡県宗像市の「道の駅 むなかた」。昨年の10位から大きく順位を上げた。また、3位となったのは初めて沖縄からランクインした名護市の「道の駅 許田」。4位は岩手県遠野市の「道の駅 遠野 風の丘」、5位は宮城県大崎市の「あ・ら・伊達な道の駅」と続く。

 「じゃらん もう一度利用したい道の駅ランキング2025」のトップ3はグランプリランキングと同位。また、「じゃらん 今後利用してみたい道の駅ランキング2025」は、1位が北海道・厚岸町の「道の駅 厚岸グルメパーク」、2位が熊本県阿蘇市の「道の駅 阿蘇」、3位が兵庫県淡路市の「道の駅 あわじ」の順となった。オリジナルグルメや特産品が豊富にそろい、その地域ならではの魅力が詰まった道の駅が多数ランクインしている。温泉を併設するなど、付帯施設が充実している独自性のある道の駅が今後利用したくなるポイントとみる。

 じゃらんニュースの岡田麻由子編集長は「道の駅はドライブ途中の休憩スポットからスタートし、観光拠点としてはもちろん旅の目的地としても注目が高まっている」とし、「訪れるたびに新しい発見がある。旅の途中で立ち寄ることでその土地ならではの魅力を存分に味わえる道の駅へ、ぜひおでかけしてみては」とコメントしている。

長崎県長崎市、小学6年生に観光教育 産業の発展支える人材育成で

2025年7月16日(火) 配信

授業のようす

 長崎県長崎市は6月27日(金)、仁田佐古小学校で6年生を対象に観光教育出前授業を行った。人口減少が進んでいることを受けて、昨年から始めた観光産業の持続的な発展を支える人材を育てる「観光産業人材育成事業」の一環で実施。授業は市の宿泊者から徴収した宿泊税の一部が活用されている。

 授業の講師は、早期の観光教育を訴える名桜大学国際学部の寺本潔特任教授が担当した。児童は市の観光資源の魅力を再発見し、情報発信の大切さのほか、家族や夫婦、友人同士などのさまざまな観光客の形態と特徴を学んだ。その後、観光客に合わせたおススメの観光スポットを発表。観光案内所に観光客が訪ねてくる場面を想定したロールプレイングも行った。

 市は今後、3校の小中学校でも観光教育の出前授業を予定している。

観光庁、ジンバブエと覚書 観光分野の連携に向けて

2025年7月16日(水) 配信 

中野観光庁国際観光部長(左)、ロジ観光・ホスピタリティ産業大臣(観光庁HPより)

 観光庁は7月15日(火)、ジンバブエ共和国と観光分野における協力覚書を結んだ。署名には、日本側から中野岳史観光庁国際観光部長、ジンバブエ共和国側からバーバラ・ロジ観光・ホスピタリティ産業大臣が立ち会った。

 覚書では、マーケティング戦略や観光関連プロジェクトと、文化観光と持続可能な観光の促進に関する情報交換で協力するほか、人材育成と観光産業における技能向上などで連携する。

 契約期限は5年間。解約がない限り、自動的に5年間延長される。

「休暇村能登千里浜」が名古屋場所応援プラン販売 石川県出身の新横綱誕生を記念 

2025年7月16日(水) 配信

「唐戸山神事相撲」のようす

 能登半島国定公園に位置する「休暇村能登千里浜」(北沢陽一支配人、石川県羽咋市)は7月13日(日)から、大相撲七月場所に合わせ、「大相撲 七月場所(名古屋)を応援しよう!」プランを売り出した。石川県出身者として52年ぶり、また市場最速で昇進を果たした新横綱誕生を記念し、地元・石川から応援する特別企画。7月27日(日)宿泊分までの期間限定となる。

 羽咋市はかつて、怪鳥が現れたという伝説が残る。これを退治したのが垂仁天皇の皇子・磐衝別命(いわつくわけのみこと)と3匹の犬で、犬が怪鳥の羽を食べたことから「羽を喰う=羽咋」の地名が生まれたといわれている。

 磐衝別命は相撲を好んでいたことでも知られ、命日(9月25日)には、北陸各地から力士が集まり、羽咋にある相撲場・唐戸山(からとやま)で神事相撲が行われてきた。江戸時代でもこの行事だけは特別な儀式として、藩から許された歴史があるという。「水なし・塩なし・待ったなし」で知られる「唐戸山神事相撲」はこれが起源とされ、現在は石川県の無形民俗文化財にも指定される伝統行事として、全国から多くの相撲ファンが訪れる。

 今回は相撲にゆかりのある地域として、石川県出身の横綱誕生を記念し、期間限定で土産付の特別宿泊プランを企画した。夕食は能登の旬の素材を利用した会席料理「能登の里海会席 夏」を用意。おかわり自由の「ごはんコーナー」では、毎日日替わりで“ちゃんこ鍋”を提供する。

 同プランの料金は1泊2食付き、平日2人1室利用時の1人料金が1万6800円から。宿泊特典はレトルトの「金沢カレー」と能登半島で栽培されるコシヒカリ1キロ。

訪日客向け相撲ショーレストランが26年1月銀座にオープン 阪神コンテンツリンク

2025年7月16日(金) 配信

「THE SUMO LIVE RESTAURANT日楽座GINZA TOKYO」

 阪神コンテンツリンク(清水奨社長、大阪府大阪市)は2026年1月、東京・銀座に相撲と和食がテーマのエンターテインメントショーレストランをオープンする。訪日観光客に向け日本文化の楽しみ方を発信している「日楽座(ヒラクザ)」の国内2号店となる「THE SUMO LIVE RESTAURANT日楽座GINZA TOKYO」として、8月1日(金)からチケット販売を開始する。

 同レストランは2024年5月に大阪・難波にオープンした「THE SUMO HALL日楽座OSAKA」に続く2店舗目。コンセプトは「EDO Spirit – Sumo & Culture Experience – 」で、粋で華やかな江戸文化を相撲エンターテインメントと和食を通じて現代によみがえらせる、新しい体験型レストランという。ショーや上質な食材を生かした会席料理、銘酒などで、銀座の土地ならではの文化体験を提供する。

 コンテンツは、実寸大の土俵ステージを中心に、音響や照明、映像演出を駆使し、江戸の熱気を再現。演出は全編英語対応で、初めて相撲に触れる外国人観光客にも分かりやすく楽しめるよう工夫する。食事は五感で味わう会席料理を用意し、エンターテインメントと融合した文化体験の一環として、記憶に残る一品を用意するという。

 また、日本酒生産量日本一を誇る兵庫・灘五郷の酒蔵で醸造された「灘の酒」が味わえる日本酒バー&ショップも併設する。江戸時代には、樽廻船で神戸から江戸に運ばれ、「下り酒」として人気を博した酒が楽しめる。

 同社は「粋な相撲エンターテインメントを軸に、和食や灘の銘酒を融合させた唯一無二の体験を創出し、東京滞在中にいつでも相撲文化に触れられる、新たなランドマークを目指す」と意気込む。