10月1日から新しいディナーショーを開幕 PICグアム

2025年10月1日(水) 配信

「パイレーツ・オブ・ザ・パシフィック」

 グアムのリゾートホテル、パシフィック アイランド グアム(PICグアム、ベン・ファーガソン総支配人)は10月1日(水)、大型のディナーショー「パイレーツ・オブ・ザ・パシフィック」をグランドオープンする。専用舞台で、グアムの伝統文化を織り交ぜた大胆なパフォーマンスが繰り広げられる。子供から大人まで楽しめるグラムの新しい夜のエンターテインメントが誕生する。

 「パイレーツ・オブ・ザ・パシフィック」は、グアムに漂流した宝を積んだ船とその宝を狙う海賊たちが繰り広げる壮絶サバイバルのストーリーを軸に、ショーが繰り広げられる。グアムの伝統料理「チャモロ料理」のディナーと、迫力満点の伝統的な踊りやファイヤーダンスなどの演目も同時に楽しめるグアムならではのディナーショー。

 ファーガソン総支配人は「同ショーは単なる娯楽ではなく、グアムの“復活のシンボル”となることを目指す。観光客も地域の住民も楽しめるユニークなエンターテインメントを発信し、グアムを盛り上げる体験を提供していく」とコメントしている。

 ショーは水曜定休の週6日の開催で、午後6時からディナーを開始し、午後7:15から約50分ショーを上演する。座席は400席。料金は通常が大人95ドル、子供48ドルで外部からは送迎付き。宿泊者は大人75ドル、子供38ドル。ゴールドパス購入者は大人20ドル、子供10ドルの追加で楽しめる。

「ANAトラベラーズアクティビティ」を一新 ANA Xが自社サービス化

2025年10月1日(水) 配信

期間限定で3倍マイルキャンペーンも

 ANA X(神田真也社長、東京都中央区)はこのほど、国内・海外のアクティビティ予約サービス「ANAトラベラーズアクティビティ」をリニューアルし、同社が運営を行う自社サービスとして提供を開始する。同リニューアルにより、顧客対応はすべて同社が担う体制を整え、サービスの向上をはかる。

 国内アクティビティ商品はホテルとレンタカーの予約の一元化が可能になる。海外アクティビティ商品はホテルとレンタカー、アクティビティのトップページを1つにまとめた新しいコンテンツページを開設する。利用者は必要な情報がまとめて探しやすくなり、予約全体がよりスムーズになる。

 商品は2万6000件を超える豊富なラインナップを用意した。ベルトラのアクティビティに加え、ANAオリジナル商品を取りそろえており、今後も拡大していく予定だ。利用代金100円につき、1マイルが貯まるほか、支払いにマイルも使える。

 リニューアルを記念し、ANAマイレージクラブ会員向けに期間限定でマイルが3倍貯まるキャンペーンを実施する。予約期間は10月31日(金)まで、利用対象期間は2026年1月31日(土)まで。

第9回「ジャパン・ツーリズム・アワード」 ツーリズムEXPOジャパン2025で表彰式開く

2025年10月1日(水) 配信

TEJ2025で表彰式

 日本観光振興協会と日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)は、9月25日に「ツーリズムEXPOジャパン2025愛知・中部北陸」内で、第9回「ジャパン・ツーリズム・アワード」(審査委員長=本保芳明アジア太平洋観光交流センター理事長)の表彰式を開いた。今回は213件の応募のなかから、大賞として国土交通大臣賞と経済産業大臣賞が1点ずつ選ばれた。

 総評に立った本保審査委員長は「粒ぞろいで選考に苦慮した」と述べ、受賞した取り組みを高く評価した。受賞作は持続可能な取り組みに加え、「ツーリズム」のチカラにより、地域産業の維持・発展に貢献し、ほかの地域のモデルとなるものが多くみられたという。

 大賞のほか、観光庁長官賞が3団体、実行委員長賞は1団体、UN Tourism特別賞は2団体、学生が選ぶジャパン・ツーリズム・アワードは2団体が受賞した。またた、審査委員特別賞は23団体、入賞は14団体となった。受賞団体は次の通り。

                  ◇

 【国土交通大臣賞 KURABITO STAY/酒蔵から始まる、地方創生と日本酒ツーリズムの可能性を創る酒蔵ホテルⓇ「KURABITO STAY」

 【経済産業大臣賞】ひがし北海道観光 DX プラットフォーム(阿寒バス・斜里バス・網走バス・根室交通・北海道拓殖バス・NEC ソリューションイノベータ・ひがし北海道自然美への道 DMO・釧路観光コンベンション協会・北海道エアポート)/ひがし北海道・交通事業者がつなぐエリアまるごと観光 DX

 【観光庁⾧官賞愛知県立足助高等学校 観光ビジネスコース/「高校生トラベルⓇ」ブランドを核とした関係人口創出と観光産業人材育成、持続可能な観光推進モデル

 シークルーズ/人口 2.3 万の街で地場企業投資 60 億円を生み出す!「鉄路×航路が地域を変えたデザイン&ストーリー」

 wondertrunk&co./富山を世界のデスティネーションへ:地域一体のモダンラグジュアリー戦略の推進~富山県が 4 年で NY Times の行くべき 52 の場所に選出されるまで~

 【実行委員⾧賞トルコ共和国大使館文化広報参事官室 、ターキッシュエアラインズ/南東トルコの需要創造への取り組み 

UN Tourism 特別賞ウズベキスタン国家観光委員会(TOURISM COMMITTEE OF THE REPUBLIC OF UZBEKISTAN)/ 観光村プロジェクト ―貧困削減と持続可能な観光開発-

 みちのくトレイルクラブ/みちのく潮風トレイル~海を見ながら歩ける 1,000 キロ みんなで育てる⾧く歩く旅の道~ 

 【学生が選ぶジャパン・ツーリズム・アワード KURABITO STAY/酒蔵から始まる、地方創生と日本酒ツーリズムの可能性を創る 酒蔵ホテル®「KURABITO STAY」 (※国土交通大臣賞とのダブル受賞)

 JTB 高松支店/「クセモノは地域のタカラモノ」 SICS サステナブルラウンジ(※審査員特別賞とのダブル受賞)

千葉県の17蔵・100種類以上の日本酒を呑み比べ 「千葉の酒フェスタ2025」東京・有楽町で開催

2025年10月1日(水) 配信

「千葉の酒フェスタ2025」オープニングでの乾杯のようす

 千葉県酒造組合(千葉県千葉市)は、千葉県にある17の酒蔵が集まり、100種類以上の日本酒が味わえる「千葉の酒フェスタ2025」を9月27日(土)に、東京交通会館ダイヤモンドホール(東京都千代田区)で開催した。

 千葉の酒フェスタは、千葉県内の17の酒蔵が集まる年に一度の試飲会。各蔵の蔵元や蔵人との会話を楽しみながら、個性豊かな千葉県の日本酒を堪能することができる。

今年のテーマは「発酵県ちばがおりなす地酒と黒アヒージョのハーモニー」。イベント当日には、千葉県にゆかりの深い調味料である醤油を隠し味として加えた、ご当地グルメ「黒アヒージョ」が無料で提供された。

 各酒蔵のブースでは、試飲だけでなく日本酒を購入することも可能。有料試飲コーナーでは、日本酒のほか、スムージー・ゆずスパークリング、日本酒ハイボールなども販売された。

東京・日本橋に10月7日開業 「キャプション by Hyatt 兜町 東京」 

2025年10月1日(水) 配信

Talk Shop内観/シグネチャーメニューのバーガー

 東京・日本橋に10月7日(火)、「キャプション by Hyatt 兜町 東京」(山田政和総支配人、東京都中央区日本橋兜町12-1)が開業する。客室数は195室。

 「キャプション by Hyatt 」は2019年にハイアットが発表した新ブランドで、22年6月にアメリカのメンフィスで第1号店がオープン。昨年6月に3店舗目となるホテルを大阪に開業し、日本に進出した。

 同ブランドの特徴は地域活性化。“人と人、人と街をつなぐ”ホテルを掲げており、ロビーではなく、宿泊者や地域の人も気軽に立ち寄れる場所として「トークショップ」を設置した。兜町のトークショップのコンセプトは「Burger&Greens」。カリフォルニア出身のシェフが手掛けるクラフトバーガーなどこだわりのフードやドリンクを提供する。

 モーニングからランチ、またノマドワークにも最適なほか、夜はクラフトビールを楽しんだりカルチャーイベントに参加するなど、誰もが自然体で過ごせる“街のリビングルーム”を標榜している。

 開業を記念して、10月7日~2026年1月31日まで、特典付きステイプランを展開する。特典内容は日本橋に店舗を構える「平和どぶろく兜町醸造所」の「どぶろく」を使ったオリジナルカクテルをウェルカムドリンクとして提供する。また、日本橋の老舗ブランドによるアイテムをセットにしたギフトを1室1セット用意している。

【HIS】人事異動(11月1日付)

2025年10月1日(水) 配信

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は11月1日付の同社執行役員の委嘱変更と部長級の人事異動を発表した。

 執行役員アジア・オセアニアリージョナルカンパニープレジデント(執行役員海外個人旅行営業本部長)有田浩三 

 海外個人旅行営業本部長代理(関西営業本部長代理)吉野真司

 関西営業本部長代理(中部営業本部長代理)岸本康之

  中部営業本部長代理(海外個人旅行営業本部海外販売事業部長)杉田崇

  CS・ES 管理本部長代理(中四国事業部長)可児真宣

 中四国事業部長代理(関西営業本部関西航空仕入・手配管理グループリーダー)橋本浩宜

 国内個人旅行営業本部長代理(国内個人旅行営業本部国内個人旅行事業部)吉田淳平

【東武トップツアーズ】重要人事(10月1日付)

2025年10月1日(水) 配信

 東武トップツアーズは9月24日(水)に開いた取締役会で、10月1日付の重要な人事を決定した。詳細は次の通り。

執行役員

 執行役員営業統括本部特定イベント・顧客開発担当兼GREEN×EXPO2027統括室長 阿部光太郎

【KNT―CTホールディングス】人事異動(10月1日付)

2025年10月1日(水) 配信

 KNT―CTホールディングスは10月1日付の同社とグループ会社の人事異動を発表した。詳細は次の通り。

KNT―CTホールディングス

 社長室〈訪日推進〉グローバル事業担当部長(近鉄HRパートナーズ取締役)峯村直子

 監査部内部統制担当部長(監査部内部統制担当課長)横山美雪

クラブツーリズム

 国内仕入戦略部長(テーマ旅行部部長)鷲澤弘行

 マーケティング本部担当部長(国内仕入戦略部長)川鍋誠

 国内旅行部支店統括部長(国内旅行部部長)酒井信也

 国内旅行部支店統括部長(国内旅行部部長)三橋リエ

 海外旅行部支店統括部長(海外旅行部部長)松村貴夫

 海外旅行部支店統括部長(海外旅行部部長)趙惠貞

 海外旅行部支店統括部長(海外旅行部部長)布瀬吉人

 テーマ旅行部支店統括部長(テーマ旅行部部長)大谷靖子

 総務CSR部担当部長(総務CSR部部長)髙山健太郎

 人事戦略部担当部長(人事戦略部部長)桑原雅弘

 経営IT企画部担当部長(経営IT企画部部長)米澤正道

 経理部担当部長(経理部部長)伊藤道晴

 経理部担当部長(経理部部長)三留祐介

 海外旅行部担当部長(海外旅行部部長)松下一

 地域共創事業部担当部長(地域共創事業部部長)鍵岡靖泰

 営業企画部担当部長(営業企画部部長)澤嘉昭

 国内旅行部専任部長(国内旅行部部長)手塚求道

 総務CSR部専任部長(総務CSR部シニアアドバイザー)新匡成

 経営IT企画部担当部長(経営IT企画部シニアアドバイザー)小笠原雅紀

 国内仕入戦略部バス仕入・開発センター専任部長(国内仕入戦略部バス仕入・開発センターシニアアドバイザー)岡田大輔

 大阪・関西万博事業部専任部長(大阪・関西万博事業部シニアアドバイザー)堀井章治

近畿日本ツーリスト

 事業推進本部専任部長(コーポレートビジネス支社業務推進担当課長)稲井小枝子

近畿日本ツーリストブループラネット

 セルフガイドツアー営業部長(セルフガイドツアー営業部担当部長)岡田圭

 グローバル営業部長(グローバル営業部担当部長)藤村正博

【沖縄地区JALグループ】管理職人事異動(10月1日・15日付)

2025年10月1日(水) 配信

 

 沖縄地区JALグループの日本トランスオーシャン航空(JTA)、琉球エアーコミューター(RAC)、JALJTAセールス(JJS)はこのほど、管理職の人事異動を行った。

                  ◇

 JTA(10月1日付)【昇格】運航点検整備部第1点検整備課AICグループ整備グループ長(運航点検整備部第1点検整備課AICグループ副整備長)進藤二彦▽人財部付JALJTAセールス出向チーフマネジャー(人財部付JALJTAセールス出向マネジャー)村上隆洋(10月15日付)運航点検整備部第1点検整備課第2グループ整備グループ長(運航点検整備部第1点検整備課機装・構造整備グループ副整備長)三木悠路

 (10月1日付)【異動】総務部業務グループチーフマネジャー(整備管理部生産管理課課長)前山裕輔▽整備管理部生産管理課課長(整備管理部補給課部品管理グループグループ長)仲宗根学▽運航乗員部737-800第1乗員室第2グループ主席運航乗務員(運航乗員訓練審査部運航乗員訓練室操縦訓練グループ主席運航乗務員)丹野吉崇▽運航乗員訓練審査部運航乗員訓練審査企画室定期訓練グループ主席運航乗務員(運航乗員部737-800第1乗員室第2グループ主席運航乗務員)野田昭洋▽運航乗員部737-800第2乗員室第2グループ主席運航乗務員(運航乗員訓練審査部運航乗員訓練審査企画室定期訓練グループ主席運航乗務員)照山泰彦▽運航乗員訓練審査部運航乗員訓練室操縦訓練グループ主席運航乗務員(運航乗員部737-800第2乗員室第2グループ主席運航乗務員兼運航乗員訓練審査部運航乗員訓練室操縦訓練グループ)河野裕文(10月15日付)運航点検整備部運航整備課737MOCグループ整備長(宮古支社宮古空港所整備グループ長)安里智秀▽宮古支社宮古空港所整備グループ長(運航点検整備部第1点検整備課第2グループ整備グループ長)名護宏仁

 RAC(10月1日付)【昇格】品質保証部部長兼整備監査室室長(品質保証部品質保証室室長)幸地直弥【異動】品質保証部品質保証室室長(日本トランスオーシャン航空人財部付国土交通省派遣課長補佐)吉田尚英

 JJS(10月1日付)【異動】航空セールス事業部企画分析グループマネジャー(航空セールス事業部企画グループグループ長)竹内友規▽航空セールス事業部企画分析グループマネジャー(航空セールス事業部企画グループマネジャー)伊江朝之

旅行新聞 創刊50周年記念特集号 観光業界と共に歩み続ける

2025年10月1日(水) 配信

 「旅行新聞」は今年、創刊50周年の節目を迎えた。今号は創刊50周年記念特集として、1面では、当社代表取締役社長の石井貞德が、本紙が産声を上げた1975年から観光業界の動きと合わせて、本紙の歴史を振り返る。さらに、これから100周年に向けた紙面や新たな事業展開を語る。2―3面には、本紙に支援いただいている主要観光団体や、海外の提携紙トップから寄せられた「創刊50周年メッセージ」を掲載している。

【本紙編集部】

創刊50周年を迎え

 本紙「旅行新聞」は今年、1975(昭和50年)の創刊から50周年の大きな節目を迎えました。2002年6月に1000号、13年4月に1500号と発行を続け、観光業界と共に歩み続けて参りました。

 半世紀にわたり新聞発行を継続できていることは、ひとえに観光業界に携わる方々の応援があってこその証と考えております。

 読者の皆様には、改めて感謝申し上げます。

 創刊した1975年は山陽新幹線(岡山―博多間)の開業、沖縄国際海洋博覧会の開幕、ベトナム戦争終結という世相のなかで、本紙は呱々の声を上げました。

 「これからの時代は観光が主要な産業に成長し、専門紙の必要性が求められる」と、未来への期待と重い責務を感じながら、総合出版社「産報」(当時)の旅行専門紙「週刊旅行新聞」として第一歩を踏み出しました。

 小生は創刊メンバーの一員として参画。翌年には新聞発行の周知をはかることを目的に、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」事業をスタートしました。

 その後、産報から事業を独立して「産報トラベルニュース社」に移管。本紙の発行も引き継ぎました。

 旅行会社の投票によって国内の宿をランキング付けする「旅館100選」事業は開始当初、業界全体に十分認知されていないこともあり、全国の旅行会社に投票用紙を郵送してもなかなか投票が伸びない状況でした。宿泊施設からは「何を基準にランク付けするのか」という指摘もあり、苦労が多々ありました。

 しかしながら、業界でタブーとされていたランク付けも回を重ねるうちに、「旅のプロ」である旅行会社の視点による評価が観光業界を超えて、広く認知されるようになりました。

 79(昭和54)年、産報トラベルニュース社が解散し数人のスタッフと共に同年3月、旅行新聞新社を設立。月に3回発行する「旬刊旅行新聞」を創刊しました。

 第2次石油危機の中での船出でしたが、前年に新東京国際空港(成田)が開港し、旅行熱が徐々に高まっていく時代の空気を感じながら、業界の課題解決に向けた方向性を示す記事や、旅行会社と宿泊・観光施設との橋渡し役となる紙面づくりに努めてきました。

 「100選」事業も業界全体に注目をされるようになり、80(昭和55)年に「プロが選ぶ観光・食事、土産物施設100選」(旧ドライブイン100選)がスタートしました。

 82(昭和57)年には東北新幹線(大宮―盛岡)、上越新幹線(大宮―新潟)が開業し、国内旅行の隆盛とともに、本紙の役割も大きな広がりを見せてきました。

 こうしたなか、87(昭和62)年に、当社の基礎を築いた加藤東二社長が逝去し、経営を担うことになりました。現場に長年携わってきましたが、経営となると別で、苦心惨憺の毎日でした。バブル景気を追い風に、社員の結束で乗りきることができました。

 90(平成2)年の7月7日(七夕)には、女将のための、女将による、女将の会議「全国女将サミット」(全国旅館おかみの集い)を京都で初開催しました。おもてなしの文化を守り続けている全国の女将さんが一堂に集まり、互いに悩みや課題を語り合い、全国の旅館女将たちの交流の場として、30年以上の歴史を刻んでいます。

 同年から「プロが選んだ日本のホテル旅館100選」書籍を発行。書店販売で一般消費者からの関心が一層高まり、宿泊観光業界の地位向上に大きく貢献してきたと自負しています。

 92年に「プロが選ぶ優良観光バス30選」がスタート。03には「優良バスガイド」、04年には「もてなしの達人」など、観光業界の現場で活躍する個人表彰事業にも着手しました。

 経営者だけではなく、“縁の下の力持ち”のスタッフにも光を当てることにも、観光業界専門紙の使命として注力してきました。

 15年には、国際的にも注目が高まる「旅館100選」の商談会を台湾で開催しました。現地の旅行社を集めて日本の「旅館100選」を精力的にアピールし、「RYOKAN」のグローバル化にも寄与しています。

 社会貢献事業にも取り組んでいます。12年からは、旅のユニバーサルデザイン(UD)の観点から、乳がんを罹患した患者さんにも「旅に出掛け、温泉の楽しさを知ってもらいたい」との想いを込めて、「ピンクリボンのお宿ネットワーク」を立ち上げました。今では「全国的な輪」として成長しています。

 17年には「プロが選ぶ水上観光船30選」、令和に入り、コロナ禍の21年には「日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー」を創設しました。本紙の取材活動などを通じて見聞きした観光業界の取り組みの中から、創意工夫の見られるものを独自に選び、表彰するもので、その年の観光業界の動向を映す鏡としても年々注目度の高まりを感じています。

 安心・安全で成り立っているのが観光産業ですが、これまでにも1989年の昭和天皇の崩御、95年阪神・淡路大震災、2011年東日本大震災、19年からの新型コロナウイルスによる感染症など、観光は自然災害に大きく左右されてきましたが、その度に大きな苦難も乗り越えてきました。

 その間にも、急速な情報のグローバル化が進み、しっかりと対応するために、韓国や台湾、フランスの旅行専門紙誌をはじめ、国内外の企業・団体とも提携関係を強めてきました。

 これら半世紀の間に培ってきたネットワークをさまざまなかたちで事業化し、協業に積極的に取り組み、「これまでにない」「これを待っていた」と言われるような事業を提案していきたいと考えています。

 本紙「旅行新聞」を軸に、Web版での配信拡大、ユーチューブ「旅行新聞チャンネル」の開設など、複合的に、発信力をさらに強化していきます。

 AI時代の本格的な到来を迎え、我われメディアを取り巻く環境も激変しています。このような激変期にあっても、本紙は精緻な取材による記事発信によって、観光業界の「信頼をさらに高めていくこと」が肝要だと考えています。

 業界のオピニオン紙として、次なる50年先を目指し、これからも観光業界と共に歩み続けて参ります。

【本紙1961号または10月7日(金)以降日経テレコン21でもお読みいただけます。】